良い政治とは何か＆良い政治家とは

　

　・野呂田氏除く全員が「小泉首相」に投票・

　９月21日の衆院本会議での首班指名選挙は、郵政民営化法案に反対して先の衆院選で自民党非公認となった無所属当選組13人のうち12人が小泉純一郎首相に投票した。
　また参院本会議では同法案に反対した自民党議員20人全員が首相を支持、投票した。衆院選での自民党圧勝を受け、法案採決時の「反小泉」の気勢がうそのように郵政民営化法案反対組が総崩れとなった。
　自民党籍のある衆院の郵政民営化法案反対組で首相を支持しなかったのは野呂田芳成氏だけで、統一会派を組む国民新党の綿貫民輔代表に投票した。本会議後、野呂田氏は「（小泉首相の）恐怖政治じゃ駄目だ」と記者団に語った。　

・政治信念と現実の狭間で「現実」を選択か・

　首班指名選挙で、小泉首相に投票したということは、再提出される郵政民営化法案に賛成するということなのだろう。しかし一度、反対した法案の中身が変わらないのに、こんどは賛成するというのは筋が通らないのではないか。
　それに、小泉首相は選挙公示直前まで八代英太氏に対し、「私を信じて下さい」と３度も言って、信じ込ませて結局、切り捨てた。「自民党に復帰したい」という議員心理を首相に見透かされてはいないか。反対派無所属議員12人の首相に対する認識が甘いのではないか。


　・小沢氏、代表代行就任断る・

　一方、民主党の前原誠司代表は９月21日午前、国会内で小沢一郎前副代表と会談し、小沢氏に党代表代行への就任を求めたが、小沢氏は要請を断った。小沢氏は「衆院選で多くの仲間を失った。しばらく身を慎んで、フリーな立場で仲間の応援をするため全国行脚したい」と述べ、「今回は勘弁してほしい」と固辞した。一方で「代表選で勝ったのだから、前原氏を支える」と、前原代表を支援していく姿勢を強調した。