カテゴリ:国会議員
9月16日までの報道によると、郵政民営化法案に反対して無所属で衆院選に立候補・当選した自民党非公認組13人のうち9人が特別国会の首相指名選挙で小泉純一郎首相に投票する意向であるという。再提出される郵政法案にも「条件付き」を含めて7人が賛成する見通しだ。自民党圧勝の結果を受け、首相支持を明確に打ち出すことで自民党への復帰に道筋をつけたいとする議員心理が見える。 13人の意向は、議員本人からの直接取材のほか、当選後の記者会見などから判断した。 小泉氏に投票しないと明言したのは、野呂田芳成氏(秋田2区)だけ。3人が「未定」と答えたが、野田聖子氏(岐阜1区)、平沼赳夫氏(岡山3区)、保利耕輔氏(佐賀3区)ら9人は小泉氏への投票を予定しているという。 平沼氏は「独裁的だ」と小泉首相を批判していたが、小泉氏に投票する理由について「選挙では自民党県議団が一致結束して応援してくれた。県連の皆さん方の気持ちを考えれば私憤にかられるべきでない」と語った。他の8人も「自民党員なので小泉さんに投票する」(古屋圭司氏=岐阜5区)など、自民党員であることを理由にした議員が多かった。 また自民党への復党を希望する議員は13人中10人に上った。首相指名選挙で「退席などの対応を取る」という野呂田氏も、自民党への復党については「小泉政権は長くは続かない。そうなればまた自民党に戻りたい」と否定しなかった。 ・郵政法案反対派の「政治信念」とは何か・ 反対派13人の多くは選挙期間中、「何もかも奪って、やがては党籍まで奪おうとしている」と首相や自民党執行部を強く批判していた。 にもかかわらず、「自民党員だから」という理由だけで、首相に投票するのでは筋が通らない。郵郵政法案反対派の「政治信念」とは何だったのか。 反対派は、郵政民営化法案の中身が間違っている、と政治家として政策論から法案に反対した。それは彼らの政治信念だったはずである。 しかし、小泉自民党の圧勝を受け、「信念と現実」の狭間で熟考の末、小泉氏に投票するというのだろうか。彼らの言動は戦後60年を経た日本の政治家の処世論のひとつなのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年09月18日 17時34分31秒
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