良い政治とは何か＆良い政治家とは

・一斉拍手もヤジは未熟／自民党新人議員の「初陣」・

　自民党の新人議員83人が９月28日午後、衆院本会議の代表質問で事実上、初めての国会活動として、与野党論戦に「参戦」した。
　坂本剛二国対副委員長（60歳・東北ブロック比例区＝森派）から事前に「政府答弁と与党質問には大きな拍手を。野党のくだらない質問には大きなヤジを」などと指示を受けていたこともあり、野党側のヤジをかき消す一斉拍手で議場を圧倒した。
　しかし、ヤジは不慣れな新人が多いこともあり散発的に終わった。
　拍手でタイミングを外す場面もあり、小泉首相が答弁前に演壇でコップの水を飲み干しただけで大拍手して、野党議員から冷笑を買った。
　また、井沢京子氏（42歳・近畿ブロック比例区＝無派閥）は、民主党の前原誠司代表が「次の衆院選で政権交代を実現するため、反転攻勢を誓う」と述べたところで、近くの民主党議員につられて拍手をし、慌てて手を引っ込めた。

　自民党の国対というのは、新人議員に対し、拍手の仕方やヤジの飛ばし方も指導するようだ。政治家の品格という視点から見た場合、ヤジ行為は議会人、政党人としてはいかがなものか。