良い政治とは何か＆良い政治家とは

・目に余る福岡政行、宮川隆義の「当落予測」の大外れ・

　国政選挙になると、横行するいかがわしい「選挙予想屋」福岡政行、宮川隆義である。一部週刊誌に「政党別議席予測表」「当落最終予測」などの記事を掲載する。今回も無責任極まりない「選挙予想屋」のいかがわしさが証明されるこになるだろう。「イカサマ選挙予想屋」を担ぎ出した一部週刊誌の責任は猛省すべきである。
　「イカサマ選挙予想屋」福岡政行、宮川隆義の欺瞞性、虚偽性は今に始まったことではない。「選挙予想屋」たちは衆参の国政選挙の都度、週刊誌やテレビに登場、その都度「独自のデータ」を駆使して選挙結果を「完全予測」などと大見得を切ってきた。が、その予測はことごく外れてきた。
　福岡政行、宮川隆義の２人は、表現は悪いが神聖であるべき国政選挙を食い物にするイカサマ師、香具師、ペテン師、詐欺師の類である。
　保守分裂選挙となった今回の総選挙は非公認あるいは新党結成した郵政民営化法案反対組と、単純に「郵政民営化賛成」を訴えた小泉首相が差し向けた「刺客」である落下傘自民党公認候補との間で文字通り、激戦、死闘が繰り広げられた。候補者たちが政治生命を賭けて死に物狂いで戦った選挙を「選挙予想屋」たちは無責任にも当落予測を週刊誌に披瀝してきた。
　政治広報センター社長・宮川隆義をは「週刊文春」誌上で、公示前から大胆な「予測」を掲載した。「自民頓死２００議席割れ！民主単独政権」（８／４）、「９・11『総選挙』の予測の驚愕の結果」「自民も民主も過半数届かず小泉・岡田ダブル辞任」「哀れ・・・小池・藤野ら『くの一』候補は全員玉砕」「宗男新党が武部幹事長を落とす」「野田聖子・山拓も当選せず？」「小泉退陣後、カギを握る国民新党、新党日本、新党大地」（９／１）と、何とも無責任に予測を披瀝している。ところがその後、「自民単独過半数確保」（９／15）と、当初の予測と正反対の議席予測である。
　白?大学教授・福岡政行は「週刊ポスト」で、「選挙予測の権威」（８／12）を自称、公示前に「完全予測決定版」「自民党１６０議席割れで民主党・岡田政権誕生だ」と見出しで、「争点は『８・15靖国参拝』」「大増税」「綿貫グループ、石原・亀井・平沼新党『善戦』で政界再編へ」（８／12）などと煽動している。
　しかも福岡は、存在しない「石原・亀井・平沼新党」に言及、誤報となっている。
　ところが、福岡は事実関係の誤報を訂正、反省するどころか臆面もなく、こんどは同じ「週刊ポスト」に、「爆弾データ」「選挙分析の第一人者」など称して、「公示日直前最終分析結果は、『自民党単独過半数』である」「刺客全滅！それでも自民単独過半数」（９／９）と、先の「完全予測決定版」と１８０度転換、正反対の予測を掲載した。
　また、福岡氏は「週刊朝日」でも「焦点は死に体の小泉ではなくポスト小泉だ」「『ポスト小泉』はズバリ福田康夫vs岡田克也」（８／19）などと、これまたお粗末極まりない「予想」を開陳している。
　衆参両院選挙を問わず国政選挙は議会制民主主義（代議制民主主義）の政治形態を採用しているわが国では、主権者である国民・有権者が国政への意思を行使する唯一の機会である。国政選挙を予測・予想の対象とすること自体、不謹慎極まりない行為と言わざるを得ない。
　そもそも選挙はふたを開けて見なければ分からない。選挙に際して有権者がどの候補者、どの政党に投票するかは、有権者自身が決めることである。有権者の心理、心の内は「イカサマ選挙予想屋」に計り知れるものではない。