良い政治とは何か＆良い政治家とは

　北朝鮮の首都・平壌からの報道によると、北朝鮮の鄭泰和（チョンテファ）・前日朝国交正常化交渉担当大使（朝日交流協会常任顧問）は９月23日、平壌市内で共同通信などと会見し、日本人拉致問題について２回にわたる日朝首脳会談で「完全に解決した」との認識を示した。
　会見で鄭前担当大使は、横田めぐみさんの「遺骨」返還問題を除き、今後は調査や証拠提供に一切応じないと断言した。日朝政府間協議の時期は「10月でもよい」と述べ、日本側が求める10月開催を受け入れる意向を示した。
　日朝両国が合意した政府間協議再開を前に、拉致事件での北朝鮮側の原則的立場を強調し、日本側をけん制する狙いとみられる。
　鄭前担当大使は、日朝間の懸案は拉致事件でなく、植民地支配に伴う日本の「過去清算だ」と、主張した。

　北朝鮮による横田めぐみさんら日本人拉致事件は北朝鮮による国家犯罪、国家テロである。日本政府は日朝間の最大の懸案が拉致事件であることを強く主張すべきである。何よりも日朝政府間協議の入り口は拉致被害者の救出、拉致事件の解決であることは不変である。