良い政治とは何か＆良い政治家とは

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• 11日の日記

  　快晴のち曇り 　午前４時、起床。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　新聞のチェック。メールのチェック。 　１月研究会案内の送付。 　午前中、地元関係の準備。事務処理。 　午後、永田町取材。 　午後４時、帰宅。 　うめ子ちゃんと散歩。 　寒中見舞いの作成、宛名書き。 　「文藝春秋」２月号を読む。

  2012年01月11日

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• 10日の日記

  　快晴 　午前５時、起床。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　新聞のチェック。メールのチェック。 　永田町取材。 　午後４時帰宅。 　寒中見舞いの作成。宛名書き。 　うめ子ちゃんと散歩。

  2012年01月10日

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• 9日の日記

  成人の日（祝日）快晴 午前４時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 新聞のチェック。 うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 午前６時４５分、国旗掲揚（成人の日） 午前７時２５分、地元市議後援会の成田山新勝寺初詣１号車の集合場所である近 くの公園 に。 午前７時５０分の出発であるが、参加者が続々集まっている。 伊勢神宮の参拝者と大きく異なり、中高年の参加者が９割以上である。 車内での飲み物、おつまみの配布がひと苦労。車内で日本酒コップ１杯。 午前１０時前には、成田山新勝寺に到着。おみくじは吉。 参詣後、参道沿いの蕎麦屋で熱燗１本、焼き鳥、せいろ１枚。 午前１１時３０分、成田山新勝寺を出発。 正午すぎ、昼食会場である幕張のホテル到着。 昼食はバイキング。グラスワイン白、赤。各１杯。 午後３時前、東京羽田国際空港着。 ４階の江戸小路、江戸前横丁、江戸舞台など空港見学。 午後４時、東京羽田国際空港出発。 午後５時前、朝の集合場所の公園に到着。 後片付け後、午後５時２０分、帰宅。 寒中見舞いの作成。

  2012年01月09日

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• 8日の日記

  　快　晴 　午前４時、起床。風呂。メールのチェック。 　午前５時１５分、伊勢神宮内宮参拝、続いて同外宮を早朝参拝。 　今年のかつてない参拝者の多さである。午前１５分に内宮に到着した際には駐 車場がほぼ満車状態であった。しかも、その多くが車中で日の出を待っていた。 過去１８年間の伊勢神宮への初詣ではなかった光景である。 　前日と同様、若い人が圧倒的多い。これまでの早朝参拝は高齢者を中心に中高 年者がほとんどであった。若い人たちの神道への回帰現象、伝統仏教への回帰と も関連し、それがいわゆる「パワースポットブーム」の影響も多少あるかもしれ ないが、若い人が伝統的な神道、伝統仏教に関心を寄せている現実は日本にとっ て良いことであると考える。 　伊勢神宮の天照皇大神宮（内宮）は皇室の祖を祭、豊受大神宮（外宮）は、天 照皇大神宮に食事を提供する神であるとともに穀物など食べ物、産業の神とされ ている。 　伊勢神宮参拝は皇室の繁栄、日本の国家の繁栄、平和と安全、新しい年が平穏 無事を祈願するのである。 　午前８時、朝食。 　午前１０時２１分、JR伊勢市駅発。 　正午２３分、JR名古屋発。午後２時１４分東京着。 　午後２時４５分、帰宅。 　午後４時３０分、うめ子ちゃんと散歩。

  2012年01月08日

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• 7日の日記

  快晴 　午前３時３０起床。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　新聞のチェック。 　午前６時３０分。JR東京駅。 　午前６時５０分。東京駅発。名古屋へ。 　名古屋から近鉄特急。 　午前１０時すぎ、三重県伊勢市の近鉄宇治山田駅。 　伊勢神宮参拝。外宮で御垣内参拝。豊受大神宮の大角祓いなどを購入。 　内宮で御垣内参拝。天照皇大神宮の大角祓い、御神酒などを購入。 　伊勢神宮別宮　伊雅の宮参拝。 　今年は例年に比べ、参拝者が圧倒的に多い。特に若い人が多い。 　二見町のホテル。 　風呂。 　ビール、日本酒、赤ワイン。

  2012年01月07日

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• 6日の日記

  　快晴 　午前５時分、起床。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　午前１０時、平成２４年市新春交礼会。 　市選出の衆参国会議員、県会議員、市議会議員、市商工会議所会頭ら来賓、町 内会関係者など約２０００を前にした市長の年頭の挨拶は、ここ６年間のわが国 の総理大臣の挨拶・演説に比べ、内容、間合いとも特段に上手であった。 　挨拶は政治家しての市長の確固たる政治姿勢、政治哲学、理念、信条がにじみ 出、正しい指導力が出ていた。 　この市長なら、いますぐに総理大臣になっても東日本の復興、デフレ脱却、円 高対策、雇用創出など日本の再生を確実なものにするのではないか、思えた。 　都道府県知事、市長など首長の中には、政治家としての実績、指導者として識 見、教養、正しい指導力、人間としての人望、人徳を備えた人材が少なくない。 　こういう優秀な首長が国政の場で、その能力を発揮できない背景には、衆参両 院の選挙制度（衆院は小選挙区比例代表並立制、参院は選挙区と全国比例制）が ある。 　 　正午すぎ、地元町内会の新年会準備後、近くのすし屋でミニ新年会。 　午後２時すぎ、帰宅。 　寒中見舞い作成。宛名書き。書類整理。 　午後５時すぎ、うめ子ちゃんと散歩。

  2012年01月06日

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• 5日の日記

  　快晴　午前５時、起床。メールのチェック。　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。　新聞のチェック。　永田町取材。　午後２時帰宅。・テープ起こし　寒中見舞い作成。宛名書き。　午後５時、うめ子ちゃんと散歩。

  2012年01月05日

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• 4日の日記

  　快晴 　午前５時、起床。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　新聞のチェック。 　官公庁はじめ民間の多くが御用始め（仕事始め）。 　午前中１０時、永田町取材。 　午後２時帰宅。 　テープ起こし 　寒中見舞い作成。宛名書き。 　午後４時、うめ子ちゃんと散歩。

  2012年01月04日

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• 3日の日記

  １月３日（火）快晴 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　元日付、本日３日付の新聞５紙をもう一度、読み返す。 　昨年から平成２４年は年賀状ではなく、年頭の挨拶もしくは寒中見舞いにしよ うと考えていた。 ・年頭の挨拶・ 　　昨年は大変な一年でしたが、新しい年が希望の年、平和で平穏無事な一年で ありますように願っております。 　今年は正月七日、八日の二日間、伊勢神宮に参拝、皇室と日本国の弥栄を祈念 し、その後、九日に成田山新勝寺に参詣します。 　今年は「辰年」です。 龍に乗って勝負を賭ける、などと言葉には出しません が、少しでも誰かのお役に立てるように願っております。 　今年は衆院の解散、総選挙もありそうです。現行の衆院選挙制度の下では与野 党問わず、政治家(立候補者)は、名前を売り込むに腐心、パフォーマンスに腐心 する実情は、情けないと思います。有権者としても恥ずかしい限りです。 政治家の本分は正しい政策を遂行する実行力にあります。 政治家に限らず、立派なことを言う人は世の中に五万といます。 　いつの時代も政治家に求められるのは、立派な政策の実行、実践なのではない でしょうか。 　有権者には、野田首相のように、やたら覚悟を強調する、民主党の政策首脳の ように、言うだけ、で実行力、実践がともなわない政治家を見極める努力、訓練 が求められると考えます。　　 平成二十四年 正月三日

  2012年01月03日

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• 2日の日記

  　快晴 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。年賀状チェック。 　午前１１時、親戚約３０人が集まって新年会。 　ビール、日本酒、ワイン、日本酒。 　午後３時過ぎ、終了。 　午後８時、就寝。

  2012年01月02日

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• 1日の日記

  　１月元日（日）祝日　快晴 　午前５時３０分、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　風呂、朝食。お雑煮、おそとを少々。 　午前６時５０分、国旗掲揚。 　年賀状の一枚一枚読む。当然ながら「辰」、「龍」、「絆」の文字が多い。 　産経新聞（一面トップ）はインターネット調査会社「マクロミル」のモニター の協力を得て、「Theリーダー 」を掲載している。 　「平成の竜馬・どこに」などと、何とも安易な見出しで、「理想的なリーダー は誰ですか？」と、問い、ベスト１５を掲載している。 　それによると、１位坂本竜馬、２位織信長、３位徳川家康、４位小泉純一郎、 ５位橋下徹、６位松下幸之助、７位孫正義、８位ビートたけし、９位田中角栄・ ・・１３位石原新太郎となっている。 　「平成の世」に竜馬を求めること自体、無理な話である。これは産経新聞の英 雄待望論の紙面化に過ぎず、実の下らない紙面である。 　これを見て、驚いたのは、４位に小泉純一郎元首相が入っていることである。 　今日の日本の不況、閉塞感、日本型経営の衰退、伝統的価値観の希薄、「公」 よりも「個人」を優先する風潮が蔓延、自己中心、カネ万能主義、拝金主義の横 行の根本原因は、小泉内閣時代（旗振り役=竹中平蔵による）に米国流のグロー バル資本主義、市場原理至上主義を安易に受容し、行き過ぎた規制緩和、行き過 ぎた構造改革によるところが大きい。 　 　こうした事実を知っているのか、知らないのか、小泉元首相が理想のリーダー の４位になったこと自体、産経新聞の読者、ネット調査会社の調査に協力した人 びとの歴史認識力、価値判断力を疑う。 　小泉氏は、強烈なイメージの持ち主で記憶には残っているものの、政治的実績 の方は何があるだろうか。米国からの執拗な要求であった「郵政民営化」問題を 権力維持に利用したことが、指導力と勘違いをしている国民も少なくないようだ。 　午前１１時３０分、地元から２０ほど出たJR駅周辺の２４時間営業の「居酒屋」 で田舎から来た友人と一献。ビール、赤ワイン。 午後９時、就寝。

  2012年01月01日

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• 11日の日記

  　晴 れ 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　資料整理。 　正午すぎ、永田町取材。 　連休中に国会各員会の海外視察もあってか、与野党とも議員は少ない。 　１２名の与野党議員に取材申し込み。 　午後５時３０分、全国紙の政治記者ＯＢと有楽町の地鳥焼きの居酒屋で懇談。 　午後７時帰宅。 　　この日発売の光文社発行写真週刊誌「ＦＬＡＳＨ」（１０／２５号）で「戦 後日本オールスター内閣」／民主党政権は二軍だ。ならばと・・・６人の辛口識 者が本気で組閣「日本を救う『史上最強内閣』の布陣」が掲載された。 編集部から組閣メンバーを依頼された。 　以下は私が選んだ総理以下、閣僚名簿とその理由である。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜永田町取材　番外＞　（敬称略） 　職　　　　名 氏　名 理由 　内閣総理大臣 岸信介 　強い指導力で難局を乗り切るだろう。総理は辞め時が肝心。後継者を育て、震 災復興等政策実行の目途を立ったら電光石火、退陣するだろう。 　内閣官房長官 椎名悦三郎 　総理官邸の要、岸総理の女房役はこの人が適任。与野党の信頼が篤く、官僚の 長短を知り尽くしている。情報収集、分析、処理にも長けている。 　経済産業大臣 池田勇人 　円高に苦しむ国内産業の活性化、産業政策、通商政策に精通する池田氏ならバ ランスのとれた政策を実現してくれるだろう。 　外務大臣　吉田茂 　小泉内閣田中真紀子外相騒動以来、外交敗北が続く中、外交官出身の吉田氏に は誇りと勇気をもって職責を果たせる外交官育成を期待したい。 法務大臣　奥野誠亮 　現行刑法の「死角」である通り魔事件等再犯を繰り返す精神障害性犯罪者を対 象とした「治療処分」（保安処分）制度導入を期待する。 　防衛大臣　高村正彦　 　法律家出身の論客であり、バランス感覚があり、安全保障政策に精通している。 政務次官、防衛相を経験省内の人望があり、国際感覚もある。 　原発担当・環境大臣　正力松太郎　 　原子力発電導入を先導し、原発の効用は正しいが事故と被害を最小限に食い止 める事故収束策を怠った。担当相としてその責任を果たしていただく。 　国家戦略担当大臣　中曾根康弘 　日本が国際社会で名誉ある地位を確立し、信頼される国家、国民が安心して暮 らせる福祉国家を実現する。国家戦略はこの人をおいていない。 　 総務・沖縄・北方担当大臣　小渕恵三 　米軍基地等沖縄の課題を解決するには沖縄を愛し、沖縄を熟知し、沖縄から信 頼される大臣が必要だ。小渕氏は北方領土、郵政にも精通している。 　厚生労働大臣　橋本竜太郎 　年金、医療、介護など社会保障、雇用等難問山積の厚生労働省。橋本氏は厚生 労働行政に精通した論客で政策マン。その手腕に期待する。 　復興対策担当大臣 田中角栄 被災地、被災者の生の声を聞き、持ち前の決断力と実行力で官僚を動かし、必要 な法改正等の着手。被災者に生きる希望を与える。 　国土交通大臣 亀井静香 　親身になって被災地、被災者の声に耳を傾け、官民をフル動員して被災地の港 湾、道路等インフラ整備を早期着工する。 　財務大臣 石橋湛山 　蔵相経験者（吉田内閣）の石橋氏なら財務官僚を掌握し、正しく指導・監督す る。震災復興資金確保、財政健全化等を期待したい。 　文部科学大臣 大平正芳 　教育は国家百年の計。無類の読書家で終身、教養を身に着けている大平氏こそ、 教育行政の責任者にふさわしい。 　農林水産大臣 中川一郎 　九大農学部出身の農水相だった中川氏は農家に生まれた。現状打破の理論と知 恵を実践し、農林水産業の再生には中川氏が適任。 　内閣府特命担当大臣（金融） 一万田尚登 　円高対策、証券市場の健全化等金融政策は日銀総裁、蔵相（鳩山、岸両内閣） と手腕を発揮したこの人に期待する。 　国家公安委員長 秦野章 　警察の現場を知る秦野氏には国会、総理官邸警備の機動隊に体育会枠採用復活 し、強い警察を期待。急増する外国人犯罪対策に手腕を期待する。 　行政刷新担当大臣 梶山静六 　梶山氏は人情機微に通じ、官僚の信頼も厚い。他方、持ち前の馬力と突破力、 実行力で、行政の無駄に果敢に切り込む。彼なら官僚も納得する。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年10月11日

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• 17日の日記

  快晴　相変わらず３０度以上の暑さ 　 　午前６時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。前夜の飲酒を汗で流すよう長袖に帽子をか ぶり、裏手の枝切り、整理。いい汗を流した。その後、夕方からの地元関係の会 合出席者への連絡、確認。 　正午から陣内孝則、柳葉敏郎、原田美枝子らが出演の民放テレビ２時間ドラマ 「隠蔽捜査」の再放送を観る。午後２時過ぎ、遅めの昼食。３時から１時間昼寝。 　 　午後４時３０分、地元関係の会合の会場で設営等の準備。昨年は会合の司会進 行役だったのでネクタイを着用したが、まだまだ「残暑」が厳しいのでノーネク タイで参加した。 　今回は閉会とその後の懇親会の司会だったが、慣れない役割で緊張した。 　会合、懇親会は予定を大幅に越えた。原因は挨拶に立った議員センセイの話が 長過ぎたことだ。１人が長々と話をすると、次に挨拶に立った人も、長々と話す。 何とも摩訶不思議なことである。 　　長い挨拶をしている本人は自分の話に酔っているようであるが、いわゆる 「ＫＹ」で会場の空気が読めていないのではないか。懇親会で乾杯前の挨拶は中 身の濃い内容を手短にすることが歓迎される。 　「気配りの竹下さん」と呼ばれた故竹下登元総理は後輩政治家たちに「挨拶は 短く、幸せは永く」と説いていた。 　会場の後片付け後、午後９時過ぎ、会合の関係者スタッフ１２名で地元の和風 ファミリーレストランンで反省会。懇親会では乾杯のビール一杯がけだったので、 生ビール、赤ワイン。午後１１時過ぎ、散会。 　別席で地元関係の先輩４名と白ワイン。午後１１時５８分、帰宅。

  2011年09月17日

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• 17日の日記

  　猛　暑 　午前４時３０分、起床。 　新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。地元関係の配りもの。 　午前中、原稿書き。 　午後、永田町取材。 　午後５時、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 　午後７時、地元関係の会合。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第２３回 ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　この女性委員は、平成四年二月二十二日から十年間、国家公安委員を勤めた。 　外務人事審議会委員、電波監理審議会委員、男女共同参画審議会委員の政府審 議会等委員として兼職委員を続けた。 　平成十三年一月十五日には第三回「栄典制度の在り方に関する懇談会」に出席、 全国紙の前社長（前日本新聞協会会長）らとともに各界代表の一人として意見を 述べている。 　平成十三年二月九日、外務省は元要人外国訪問支援室長らによる公金横領事 件の再発防止など外務省機能の抜本的改革を目的に民間有識者で構成する「外務 省機能改革会議」を発足させた。 　ここでも委員に選任された。 　この女性委員は平成三年四月十七日（就任）から平十三年四月十六日（退任） までの十年間、外務省主管の外務人事審議会委員をしており、外務人事審議会委 員と外務省機能改革会議委員を兼ねることになった。 この人事には、問題があった。当然、と国会でも取り上げられた。 （敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年08月17日

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• 16日の日記

  ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 注）８月１３日から同１６日まで楽天からブログ用日記が不通となったため、 ８月１３日から１６日まで１６日の日記にまとめて記すことにする。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ８月１３日（土）　お盆 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　地元関係の資料作成、会合案内の配布。 　お盆休みに入る前に片付け、お盆明けの仕事の準備。 　午後、帰郷のための準備等。　 　午後６時すぎ、うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ８月１４日（日） 猛　暑 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。書類整理等。 　午前１１時前、新幹線で郷里に向かう。午後４時すぎ、実家に到着。 　夕方、久しぶりに兄姉が集まり、飲食懇談。ビール、赤ワイン。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ８月１５日（日）６６回目の終戦記念日 　朝から猛暑 　今年は靖国神社に参拝できなかった。 　午前１０すぎ、入院中の母を見舞う。 　午前１１時、中学校の同期会。二十年ぶりに会う懐かしい同期生もいたが、み な元気に和気あいあい。同期生みなそれぞれで年齢よりも若く見える人、老けて 見える人もいた。それぞれテーブルを回り、近況を話合っていた。男性は自営、 農業、元公務員、会社の役員など、女性の多くは孫がいるとの話に驚いた。 　今回の同期会は地元にいるメンバーが幹事として奔走してくれたお陰で実現し 　た。みんな地味だが真面目な仲間である。また都合により出席できなかった同 　期生のメッセージが名簿に記載されていた。こういう仲間が郷里で頑張ってい 　てくれるからこそ、幼い日の仲間が集うことができた。ありがたいことと感謝 している。 　終戦記念日に仲間とブラスを傾け、平和をかみしめた今年の終戦記念日８月１ ５日であった。 　今日の日本の平和と繁栄が先の大戦で祖国日本のために戦陣に散り戦禍に倒れ た３００万有余の人々の尊い犠牲の上にあることを自覚し、心から哀悼の誠を捧 げ、世界の平和と東日本大震災からの復旧復興を祈るものである。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ８月１６日（火）郷里は雨。 　午前５時、起床。風呂。午後６時３０分、朝食。郷里は雨。 　午前１０時すぎ、新幹線で郷里を離れ、午後３時すぎ帰宅。 　猛暑。町会関係の事務処理、事務連絡。 　午後６時すぎ、うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第２１ ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　一事不再理というのは、＜ある刑事事件について、判決が確定した場合、同一 の事件については再び公訴の提起を許さないという刑事訴訟法上の原則＞である。 　この女性委員は初歩的な刑事訴訟法上の原則を全く分かっていない。 　何よりも警察庁長官決裁は確定ではないのだ。確定なら公安委員会は必要ない。 　また、重大な新事実がなぜ必要なのか。同じ事実について、長官と公安委の判 断が食い違えば、警察庁長官を管理する公安委員会が優位に立つのは当然である。 　引責辞任が懲戒よりはるかに厳しい、というこの女性委員の認識は理解し難い。 　厳正な処分のあとに進退を決めるのが筋だからである。 　懲戒処分前に引責辞任を認めて国民の批判を浴びた例としては、橋本内閣時代 　の小泉純一郎厚相（当時）が厚生省汚職事件（収賄容疑）で逮捕された事務次 　官（当時）を懲戒処分前に引責辞任を認めたことがある。 　この女性委員は、こうも強調している。 　「温泉宿でマージャンというのは言語道断だが、違法行為とまでは言い難い。 感情的には国民の怒りは私も同じだが、処分は法律にのっとって行うべきで、感 情論ですべきでない。世論で処分の軽重が変わるようであれば、時に命の危険を 冒してまで活動しなければならない警察という組織が機能しなくなり、治安の維 持という国民の利益が損なわれることを恐れた」 ・「一事不再理の原則」を曲解して恥じない女性委員・ 　驚くべき倒錯した考え方である。社会通念上の処分を求める極めて常識的な国 民世論を感情論にすり替えている。管区局長と県警本部長の行為は、警察幹部の 義務を放棄した重大な法律違反ではないか。この女性委員は処分なしを認めたミ スを、一事不再理とか感情論を便宜的に持ち出し、奇妙な理屈で正当化して二重 のミスを犯している。 　非常識にも刑事訴訟法上の「一事不再理の原則」を曲解して恥じない人物が、 なぜ国家公安委員のほか、外務人事審議会委員、電波監理審議会委員、男女共同 参画審議会委員など政府審議会等委員を歴任、兼職しているのか不思議である。 ・毎週木曜日午前中、お茶を飲みながら・ 　さらに国家公安委員会委員は毎週木曜日午前中、お茶を飲みながら警察から報 告を聞くのが勤務実態だったことが判明。さらに国家公安委員の報酬が規定によ り「他に収入のない委員は月額１３４万円。別に収入のある場合は１回の出席に つき７万円の手当てが出る」ことが判明。ところが、他に収入のある委員がまる まる２，６６７万円の報酬を全額受け取っていたことが明らかになった。この女 性委員は私大で授業とセミナーの指導にあたっている当然それに伴う収入を得て いた。私大の教授職ともなれば１，０００万以上の収入がある。 （敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年08月16日

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• 12日の日記

  　注）８月６日から同１１日まで楽天からブログ用日記が不通となったため、 ８月６日から１２日まで１２日の日記にまとめて記すことにする。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ８月６日（土）６６回目の広島・原爆の日 晴れ　 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。 　午前中、仕事場の掃除、片付け。 　午後、書類整理。読書。ごろ寝。 　午後７時、町会役員班長会議等。 　終了後、町会の中堅らと軽く一杯。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　 ８月７日（日） 　快晴 　午前５時３０分、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　午前９時、町内会の資源回収に参加。 　午後、取材データの整理。読書。町会関係の配りもの。 　午後６時すぎ、うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ８月８日（月） 　快　晴（猛暑） 　午前４時３０分、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　正午すぎ、永田町取材。衆院第一議員会館。同第二議員会館。 　自民党議員、民主党議員、自民党議員。 　午後５時、帰宅。 　午後６時すぎ、うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　８月９日（火）６６回目の長崎原爆忌 　曇　り 　この日は旧ソ連（現在のロシア）が日ソ不可侵条約を破って日本領樺太に侵略 した日でもある。 　午前４時３０起床。朝食。うめ子ちゃんと散歩。風呂、メールのチェック。 　午前１１時３０分、永田町取材。 　午後２時１５分、総理補佐官の１人を取材。 　午後３時３０分すぎ、永田町取材。 　午後５時すぎ、帰宅。 　午後６時すぎ、うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　８月１０日（水） 　猛　暑 　午前４時３０分、起床。 　新聞のチェック。メールのチェック。 　地元関係の配りもの。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前中、原稿書き。 　午前１１時３０分、打ち合わせ。 　その後、永田町取材。 　午後６時、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 　午後７時、地元地区関係の会合。その後、関係者らと飲食懇談。 　午後１１時すぎ、帰宅。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　８月１１日（木）　 　猛暑 　午前５時、起床。風呂。朝食。うめ子ちゃんと散歩。新聞のチェック。 　メールのチェック。午前中、締め切り原稿。 　正午すぎ、第一議員会館。民主党長老議員。同中堅議員。同ベテラン議員。 　自民党閣僚経験者。第二議員会館。自民党中堅議員３人。民主党若手議員。 　午後５時すぎ、帰宅。 　午後６時すぎ、うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　８月１２日（金） 　猛　暑 　午前４時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前１１時、永田町取材。 　午後４時帰宅。町会関係の書類作成。関係者に配布。 　午後６時すぎ、うめ子ちゃんと散歩。 　午後７時、地元地区関係の会合。その後、飲食懇談。 　午後９時すぎ、帰宅。 　地元地区関係の会合に関する書類作成。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第２０ ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ ・「兼職組」「渡り鳥委員」の倫理、良識を疑う・ 　果たして政府審議会委員にふさわしいのか、倫理、良識が問われる「兼職組」 「渡り鳥委員」も少なくない。引き受ける委員本人の良識・道義的問題とともに 選任する府省庁側の倫理、良識が問われるケースである。 　その筆頭は、私大教授の女性委員である。この女性委員は男女共同参画会議 （会長）男女共同参画会議基本問題専門調査会会長男女共同参画会議仕事と 子育ての両立支援策に関する専門調査会社会保障審議会の委員を兼職していた。 　また、外務人事審議会委員、外務省機能改革会議メンバー、電波管理審議会な どの政府審議会委員を歴任、典型的な「渡り鳥委員」の一人であった。 ・問題の女性公安委員（渡り鳥委員）・ 　この女性委員が一躍、有名になったのは国家公安委員だった平成十二年一月二 十八日のことである。 　この日、新潟県で長期間監禁された女性が保護された当日、新潟県警本部の特 別監察に入った関東管区警察局長（55）の「カラ観察」をめぐる不祥事をめぐり 、緊急の国家公安委員会が開かれ、処分を検討したが、「処分の必要はなし」と 判断したのだ。 　不祥事は平成十二年一月二十八日、新潟県で長期間監禁された女性が保護され た当日、新潟県警の特別監察に入った関東管区警察局長（五五）が監察に訪れた 同県警本部に十五分間滞在したが、監察に立ち会わず、同県警本部長（五一）ら と昼食を共にした後、宿泊先で本部長らと酒宴を催し、麻雀に講じていた。同本 部長は麻雀をしながら報告を受けていた。 　特別監察に入った管区局長は監査の職務を果たさず、観光旅行と見まがうよう な日程だった。田中節夫警察庁長官（当時）は問題の管区局長と県警本部長を辞 職させることで法律上の処分を求めないことを決めた。国家公安委員会は長官決 裁を追認したのである。 　国家公安委員会の対応には国民の強い批判が上がった。 　これに対し、この女性委員は、ある全国紙の上で釈明した。 　女性委員は長官決裁を認めた理由として、まず、「いったん処分を決めた案件 で、重大な新事実もないのに処分のやり直しができるか。『一事不再理』の原則 を覆すには至らなかった。しかも、官僚にとって、引責辞任は減給や停職などの 懲戒よりはるかに厳しいと言えるのではないか」と何とも奇妙な理屈を述べてい る。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年08月12日

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• 5日の日記

  　晴　れ 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。 　午後、永田町取材。 　午後７時、雑誌編集者らと小沢側近議員を囲み、「オフレコ懇談」。 　午後１０時すぎ、散会。その後、有志３人と二軒目。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１９ ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　政府は審議会の「委員に占める女性の比率を府省編成時からおよそ十年以内に 三十％に高めるよう努める」（中央省庁等改革本部決定「審議会等の運営に関す る指針」平成十一年四月二十七日）という目標を掲げているものの、委員選任の 庶務担当する官僚たちが人選・選考する過程で学識経験者・有識者の女性を探す のは限界があることも否めないようだ。 　この結果、女性委員の「兼職組」や「渡り鳥組」が多くなる。男女を問わず、 いくら頭脳明晰・才能溢れる人間でも複数の政府審議会委員を兼職することは精 神的にも肉体的にも過酷と思われる。 ・女性審議会委員の「兼職組」と「渡り鳥組」・ 　政府審議会委員を複数兼職している場合、果たして委員としての職務に支障を きたすことはないのか、といった素朴な疑問が残る。 　会社経営の女性委員（評論家）は衆議院議員選挙区画定審議会道路関係四 公団民営化推進委員会の委員を兼職している。これまでに税制調査会、雇用審議 会、環境審議会、医療審議会、行政改革委員会規制緩和小委員会、警察刷新会議 委員などの政府審議会委員などを歴任。首相の私的諮問機関である教育改革国民 会議のメンバーも務めた。 　民放アナウンサー出身の女性委員（評論家）は原子力委員会総合エネルギー 調査会同調査会総合部会同調査会需給部会同調査会省エネルギー部会（部 会長）同調査会新エネルギー部会（顧問）同調査会原子力部会高レベル放射 性廃棄物処分専門委員会の委員、専門委員を務めているほか、サッカーくじの振 興を検討する文部科学省中央教育審議会スポーツ振興投票特別委員会委員、厚生 科学審議会の委員などを歴任。小泉首相を囲む「総理と談論する会」の世話役も 務めた。 　 　弁護士の女性委員は情報公開審査会防衛施設中央審議会原子力損害賠償 紛争審査会総合エネルギー調査会同調査会原子力部会?同調査会原子力部会 高レベル放射性廃棄物処分専門委員会まる。男女共同参画会議基本問題専門調査 会男女共同参画会議女性に対する暴力に関する専門調査会委員高速増殖炉懇 談会メンバーでもある。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　

  2011年08月05日

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• 4日の日記

  　曇り後晴れ 　午前５時、起床。風呂。朝食。うめ子ちゃんと散歩。新聞のチェック。 　メールのチェック。午前中、締め切り原稿。 　午前１１時、尊敬する先輩政治評論家と意見交換。 　正午すぎ、第一議員会館。民主党長老議員。同中堅議員。同ベテラン議員。 　自民党閣僚経験者。 　第二議員会館。自民党中堅議員３人。民主党若手議員。 午後７時、雑誌編集者らと参院民主党幹部を囲み、「オフレコ懇談」。 午後１０時すぎ、散会。 午後１１時前、帰宅。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１８ ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　　政府審議会等とその構成員である委員の存在は、政策の誤り絶対に認めない」 官僚たちの官僚支配あるいは官僚主導のアリバイ工作装置・機関、「ガス抜き装 置」どころか、国民の目に見えない「官僚主導」（強大な官僚行政）の強力な支 えとなっているといえる。 　しかも、政府審議会委員は国民の選挙によらない存在であり、選出は一部の官 僚に手に恣意的に行われているのである。 　・女性委員に目立つ「兼職掛け持ち組」「渡り鳥組」・ 　　一〇四ある政府審議会等の委員を見ると、特定の女性審議委員の「兼職委員」 いわゆる「渡り鳥委員」が際立っている。 　政府審議会委員の構成、選任にあたっては「委員に占める女性の比率を府省編 成時からおよそ一〇年以内に三〇％に高めるよう努める」（中央省庁等改革本部 決定「審議会等の運営に関する指針」平成十一年月二十七日）ことになっている。 　前出の大村秀章（愛知県知事）は、こう語る。 　「女性の方も三割、入れなければならないことになっている。それはどこの役 所も同じだと思います。三割入れるとなると、例えば、組織の代表の『充て職』 の人（委員）がいる。例えば僕は今、内閣府で沖縄振興審議会の場合、沖縄県知 事、県議会議長、市長会長、市議会議長会長、町村長会長、六人が『充て職』で す。六人を除いて、残った委員は半分ぐらい女性です。この選任は容易でないで す。それくらいやらないと女性の審議会委員は増えません」 　内閣府主管の沖縄振興審議会委員は国会の同意人事である。委員数は六人の 「充て職」と学識経験者十四人、合わせて二十人で構成されている。 　学識経験者十四人のうち、女性委員は沖縄県婦人団体、琉球大学教授、放送大 学沖縄学習センター所長、「メデァプロジューサー」、私大助教授の五人である。 　うち二人は社会資本整備審議会の委員、社会資本整備審議会、交通政策審議会 の委員を兼職している。いずれも国会同意人事の特別職国家公務員である。 （敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年08月04日

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• 3日の日記

  　曇り時々にわか雨 　午前４時３０分、起床。 　新聞のチェック。メールのチェック。 　地元関係の配りもの。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前中、原稿書き。 　午後、永田町取材。 　午後６時、帰宅。 　うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１７ ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　　道路関係四公団民営化委員の中には政府審議会の分科会や部会の調査委員や 専門委員に就いている。そして政府審議会等の一つ道路関係四公団民営化委員会 の委員に選任された。 　官僚たちは、専門知識を有する純粋な学者・学識経験者、官僚ＯＢ以外の「有 識者枠」にテレビなどでの露出度が高く知名度のある、いわゆるタレント評論家 やタレント経済人を人選・選考、選任する。 　が、中には学識経験・見識あるのか、と疑いたくなるような人物が選任される ケースもある。これらは担当官僚たちの手による「裏人事システム」「裏ルール」 によることが多い。知名度があり、露出度の高いタレント評論家やタレント経済 人こそ、役所とって使いやすい、都合のいい委員なのである。 　 ・自らの論理構成に適した御用学者を選任する官僚・ 　前原誠司代議士（民主党＝前外相、元代表）によると、学者枠の委員の人選・ 選考、選任では明確な峻別が行われる。役所の峻別を間近で体験したという前原 代議士がこう指摘する。 　「諮問委員会（審議会等）に入っている人（学者）が役所の意見に合わない例 えば論文発表なんかすると、役所に呼び出されるのです。そこで、『これはどう いう意味なんだ』と問われ、『こういうことを主張するようでは、今後、委員と しては仕事を続けてもらえない』という脅しをかけるのです。そこで御用学者と なるのか、あるいはそれだったら、もういいです、と決別をするかのどちらかに なるそうです。 　役所が御用学者と、そうではない学者の二元論的な峻別をして、自らの論理構 成に適した人材で固めるということが実態として、私は間近で体験をしました。 　それぞれの役所が御用学者をプールをして、アリバイづくり、そしてまた、世 論へのエクスキューズにそういった人たちを自らの意のままに使う。役所の意向 というものを代弁させるということの証左であるわけです」 　本来、学者の論文は、自由な発想で自由なものでなければならない。 　にかかわらず、事実上、官僚の検閲を受けるというのだ。学者の中には政府審 議会等委員に入ることは箔付けになると考えている者もいる。弱い立場にある学 者に対し、官僚が権力を盾に自由な発言を封殺するということは、あってはいけ ないことである。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年08月03日

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  2011年08月02日

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• 2日の日記

  　８月２日（火）曇り　午前４時３０起床。朝食。うめ子ちゃんと散歩。風呂、メールのチェック。　午前１１時３０分、昼食懇談。　午後２時すぎ、永田町取材。　午後５時、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１６回・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・　他薦組の場合は通常、政府審議会の主管府省の担当官僚が専門知識を有する学者など学識経験者を筆頭に経済団体、生産者団体、消費者団体、労働組合、婦人団体、マスコミの代表を主管府省庁の意に沿った人選・選考、選任がなされる。　が、実際にはそれだけではない。ある中堅官僚によると、民間人を「有識者」として委員に起用する際の「裏人事システム」ともいうべき独自の「裏ルール」がある。　　専門知識を持たない学者でない民間人が政府審議会委員になる場合のパターンの一例としては、まず各府省庁の職員（官僚）が知り合いの新聞記者、雑誌編集者、評論家との飲み会などで仲良くなり、各府省庁の『研究会』とういう名の『勉強会』に誘う。勉強会に参加することがきっかけとなる。勉強会といっても定期的な飲み会で、その後、メンバーの中から、課長補佐クラスが課長、局長に推薦して審議会の分科会や部会の調査委員や専門委員に選任するケースがある。・裏人事システム」／独自の「裏ルール」・　分科会の次が審議会である。　これは表に出ていない知られざる政府審議会の「裏人事システム」「裏ルール」である。各府省庁の中堅・若手官僚たちが知り合いの新聞記者、編集者、評論家、研究者らとの飲み会や研究会を設け、そこへの出席率や当該府省庁への貢献度、理解度などを吟味した上で、ある程度メンバーをふるいにかけて、その府省庁に理解を持ち、官僚たちにとって使いやすい、都合のよい人物を審議会の分科会の調査委員や専門委員、審議会委員に据えるという、官僚主導・官僚支配の構図である。（敬称略／つづく）／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／８月１日（火）　曇り　午前４時３０分、起床。新聞のチェック。メールのチェック。　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。　正午すぎ、永田町取材。衆院第一議員会館。同第二議員会館。自民党議員、民主党議員、自民党議員。　午後３時３０分。大手町のＪＡ・経団連ビル。　午後５時、新橋で尊敬する先輩とその後輩の青年と飲食懇談。　午後８時、地元関係の緊急会合。　午後１０時３０分、帰宅。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１５回　・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・　　各府省が主管する政府審議会等の委員選任の際、いつの場合にも自薦、他薦組がいる。　まず自薦組である。ある総理秘書経験者によると、下世話名な言い方をすれば、そこには出たがり屋の経済人、権力指向は強いが政治家を目指して国政選挙に打って出るほどの志と度胸のない「御用学者」、「御用評論家」が押しかけるのだという。　中には特別の用事がないにも関わらず、やたらと首相官邸に押しかけて、首相官邸詰の記者から「なんでも官邸団」と揶揄される人たちもいる。　自薦組の中には公務員制度調査会社会資本整備審議会経済財政諮問会議産業新生会議ＰＦＩ推進委員会の委員に就いていた者、経済財政諮問会議産業新生会議総合エネルギー調査会総合部会教育改革国民会議の委員に就いていた者もいる。・いわゆる「御用学者」・　竹中平蔵は、小渕恵三、森喜朗両内閣で民間から政府経済財政諮問会議の委員に加わった。小渕、森両内閣は経済再生、景気回復ための経済対策を最重要課題政策とした。　財政出動による下支えを施して日本経済の体力に見合った、ゆるやかな構造改革を進めながら、公共事業の見直し、無駄なダム、道路の建設を凍結した。その結果、バブル期の不良債権の八割余処理した。　ところが小泉内閣では、小渕、森両内閣の経済再生、景気回復ための経済対策を最重要課題とする路線を一八〇度転換、「見事なまでの変わり身の早さ」を見せ、景気回復と財政規律という名の緊縮財政、財政再建・構造改革の「二兎を追う」と公約している。　竹中は政権が代わり、前政権から大幅な政策転換した小泉内閣になっても政府経済財政諮問会議の委員として止まったばかりか、小泉内閣では議員バッジを付けないまま経済財政担当大臣に就任、「小泉流改革」の旗振り役を演じた。首相・小泉の信任が厚く改造内閣では金融担当大臣も兼務する小泉内閣の大看板になった。　確かに竹中は大学教授だけあって、経済理論を説明するのは上手いと評判だ。しかし、皮肉にも竹中の経済の見通しはことごとく外れている。この見逃し難い事実を小泉は知らなかったようだ。・自薦組の委員／公正・公平性に疑念・　女性委員の自薦組の中には、審議会等を主管する府省庁に影響力を持っている有力政治家や族議員にロビー活動している者もいる。　自薦組の委員については公正・公平性を懸念する声もある。亀井久興（郵政解散で自民党離党、国民新党に参画）は、こう懸念する。　「審議会あるいは私的懇談会・諮問機関で、ある方向を向けて決められたことがもう既定路線になって走っていくということになると、その審議会に入られているメンバーの方の発言というのはものすごい重みを持ってくるわけです。　ですから、委員は今まで以上に重みのある立場になっていきますから、委員の人選というものは、私は相当慎重にやるべきだと思います。審議をしている中身に関連する仕事をしている委員がその立場から意見を言われることはいい。けれども、そのことによって例えば法律改正やその規制改革が実現したあかつきに、ご自身の企業が参入されるとか、そのことを見越してまた発言をされることは、私は決して公正・公平なことだと思わない」　内閣府主管の総合規制改革会議では、株式会社の病院経営への参入などの内容の審議されている。　本来、純粋な民間人の意見として発言すべきところが、結果的には委員になった人が率いる企業の利益につながっていくようなことがあってはならないことであるが・・・。（敬称略／つづく）／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年08月02日

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• 31日の日記

  　前夜半からは午前８時ごろまで雨後曇り 　午前４時３０分、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂、朝食。 　正午すぎ、県知事選の投票。資料整理。ごろ寝。 　町会関係の配りもの。 　午後５時すぎ、うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１４回 ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　農水省主管の政府審議会等の場合、このほか経済団体、消費者団体、労働組合、 婦人団体の代表が委員として選任されるケースが多い。 　これは農水省主管の政府審議会等に限らず、国土交通省主管の「航空・鉄道事 　故調査委員会」など専門知識を有する政府審議会等以外の政府審議会等に見ら れる共通点である。 　・アリバイ証人的役割としての審議会委員・ 　１人か２人は異論を唱える委員が居ても、彼らはいわば審議を尽くしたという ことのアリバイ証人的役割を演じているに過ぎないことになる。答申・報告・提 言は審議会事務局を担当する主管府省庁の官僚がまとめるのである。 　だから、激しいことを言うけど、最後には納得する人物を委員に選任するとい うのである。 　こうしてアリバイ証人的役割演じた委員の中には、本人がどこまで自覚してい るかどうか別にして審議会の席上、最後には主管府省庁の意向に沿った多数意見 に納得しておきながらテレビ等のマスコミで答申・報告・提言の内容を批判して いる委員もいる。 　主管府省庁の官僚からすれば、こういう委員はアリバイ証人的役割と同時にガ ス抜きてき役割も果たしてくれる都合のよい委員でもあるわけだ。 ・マスコミ対策としてのマスコミ持ち回り審議委員・ 　　再び農水省出身の上田勇氏が主管審議会の委員を人選、選考・選任について、 打ち明ける。 　「私は係長として、当時、国土庁がやっていた水資源審議会の委員を人選、選 考・選任に関わったことがあります。水資源というのは国土庁が所轄しているが、 実は各省共管みたいなものです。そうすると、農水省からは３名出してくれ、と 言うわけです。 　建設省は何名ということで、その３人というのは、１人は学識経験者、１人は ＯＢの人、１人は農業団体から出しているわけです。各省からの推薦が挙がって きて、事務局である国土庁側としては、例えば評論家、マスコミの人とかを出す 。それで構成するという形で、マスコミは、例えば四大紙の持ち回りで、論説室 に投げて推薦してもらうということでした」 　　事実、政府審議会委員に就いている新聞・テレビ等マスコミの中でも全国紙 の論説副委員長、論説副主幹、論説委員、編集委員クラスが多いのも事実だ。 　この点について大村知事は「マスコミの人は特定の社だけだとまずいので、あ る程度、バランスを取っています。こちらの審議会に『読売』の人が居たら、あ ちらは『朝日』の人とか。で、こちらは共同とか時事とかバランスを取っている のですよ」と打ち明け、上田氏も「トレンドなんでしょうけれども、必ずマスコ ミのひとを入れるんです。これはマスコミ対策なわけです」と語っている。 （敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月31日

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• 30日の日記

  　曇　り 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。 　午前中、仕事場の掃除。机などの配置換え等。 　午後、締切原稿書き等。 　夕方、うめ子ちゃんの散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１３回 　・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　実際の政府審議会委員の選任は、どういう立場の官僚が、どういう手順で、ど ういう人選、選考・選任をしているのか。 　ここでは農林水産省主管の政府審議会委員の人選、選考・選任の舞台裏を紹介 する。 　農林水産省には農業資材審議会食料・農業・農村政策審議会○獣医事審 議会○農林漁業保険審査会○独立行政法人評価委員会農林物資規格調査会 ○林政審議会（農水省林野庁）○水産政策審議会（農林水産省水産庁）の政 府審議会等がある。（注・○印は法律設置・国会非同意人事） ・元農水官僚二人の説明・ 　　農水省係長時代に審議会委員の人選、選考に関わった経験を持つ上田勇元衆 院議員（公明党）は、こう打ち明ける。 　 　「審議会はモノにもよりますが、基本的には学識経験者、役所のＯＢというの で構成されることが多かった。基準は、農水省を挙げての審議会の場合、推薦す る人間はいないのか、と各局に下りてくる。 　官房の企画室とか、そういうところでも持っているわけです。そこはいわゆる 中立委員みたいな人を選ぶわけです。そうすると、自ずともう決まってます。そ んなに幅はなくて、実はいわゆる前会を踏襲するみたいな話が多い。そこで大臣 官房とかが、『今回はちょっとこういう色をつけたい。誰かいい人いないか』と なる。学識経験者と言っても、例えば農政審であれば、東大の農業経済の先生。 『この先生は前だったから、今度こっちの先生かな』とか、『前が農業生物、技 術の方の先生だったから、じゃ、今度は農芸化学の先生かな』という感じで選ば れています。審議会を使うことによって、みんなから意見を聞きましたよ、って いうこともありますから、あんまり都合の悪いことを言う人はいけないわけです」 ・審議会委員／主管府省庁の意向に沿った人選・ 　　また農水省出身の大村秀章愛知県知事は、農水省主管の各審議会委員の人選 ・選定について、こう説明する。 　「この分野にある程度、造詣が深いとか、理解していただける人という意味で 選びます。だって全然分野の違う人を選んだってしょうがない。そうなると、ど うしても、ある程度、名の通った人、その分野に知識があって理解のある人とい うことなる。学者さんはそうだし、あと組織がありますから組織代表の人。農政 関係ですと、農協の代表、土地改良の代表、畜産の代表。そういう団体の人に推 薦していただくのです」 　要するに主管府省庁の意向に沿った人選を行い、極端に反対する人は選任しな いようになっているのである。 　何のことはない。主管府省庁の意向に沿った担当官僚のお手盛り人事である。 （敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月30日

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• 29日の日記

  　曇り後雨 　午前４時３０分、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。 　正午すぎ、永田町取材。衆院第一、第二議員会館。 　午後５時すぎ、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 　午後６時、地元の先輩と飲食懇談。瓶ビール、日本酒。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１２回 　・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　政府審議会委員の構成、選任、任期はどうなっているのか。前述の「審議会等 の運営に関する指針」にはこう明記している。 　委員構成－－当該審議会等の設置の趣旨・目的に照らし、委員により代表さ れる意見、学識、経験等が公正かつ均衡のとれた構成になるよう留意するものと する。審議事項に利害関係を有する者を委員に任命するときは、原則として、一 方の利害を代表する委員の定数が総委員の定数の半ばを超えないものとする。 ・審議会委員／官僚のお手盛り人事・ 　委員の選任－－「府省出身者（注・官僚ＯＢ）の委員への任命は、厳に抑制 する。 　特に審議会等の所管府省出身者は、当該審議会等の不可欠の構成要素である場 合、又は属人的な専門的知識経験から必要な場合を除き、委員に選任しない。委 員がその職責を十分果たし得るよう、高齢者については、原則として委員に選任 しない。 　委員がその職責を十分果たし得るよう、一の者が就任することができる審議会 等の委員の総数は原則として最高三とし、特段の事情がある場合でも四を上限」 とする　任期－－委員の任期については、原則として二年以内とする。再任は 妨げないが、一の審議会等の委員に十年を超える期間継続して任命しない。 　女性委員－－委員に占める女性の比率を府省編成時からおよそ十年以内に三 十％に高めるよう努める（平成十一年四月二十七日中央省庁等改革本部決定）。 　しかし、実際には一〇四ある政府審議会等の政府審議会委員の選定基準とか、 人選、選考がどうなっているのか、関係当事者以外はほとんど知らないのが実情 だ。例えば、国会同意人事の政府審議会等委員にしても、与野党問わず国会議員 は人選、選考・選任の過程を詳細に知らされていない。 　このように政府審議会委員の人事は各省庁官僚の「お手盛り人事」でありなが ら、批判を免れてきた歴史がある。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月29日

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• 28日の日記

  　曇り時々小雨 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。 　正午すぎ、永田町取材。 　午後１時３０分、全共連ビル。 　午後２時３０分、参院議員会館。 　午後３時３０分、衆院第一、第二議員会館。 　午後６時、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 　午後７時３０分、友人の地方議員、霞が関関係者ら５人で飲食懇談。 　ビール、日本酒、赤ワイン。 　午後１０時すぎ、霞が関関係者が役所に帰り、地方議員、与党議員秘書と鮨屋。 　日本酒熱燗。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１１回 ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　道路関係四公団民営化推進委員会委員の七人の委員のうち、松田昌士を除く六 人も実は、政府審議会等委員あるいは臨時委員、専門委員として政府審議会等に 名前を連ねる「常連組」もしくは審議会委員予備群といえる存在である。 　中村英夫は国土審議会委員、社会資本整備審議会、交通政策審議会の委員を兼 ねている。大宅映子は衆議院議員選挙区画定審議会、教育改革国民会議の委員を 兼ねているほか、税制審議会、雇用審議会、環境審議会、医療審議会、行政改革 委員会規制緩和小委員会などの委員を歴任している。猪瀬直樹氏は税制調査会委 員、田中一昭は総合規制改革会議の専門委員、川本裕子は総合規制改革会議専門 委員、産業構造審議会産業金融部会の専門委員、社会資本整備審議会住宅宅地分 科会企画部会専門委員、社会資本整備審議会建築分科会集団規定のあり方部会専 門委員を務めている。 ・審議会委員「常連組」／「渡り鳥組」・ 　政府審議会委員に「兼職掛け持ち組」、「常連組」、「渡り鳥組」が多いのは、 初めにどこかの府省庁（役所）の審議会委員に選ばれると、別の府省庁もまたそ の人物に声をかけるという安易ともいえる人選・選任によるものだ。 　こうした安易な人選にも問題がある。特に政府税調査会委員を努めると、各府 省庁の官僚たちから「評価」されるのだという。そして、別の府省庁から声がか かり、次の審議会委員に横滑りするケースが少なくない。政府審議会等委員の 「兼職掛け持ち組」、「常連組」の顔ぶれを見ると、政府審議会委員にデビュー すると、まずそこで２期（４年から６年）終えると、次から次へと政府審議会等 委員を歴任、渡り歩いている「渡り鳥組」の委員も少なくない。 （敬称略／つづく）

  2011年07月28日

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• 27日の日記

  　曇　り 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。 　正午すぎ、永田町取材。 　午後１時３０分、全共連ビル。 　午後２時３０分、参院議員会館。 　午後３時３０分、衆院第一、第二議員会館。 　午後６時、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１０回 ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　さて、今井敬である。実年齢と頭脳年齢、肉体年齢はあくまでも個人差があり、 今井氏の場合、満七十三歳の当時も、頭脳明晰、産業界きっての「論客」とされ る人物だけに政府審議会委員に就任しとしても不思議でない。 　が、七十三歳という実年齢で合わせて七つの重要な国策に関わる政府審議会、 私的諮問機関の長を務めるには肉体的にも精神的にも大きな負担が生じることは 否めないのではないか。 　頭脳明晰、産業界きっての「論客」とされる今井をもってしても、その職責に 支障が生じることもあるのではなかったか。 　職責に支障が生じた一つが、最終提言取りまとめの土壇場での道路関係四公団 民営化推進委員会委員長辞任だったと見ることもできる。 ・委員長今井は審議会委員の「常連組」・ 　　政府審議会等委員には委員兼職掛け持ちの上限がある。審議会等の整理合理 化に関する基本的計画（平成十一年四月二十七日閣議決定）の「審議会等の運営 に関する指針」の「委員の選任」事項には、こう記されている。 　「委員がその職責を十分果たし得るよう、一の者が就任することができる審議 会等の委員の総数は原則として最高三とし、特段の事情がある場合でも四を上限 とする」（第３項「兼職」） 　　平成十一年四月二十七日閣議決定は一人の審議会委員が三つの審議会委員を 兼ねることが可能で、特別の場合、四つの審議会委員を兼ねることができること になっている。今井の場合、六つの政府審議会等委員を兼職掛け持ち、ほかに官 房長官の私的諮問機関の長になっている。今井敬はいわば審議会委員の「常連組」 に入る。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月27日

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• 26日の日記

  　晴　れ 　午前４時３０起床。朝食。うめ子ちゃんと散歩。風呂、メールのチェック。 　午後、永田町取材。午後３時、霞が関関係者と意見交換。 　午後５時、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 　午後７時、地元関係の役員会。 　午後９時、同関係者１０人でーファミリーレストランで飲食懇談。 　午後１０時３０分、帰宅。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第９回 ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　さて、最終提言取りまとめの土壇場で道路関係四公団民営化推進委員会委員長 を辞任した今井敬は昭和四年十二月二十三日生まれ、満七十三歳（当時）である。 　今井敬は新日鐡会長、経団連名誉会長（前経団連会長）として有名であるが、 委員長を辞任した道路関係四公団民営化推進委員会のほか、税制調査会委員、 財政制度等審議会委員（会長）産業構造審議会委員（会長）交通政策審議 会委員（会長）産業新生会議の「審議会等委員」の要職にあることは余り知ら れていない。 　審議会等の整理合理化に関する基本的計画（平成十一年四月二十七日閣議決定） の「審議会等の運営に関する指針」の「委員の選任」事項で、原則として高齢者 の選任を禁じている。 ・七つの審議会等委員を兼任した前財界総理・ 　「委員がその職責を十分果たし得るよう、高齢者については、原則として委員 に選任しない」（第２項「高齢者」） 　 　小泉内閣は平成十三年十二月十四日突然、官房長官・福田康夫の下に「追悼・ 平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」なる私的諮問機関を設 置した。 　今井はここでも座長を務めている。 　同懇談会の設置目的は表向き、「二十一世紀を迎えた我が国は、来年、『日本 国との平和条約』発効五十周年を迎えることもあり、これを機会に、何人もわだ かまりなく戦没者等に追悼の誠を捧げ平和を祈念することのできる記念碑等国の 施設の在り方について幅広く議論するため、この際、内閣官房長官において高い 見識を有する人々の参集を求め、この問題に関して懇談会を開催することとする」 と典型的な官僚の手による趣旨が掲げられている。 　しかし、同懇談会設置の目的は、そんな奇麗事だけではなかった。明治維新か らのわが国戦没者等を慰霊している靖国神社への首相らの参拝に対する内政干渉 ともいうべき共産中国、韓国からの執拗な干渉・抗議に苦慮した首相・小泉の安 易な「逃避・丸投げ手法」の結果の一つである。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月26日

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• 25日の日記

  　晴　れ 　午前５時起床。メールのチェック。新聞のチャック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前１０時３０分、歯科治療。 　正午前、永田町取材。 　午後５時、帰宅。 　夕方、うめ子ちゃんと散歩。 　午後６時３０分、地元の会合。 　会合後、関係者４人で近くに居酒屋でビール。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第８回 　・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　　道路関係四公団民営化推進委員会は、国土交通省の官僚たちにとって、自分 たちの意図した「始めに結論ありき」という方向性を持って、それに沿った意見 集約ができる他の政府審議会等とは、大きく異なる存在となっている。 　その存在は、これまでの官僚支配あるいは官僚主導のアリバイ工作装置・機関、 「ガス抜き装置」から「官僚支配」「官僚主導」の行政と真っ向から対決する結 論・提言を取りまとめたからである。 　しかし、７人の委員の顔ぶれを見ると、問題がないわけではない。７人の委員 全員が必ずしも「優れた識見を有する者」というわけではないからだ。 　　誰にも拘束されないで自由な立場で発言して自分が政府審議会に風穴を開け たと強い自負心を抱いているある委員には、こんなエピソードがある。 　 ・「料金を安くしたら高速道路が渋滞してゴルフに行く時困る」・ 　道路関係四公団民営化推進委員会では、改革派の顔を見せて多数派に同調して いるが、その中身を正しく理解していないとしか考えられない言動もある。 　ゴルフ好きの委員の１人はある取材に応じた際、料金が高いこともあって極端 に利用客が少ない神奈川県川崎と千葉県木更津を結ぶ高速道路・通称海ホタルに ついて、「料金を安くしたらせっかくの高速道路が渋滞してゴルフに行く時困る」 などと、信じられないような問題発言しているのだ。 　どう解釈しても普通の庶民からはかけ離れた浮き世離れした生活感覚だからで ある。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月25日

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• 24日の日記

  　晴　れ 　午前５時起床。メールのチェック。新聞のチャック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前６時３０分、地元の公園清掃（町会全体）。 　午前１０時、防犯交通部のメンバーらと町会関係の資料作成。 　 　正午前、同メンバーとファミリーレストランで飲食懇談。 　午後、町会関係の配りもの。 　夕方、うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　・自公、主要公約の撤回要求・ 　与野党の国会対策責任者は７月２４日、ＮＨＫの討論番組で、菅直人首相が退 陣条件に挙げる重要案件への対応を議論した。 　自民、公明両党は特例公債法案協力の前提として、子ども手当を含む民主党の 主要公約の撤回を要求した。一方、民主党は再生エネルギー特別措置法案に関し、 電気料金への上乗せを回避するため、買い取り価格を決める第三者機関などを検 討する考えを示した。 　 　自民党の逢沢一郎国対委員長は、特例公債法案への対応について、子ども手当 や高校授業料無償化などに触れ、「『４Ｋ』の撤回、平成２３年度第3次補正予 算案での減額補正が条件だ」と指摘した上で、「最終的には、国民の信を問う段 階に入っている」として、衆院解散・総選挙を迫った。 　公明党の漆原良夫国対委員長も、主要公約の撤回を求めるとともに、子ども手 当に関する民主党の新たな提案に関して「今の提案では賛成するわけにはいかな い」と強調した。 　これに対して、民主党の安住淳国対委員長は、子ども手当の与野党協議に関し、 新たな同党案によって所要財源が自公政権時代の児童手当と同等の２．３兆円程 度に圧縮できるとした上で、「（子ども手当は）ばらまきではない」と反論した。 特例公債法案の採決に向け「環境づくりをしたい」と語った。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第７回 ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　道路関係四公団民営化委員会など政府審議会等には答申・提言にあたって、 「審議を尽くした上でなお委員の間において見解の分かれる事項については、全 委員の一致した結論をあえて得る必要はなく、例えば複数の意見を並記するなど、 審議の結果として委員の多様な意見が反映された答申とする」（中央省庁等改革 本部決定「審議会等の運営に関する指針」平成11年４月27日）という指針がある。 　今井が提案した両論併記案はこの指針に基づくものであったが結局、多数決で 押し切られた。 　首相・小泉純一郎の応援団として意見集約に務めてきた今井委員長にとって、 首相・小泉が「国会に通るかどうかは考えなくていい」と発言したことも「梯子 を外された」との苦い思いがあった。 　道路関係四公団民営化委員会は平成14年６月17日、道路関係四公団民営化委員 会設置法に基づき、日本道路公団などの民営化の具体策を検討する第三者機関と して内閣府に設置された。委員の定数は７人以内で、選考基準は「優れた識見を 有する者」となっている。 　首相・小泉は同年６月21日、日道路関係四公団民営化委員会の委員に日本経団 連名誉会長の今井敬、武蔵工大教授の中村英夫、ＪＲ東日本会長の松田昌士、拓 殖大教授の田中一昭、作家の猪瀬直樹、評論家の大宅映子、アメリカ経営コンサ ルタント会社マッキンゼー・アンド・カンパニーのシニアエクスパート川本裕子 の７氏の起用を決定した。 　猪瀬は、行革担当相・石原伸晃の私的諮問機関「行革断行評議会」のメンバー で、高速道路建設の凍結を主張するなど道路公団民営化論者の急先ぽうとして知 られる。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月24日

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• 23日の日記

  曇り　 曇り 　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。 　午前中、書類整理。仕事場の掃除。 　午後、読書。ごろ寝。 　午後４時、歯科治療。右下最奥の親知らず抜歯。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第６回 ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　最近は審議会の審議の模様が割合オープンになっているケースがある。 　そうすると、個々の委員が発言したことが、新聞・テレビ等のメディアに取り 上げられる。それが先走りして、そのことが逆に世論を作って、結論を誘導して 行くというようなことも多分に見られる。 　国民とは縁遠い存在の政府審議会等が国民の関心を集めた身近なところでは、 昨年（平成14年）12月６日、首相・小泉純一郎首相が掲げる「小泉流構造改革」 の目玉の一つとされる「道路関係四公団民営化最終提言」をまとめた道路関係四 公団民営化推進委員会（内閣府主管）が上げられる。 ・道路公団民営化委員会の混乱／突然の委員長辞任・ 　　「道路関係四公団民営化最終提言」をまとめた平成十四年十二月六日の道路 関係四公団民営化推進委員会（内閣府主管）は、委員長・今井敬（たかし）委員 長辞任のなか異様な形での決着となった。 　「多数決でお決めになるなら私の考えと反する。それなら私は委員長を辞めさ せていただきます」 　議論開始から２時間後、委員長・今井が、憮然とした表情でとして委員長を辞 任の意向を示してして退席した。慌てて委員長・今井の後を追った行革担当相・ 石原伸晃だが、引き留め策も通じなかったのか、ほどなく憮然とした表情で席に 戻った。会議場は異様な雰囲気に包まれた。 　委員長・今井は「道路族が多数派の国会で通らない提言を作っても意味がない」 という現実路線で意見集約を懸命に図り、両論併記案を独自にまとめたが、この 日の委員会で一蹴され、ついにサジを投げたのだ。（敬称略／つづく）

  2011年07月23日

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• 22日の日記

  　曇　り 　午前４時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。 　午前１１時、永田町取材。 　午後６時３０分、「無名の会」懇親会。出席者が約３０名。 　作家の大下英治氏のあいさつが面白かった。 　午後１０時すぎ、有志メンバー７人で大下氏の行きつけの店で二次会。 　大下氏の自伝「トップ屋魂」を勧められ、その場でこう購入。 　午前１時すぎ、タクシーで帰宅。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第５回 　・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　小渕恵三内閣時代の平成十一年四月二十七日、日本政府は「審議会等の整理合 理化に関する基本的計画」を閣議決定した。 ・政府審議会等委員の総数／衆参両院議員定数の二，五倍余・ 　整理合理化されたにもかかわらず、まだ一〇四もの政府審議会等が存在してい る。政府審議会等の委員の人事は◎：法律設置・国会同意人事が十九、○：法律 設置・国会非同意人事が五十七、無印：政令設置が二十八となっている。 　　政府審議会委員の身分は◎：法律設置・国会同意人事の委員が特別職国家公 務員、○：法律設置・国会非同意人事の委員が非常勤の国家公務員、無印：政令 設置の委員が非常勤の国家公務員となっている。 　当時、政府審議会等委員の総数は千八百八十九人にも達していた。 　この千八百八十九人という政府審議会等委員の総数は、主権者である国民の選 挙で選出された衆参両院議員定数七百三十四人の二，五倍余になる。 ・府審議会等の下部組織の総数は４１７５人・ 　このほか、政府審議会等の下部組織である分科会、部会となる臨時委員、調査 委員、専門委員の総数は二千二百八十六人（公開されている分のみ）政府審議会 等委員、臨時委員、調査委員、専門委員を合わせると、その総数は何と四千百七 十五人に達するのである。 　政府審議会委員以外の審議会分科会、同分科会部会、それを構成する臨時委員、 調査委員、専門委員の存在は、各審議会の庶務担当部局課ですら、その総数を把 握するのに数日の時間を要するほど、細分化されており、全くと言っていいほど 主権者である国民一般の目には止まらない。 （敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月22日

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• 21日の日記

  　曇り小雨後晴れ　 　午前５時、起床。 　メールのチェック。新聞のチェック。うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前中、事務処理。取材の準備。 　午後１１時４５分、打ち合わせ。 　午後１時、永田町取材。民主党議員。自民党参院議員。 　午後６時すぎ、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ・民主党、遅すぎる謝罪／前回衆院選の政権公約・ ・民主幹事長「検討不十分だった」／マニフェスト謝罪・ 　民主党の岡田幹事長は２１日の記者会見で、平成２１年衆院選のマニフェスト と称した政権公約について、「政策の必要性と実現の見通しについて検討が不十 分だった。見通しの甘さを国民に率直におわびしたい」とした文書を発表し、公 式の場で初めて謝罪した。 　民主党の政権公約の破綻は当初から明白であった。今ごろになって、「見通し の甘さを国民に率直におわびしたい」と謝罪しても、それは余りにも遅すぎる謝 罪である。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第４回 　・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　ここに、学識経験者・有識者で構成しているとされる各種政府審議会の答申を 無批判に受け入れる一種の「審議会信仰」ともいうべき未成熟な与野党政治家の 姿を見ることができる。 　日本の政治・行政が官僚主導から脱却できないと批判が生まれる背景には、審 議会答申を疑うことなく安易に受け入れる政治家たちの一種の「審議会信仰」に あるのではないか、という疑念が消えないのである。 　・未成熟な政治家の「審議会信仰」・ 　官僚の手による政府提出の法案作りの「お墨付き」あるいは「免罪符」となっ ている政府部内の審議会というのは、官僚たちが自分たちのやりたいというよう なことを「結論先にありき」という一つの向かうべき方向性を持っている。 　官僚たちが考えている方向性というものを予め持って、それに添った意見集約 ができるよう、そういう意図的な委員の人選・選任をして誘導しているのである。 　つまり、官僚たちは国益よりも各役所の省益を優先する意図で、政府審議会の 委員を選任している面が多分にある。見方によっては国家国民のための行政府 （政府）の立場というより役所の利益（省益）を踏まえた意向を審議会に諮問す るケースが圧倒的に多い。 　・官僚たち「お手盛り人事」／ガス抜き機関・ 　政府部内の審議会とその構成員である委員の存在は、官僚支配あるいは官僚主 導のアリバイ工作装置・機関、「ガス抜き装置」どころか、国民に見えない「裏 の政府」（官僚主導）のような存在であるといえる。 　しかも、政府審議会委員は国民の選挙によらない存在であり、選任は官僚たち 「お手盛り人事」によっているのだ。 　政府審議会等の委員選任と審議会の実態について、前原誠司代議士（民主党元 代表）が、こう指摘している。 　「私的諮問委員会（私的諮問機関）にしても、あるいは国会同意人事で構成さ れる委員会（政府審議会等）にしても、要は官僚が省益を補完し、自らの結論に 導くための人選をし、そして、国民から、あるいは専門家からのお墨付きを得た という、いわゆるガス抜き機関になっているわけです」（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月21日

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• 20日の日記

  　曇り時々にわか雨 　午前５時、起床。メールのチェック。新聞のチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前１０時、歯科治療。 　正午、永田町取材。 　午後５時３０分、帰宅。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第３回 ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　ところがである。実際には政府が国会に提出する法案の多くが法案主管府省庁 大臣の諮問機関である政府審議会等の答申・報告・提言を尊重することが前提と なっているのが実情だ。 　主管大臣の諮問機関である審議会等から答申・報告・提言が出されると、与党 ・政府部内には「諮問機関・審議会の答申が出たのだから・・・・」という空気 が生まれ、ほぼ無条件に答申を容認する傾向が強い。 　また審議会の答申を受け、主管府省庁の官僚の手による法案の国会提出の前段 階での与党政務調査会各部会など政府・与党内の議論では議員側からいろいろな 質問・異論・異議が飛び交うが、その際、主管府省庁の官僚たちからは異口同音 に、二つの決まり文句が返ってくる。 　「審議会がこういう判断をされておりますから・・・」 　「審議会がこういう結論を出されておりますから・・・」 　慇懃無礼な二つの決まり文句こそは、政策の誤り絶対に認めない官僚たちが自 らの責任逃れのためのアリバイ工作機関・装置として政府審議会等を最大限利用 していることを如実に物語っている言動である。 　・官僚の責任回避の「アリバイ工作機関」・ 　行政上の政策の誤りに責任を負わない官僚たちの処世術の極みでもある。 　審議会は官僚の「アリバイ工作機関」と官僚の責任回避の濾過装置の役割を果 たしているのだ。 　実は、官僚の手による政府提出法案が国会に提出されると、当事者たちは気づ いているかどうか別にして与党議員の多くが、これまた「諮問機関・審議会の答 申が出たのだから・・・・」とほぼ無条件に受け入れ、安易に賛成するというシ ステムができているのだ。 　これこそが、「官僚主導」の正体であり、極みである。 　国民の目にはほとんど止まらないこのシステムが、いわゆる官僚主導、国会軽 視、国会の形骸化を誘発する一因にもなっている。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月20日

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• 19日の日記

  　雨曇り後雨（台風６号の影響）　午前４時３０起床。朝食。うめ子ちゃんと散歩。風呂、メールのチェック。　午後、永田町取材。　午後３時、湯島聖堂で開催された第２５回国際セミナー（主催・公益財団法人 国際研修交流協会）専門会議第２部会「２１世紀における東洋の哲学思想の役割」。開会挨拶＝山本有二（自民党衆院議員）、司会＝古川禎久（自民党衆院議員）。基調講演＝平井正修（臨済宗 全生庵 住職）。特別講演＝鐘　彩釣（中華民国中央研究院　中国文哲研究所所長）　李　柱栄（大韓民国　ハンナラ党国会議員　東洋思想議連会長）　石川忠久（公益財団法人斯文会理事長）。　午後６時３０分、帰宅。　午後７時、地元の会合。　午後９時帰宅。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第２回　・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・　これより先、ゴールデンウィーク前の平成十五年四月二十四日、財政制度等審議会（今井敬会長）が東京・霞が関の財務省の一室で、財政制度分科会の合同部会を開いた。　財政制度等審議会は財務相の諮問機関である。この日、合同部会は、年金受給者への給付削減など年金制度改革に関する議論を開始した。　厚生年金の不足分である「過去給付債務」が四百五十五兆円（平成十一年末時点）と巨額に上ることから、年金財政のこれ以上の悪化を避けるため、既に年金を受け取っている人への給付額を削減することなどを検討する。　高齢者と年金を支える若年世代との負担の不公平を解消する「抜本的な改革」（西室泰三部会長）を目指すことになっている。年金制度に関わる法改正を前提とした財政制度等審議会財政制度分科会の審議が始まったのである。　・なぜ国会ではなく政府審議会で論議するのか・　言うまでもなく日本国は議会制民主主義国家（代議制国家）であり、近代法治国家である。　主権者である選挙によって国民から選ばれた選良である衆参両院議員によって構成される国会（立法府）は国権の最高機関であり、近代法治国家としての各種法律を作り、あるいは法律改正を行っている。　地方制度の見直しや年金制度の見直しという国民にとって身近で、しかも痛みの伴う切実な政治課題が、なぜ国会ではなく政府審議会で論議されているのか、疑問を抱く国民も少なくないのではないだろうか。（敬称略／つづく）／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月19日

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• 18日の日記

  　快晴　猛暑 　午前５時起床。メールのチェック。新聞のチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前中、町会関係、地元関係の配りもの。資料整理。読書。 　午後、、読書。取材の準備。資料読み。ごろ寝。 　夕方、うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　・サッカー女子W杯／日本、世界一＝PK戦、米国倒し偉業・ 　ドイツ・フランクフルトからの報道によると、サッカーの第6回女子ワールド カップ（W杯）ドイツ大会は７月１７日（日本時間１８日）、当地で決勝が行わ れ、 日本代表「なでしこジャパン」が世界ランキング1位の米国を２―２からPK戦の 末、３―１で破り、初優勝した。 　年齢制限のないフル代表が世界一を争う大会で日本が優勝したのは、男女を通 じ初めて。女子は五輪３度、W杯６度目の出場で日本スポーツ史を塗り替える偉 業を遂げた。過去２１敗３分けの米国から初勝利を挙げた。 　日本女子は１９８１年に初めて代表が結成され、W杯で９５年大会のベスト８、 五輪は２００８年北京大会の４位が過去最高だった。　 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第二部＞　第１回 ・ニッポン型「審議会行政」こそ「官僚主導」の正体・ 　新聞・テレビ等のマスメディアは与野党を問わず、政党、政治の弱体化、無力 化を批判、強調する手法として「官僚支配」とか「官僚主導」という表現を常套 語にしている。 　しかし、マスメディアは「官僚支配」、「官僚主導」の正体について言及を避 けている。 　また、政権交代で誕生した民主党政権は鳩山由紀夫内閣、菅直人内閣とも、 「官僚主導」から「政治主導」を声高に叫んでいるが、空回りどころか課題解決 に至らず、むしろ政治の混迷、混乱の一因になっている。 　それは民主党政権のみならず自民党政権時代から選良たる政治家が、「官僚主 導」なるもの正体を知らないままに来たからにほかならない。 　「官僚主導」の正体こそは、首相をはじめ各省庁の各大臣長官の諮問機関であ る各種政府審議会なのである。これは、ニッポン型「審議会行政」そのものであ る。このことは政治家ばかりか、日本国の主権者たる国民・有権者はその詳細な 実情を知らされていない。 　話は平成十五年四月に遡る。ゴールデンウィークは、首相・小泉純一郎を筆頭 に与野党の幹部や有力政治家が外遊に出かけた。この間隙をぬうかのように地方 制度の見直しや年金受給者への給付削減など年金制度の見直しを求める政府審議 会が動き出した。 　まずゴールデンウィークの谷間の四月三十日には、小泉純一郎首相の諮問機関 「地方制度調査会」（諸井虔会長）が東京都内で総会を開き、市町村合併に向け、 新法で知事権限を強化する地方制度の見直しに関する中間報告をまとめた。 　中間報告は平成十七年三月までの市町村合併特例措置終了後も自主的な合併を 一定期間推進する新法を整備し、旧自治体単位で合併後も身近な行政にあたる 「地域自治組織」制度の創設を提言した。 　合併の勧告やあっせんなど都道府県知事が関与する権限を強め、合併を望みな がら実現できない自治体から申請があった場合、知事が合併を決定できる制度の 検討を求めていた。 　同調査会は最終答申を平成十五年十一月までにまとめられた。 （敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月18日

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• 17日の日記

  　快晴　猛暑　午前５時起床。メールのチェック。新聞のチェック。　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。　午前中、町会関係、地元関係の書類の作成。資料整理。　　午後、ごろ寝、読書。　夕方、うめ子ちゃんと散歩。　／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／　＜政治の再生ための一考察　第一部　＞　最終回　・政党と政治家の自立性を奪う政党助成金を廃止せよ・　現行の小選挙区比例代表並立制から中選挙区制に改善すると同時に、年間で三百十四億円から三百二十億円が共産党を除く与野党に交付されている政党助成金を廃止すべである。　国家財政が膨大な赤字を抱えている中、政党だけが“お手盛り”とも言うべき年間三百二十億円もの巨額な助成金を享受していることが、健全な民主国家といえるだろうか。　党全体の政治資金の約八割余を政党助成金に依存している政党もある。政治資金の大半を公費助成（政党交付金）に依存する現状は事実上、政党の「国営化」であり、「国営政党」といえる。　これははっきり言って政党の「堕落」である。　政党助成金はある意味「麻薬」のようなもので、政党と政治家の自立性を奪い、その屋台骨を蝕んでいる。このままでは、政党は公費助成で衰退の道を辿ることになる。　しかも、あまり知られていないが共産党が受け取りを拒否している分の政党助成金は国庫に返されていない。共産党の受給分の政党助成金は、結果的に他の与野党で再配分しているのである。　古今東西、政治家あるいは政党には、志を同じくする有志がカネを出し合って政治活動を支えてきた歴史がある。政治家たるもの歯を食いしばってでも、自分で集めたカネで政治をするのが政党政治、議会政治家の根本であろう。　政治家たる者、高い志ともに政治資金を集める努力・苦労も忘れてはならない。　政治家がカネの苦労を正しく理解でき、カネに苦労している弱い立場の人間を理解できる選良となるためにも政党助成金は速やかに廃止すべきである。　政党助成金を廃止することで金銭面から政治家と政党を鍛え、器の大きい政治家、より良い政党の育成につながると考える。　政党助成金は即刻、廃止すべきである。（第一部おわり）／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月17日

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• 16日の日記

  　快晴　猛暑 　午前５時、起床。メールのチェック。新聞のチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午後１時、恵比寿で旧友５人と暑気払い。ビール、赤ワイン。 　二次会。午後６時帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 　午後８時、８月の「愛のひと声・防犯パトロール」について町会防犯交通部の メンバーとの打ち合わせ。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第２１回 ・菅政権を支え、守っているのは小選挙区比例代表並立制・ 　皮肉にも、今、菅内閣を支え、民主党政権を守っているのは、実は小選挙区比 例代表並立制なのである。政治理念を共有する安定した政党による政権で「強い 日本」を再生させるためにも、政党よりも人を選ぶという日本人の政治風土から も、中選挙区制に改善することが急務である。 　政治理念を共有できる政治家の結集による政界再編によって劣化した政治を活 性化、政治家が所属政党内と国会での自由闊達な議論を取り戻すためには、多様 な価値観を有する有権者の負託に対応できる中選挙区制に戻すべきである。 ・今こそ、政治理念を共有する政界再編可能な選挙制度を・ 　小選挙区比例代表並立制は「政権交代可能な選挙制度」である。しかし、制度 面から作為的に二大政党制にすることは所詮無理があったのだ。 　このことは、旧新進党の失敗、混乱を続ける民主党の実情を見れば明らかであ る。政党としての旧新進党、民主党の共通した欠陥は所属議員、党員の理念がバ ラバラであり、実態は「選挙互助会」の域を出ていないことである。 　衆議院と参議院の議員一人あたりの有権者数の格差である「一票の格差」は、 衆議院で二倍超、参議院では五倍前後に達し、違憲とする司法判断が相次いでい る。「一票の格差」を根本的に解決し、政治理念を共有する政治家が結集する政 界再編可能な選挙制度に改善する意味からも、今ほど中選挙区制が求められてい る時はない。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月16日

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• 15日の日記

  　快晴　猛暑 　午前４時３０分、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前１１時３０分、永田町取材。 　午後６時、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ・民主党若手議員３２人「決起集会」／根回し不足、経験不足、準備不足・ 　衆院第一議員会館多目的ホールで開催された民主党若手議員有志による「菅首 相退陣要求する決起集会」を取材してみた。 　集会には、松井孝治元官房副長官ら同党の中堅・若手議員３２人が参加した。 　小沢一郎元代表、野田財務相、樽床伸二衆院国家基本政策委員長の各グループ などから出席者があった。 　菅首相に即時退陣を求める意見書を提出した民主党若手の吉良州司、長島昭久 両衆院議員らが３月１５日昼、衆院第一議員会館多目的ホールで「決起集会」を 開き、党内で退陣要求の署名活動に入る方針を決めた。 　会場は１６２の席。いったい何人集まるのか、注意深くみていたが、準備不足、 根回し不足のためか本人出席３２人、代理出席７人の３９人であった。 　根回し不足、経験不足、準備不足は否めないにしても、民主党若手議員有志の 呼びかけに３２人が集結し、菅退陣要求を明言した意味は大きいと考える。 　根回し不足、経験不足、準備不足を教訓に、コツコツ署名活動を続け、同志を 募り、力を蓄えることを期待したい。若手議員にはそのことが良い経験となり、 政治家として大きな糧となるからだ。 　集会では呼びかけ人の１１人から、先の内閣不信任案に反対したことについて、 今、どう考えているのか、心境を吐露する声がなかった。 菅首相が退陣することを前提に内閣不信任案に反対した民主党若手議員の矛盾、 ンジレンマが「菅首相退陣要求する決起集会」という形で表面化したのだ。 菅首相を退陣させるか、どうかは、菅内閣を信任した民主党議員の責任である。 　私に言わせれば、事実上、機能不全に陥っている菅首相を辞めさせる方法は、 （一）菅支持以外の閣僚が辞表を提出辞任する、（二）民主党執行部が辞表を提 出、辞任する、（三）会期末に野党あるいは与野党が内閣不信任案を提出、可決 する ―― の三つの方法がある。 　その際、菅首相が衆院の解散・総選挙に打って出たら民主党は両院議員総会で 菅代表を除籍処分にすれば良いのである。菅首相は民主党公認から外され、たっ た一人無所属で選挙を戦うか、数人の手勢を引き連れて新党「脱原発党」（仮称） で選挙を戦い、惨敗、政界から消えることになる。 　問題は民主党執行部、菅内閣の閣僚たちに、捨て身になる覚悟、政権与党とし て菅首相を選び、信任した責任を自覚していないことである。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第２０回 ・政界再編可能な選挙制度への改善が必要・ 　漂流する政治の現状に対し、民主党内の保守系を標榜する中堅・若手議員や心 ある自民党議員、支持者などから政界再編を求める動きがある。政界再編で肝要 なのは政治理念の共有である。 しかし、現行の小選挙区比例代表並立制の下では政界再編は事実上、困難である。 　というのは、小選挙区比例代表並立制が「二大政党制」「政権交代可能」を目 的としているため、二大政党に有利な選挙制度となっているからだ。 　小選挙区比例代表並立制が政党に大きなアドバンテージを付与しているため、 議員が自らの選挙のことを考えたら、なかなか二大政党から離党しにくいシステ ムになっているのだ。 　先の菅内閣不信任案の場合、仮に中選挙区制だったら、民主党内の反菅グルー プの他、多くの民主党議員は賛成し、離党し、政界再編の準備に入っただろう。 　しかし、民主党議員が鳩山、菅が交わした「確認書」の不確かさから、菅は簡 単に首相辞めない、ということを本能的な嗅覚から察知しながらも、自らの政治 生命を考えれば賛成できなかった、というのが気の毒ともいえる内情があったの である。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月15日

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• 14日の日記

  　　快晴　猛暑　午前４時３０分、起床。新聞のチェック。メールのチェック。　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。　取材の準備。書類整理。　午前１１時３０分、打ち合わせ。　午後１時、永田町取材。　午後６時、帰宅。　うめ子ちゃんと散歩。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／　・菅内閣支持、最低の１２％ ／ 時事通信世論調査・　・不支持７１．２％ ／「退陣不明確に納得せず」６８％・　　時事通信が７月７日～10日に実施した世論調査によると、菅内閣の支持率は前月から９．４ポイント急落し１２．５％となった。２月の１７．８％を下回り、平成２１年9月の民主党政権発足以降、最低を更新した。　不支持率は１１．６ポイント増の７１．２％だった。退陣を表明しながら時期を明確にしない菅直人首相への不信に加え、九州電力玄海原発（佐賀県玄海町）の再稼働をめぐる政府内の混乱などが響いたとみられる。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／　＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１９回　・読売新聞主筆の改心／「諸悪の根源――小選挙区と大衆迎合」・　「小選挙区比例代表並立制」の導入をめぐっては、マスメディアが世論形成に果たした役割が大きかった。日本一の発行部数を誇る読売新聞は、ライバル紙の朝日新聞ら他紙とともに「小選挙区比例代表並立制」を積極的に支持した。　その読売新聞の本社会長兼主筆で、読売新聞のドンと呼ばれる渡邉恒雄は最近、「諸悪の根源――小選挙区と大衆迎合」と断じ、警鐘を鳴らしている。　＜日本の国政は、今機能不全状態にある。財政は破綻寸前、いつ国債暴落、金利高騰、本格的な不況の泥沼に陥っても不思議はない。機能不全化の根本原因は、『改革』の名の下に作られた小選挙区制にある。中選挙区が派閥政治の根源だから、小選挙区制にして派閥を解消し、健全な二大政党制と、民主的な政権交代を実現すれば、政治は万事理想的になる・・・という短絡的発想による『夢』の崩壊である＞　＜日本で軽率に導入された小選挙区制が結果的にもたらしたのは、国会議員が国益よりも選挙区の地域的利益や、民衆の無知を利用した利益誘導を優先させる大衆迎合政治に堕したことである。民主党のすでに破綻したマニフェスト政治は、一つの典型である＞　＜中選挙区制では、有権者の二割をつかめば当選したから、候補者はホンネの政策や理念を語ることが出来た。小選挙区では、対立候補より百票、千票でも多くとるためホンネを隠し、八方美人の迎合政策を弁じなければならないから、候補者は各個の信念も理想も捨てる。これが、選挙政治の頽廃を招いた。現在の政治の停滞を克服する妙手は、小選挙区制を廃止しかない。参議院は全国を九以上のブロックに分けた非拘束名簿式比例代表制とする。衆議院は、三人区を基本とした中選挙区制を復活する。望むらくは、新選挙制度のもとで、自民、民主とも分裂して新しい二大政党に再編成することだ＞（「文藝春秋」平成二十三年四月号）。　読売新聞は、政治改革の名の下、小選挙区比例代表並立制導入を積極的に支持した。導入から十七年が経過して、主筆である渡邉恒雄はようやく小選挙区比例代表並立制の弊害に気が付いたようだ。　読売新聞主筆の改心の意義は大きい。（敬称略／つづく）／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月14日

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• 13日の日記

  　快晴　猛暑　午前５時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。　　午後１時、永田町取材。　午後６時すぎ、帰宅。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／　・民主党中堅若手議員「首相、即刻退陣を」意見書提出・　民主党の吉良州司、長島昭久両衆院議員ら中堅若手議員は７月１３日、首相官邸に仙谷由人官房副長官を訪ね、菅首相が進めるエネルギー政策では電力危機を招く恐れがあるなどとして、首相の即時退陣を求める意見書を提出した。　意見書は、退陣を求める理由として、九州電力玄海原子力発電所の再稼働を巡る混乱などを挙げ、「菅内閣の機能は完全に崩壊した。　菅首相のもとでの被災地復旧・復興、原発事故の早期収束、国全体の復興は実現不可能だ」と首相の対応を批判した。　吉良氏らは首相との面会を求めたが、首相は応じなかった。　菅首相の即時退陣を求める意見書に名を連ねたのは下記１１人。　▽衆院議員　吉良州司〈３〉、長島昭久〈３〉、石関貴史〈２〉、北神圭朗〈２〉、　鷲尾英一郎〈２〉、網屋信介〈１〉、勝又恒一郎〈１〉、杉本和巳〈１〉　長尾敬〈１〉、山本剛正〈１〉▽参院議員　金子洋一〈２〉／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／　＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１８回・有権者の一票が生かされる（死に票が出ない）中選挙区制・　そもそも小選挙区比例並立制という選挙制度によって、恣意的に「作られた二大政党」の枠組みの政党だけでは民意（国民の声）をくみ取り、吸収することには無理がある。　「政権交代可能な二大政党」、「カネのかからない政治」のための選挙制度としての小選挙区比例並立制は、権力闘争に敗北した一部の政治家たちの事情によ」って導入されたものである。主権者である国民・有権者の意思や期待から生まれたものではないということを見逃してはならない。　さらに、政治の実学、日本の政治風土に疎い、机上の空論に酔っていた一部御用学者たちが積極的に加担した結果の産物である。　小選挙区比例並立制が、いかに日本の政治、政治家、政党を蝕み、日本の危機を招いたかは今、民主党政権、特に首相・菅直人の酔態を見れば明らかであろう。・日本の特質を生かし、政治風土に適した中選挙区制・　こうした現状を打破し、日本の特質である「日本らしさ」を回復し、国際社会で名誉ある地位と責任を果たすためには、複数の政党が実現可能な政権公約を掲げて選挙を戦い、有権者の一票が生かされる（死に票が出ない）中選挙区が望ましい。さらに政党よりも人を選ぶという日本の政治風土には中選挙区が適している、と改めて確信する。　中選挙区選挙の結果、いずれの政党も過半数の議席を獲得できない場合は、比較第一党が安全保障と外交という基本政策で一致できる政党と連立を組むというのが常識、と考える。　その他、政策課題ごとに野党に協力を求め、野党の意見も聞き入れた政策を実現していくことが民意を反映することに繋がると考える。（敬称略／つづく）／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月13日

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• 12日の日記

  　晴れ 猛暑　午前４時３０起床。朝食。うめ子ちゃんと散歩。風呂、メールのチェック。　午前１１時、永田町取材。　東日本大震災の被災者救援、被災地の復旧、復興が期待されているにも関わらず、なぜか、与野党を問わず、国会、議員、政党に活気と緊張感が見られない。　午後４時、帰宅。　午後５時、地元関係のボウルリング大会の準備、受付。　大会後、表彰式。立食懇親会。ビール。　その後、大会役員の懇親会。ビール。　午後１１時すぎ、地元町会のボウルリング大会参加者３名と合流。赤ワイン。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１７回　・多様化する国民の価値観に逆行する「小選挙区比例代表並立制」・　こうして見てくると、小選挙区比例代表並立制は、素人目にも不備欠陥、短所が明らかである。　十五年目にして政権交代は実現したものの惨憺たる状況だ。政治の活性化どころか、逆に政治は劣化の一途を辿っている。　繰り返しになるが、小選挙区は一人区であるから五十一％以上得票の一人が当選する。　日本には反対票や少数意見にも考慮するという良き政治風土がある。　四十九％の得票者が落選という小選挙区制が日本の政治風土に適しているとは言い難い。　何よりも、国民・有権者の価値観の多様化しているにもかかわらず、二大政党の二人から一人に投票する現行制度は、有権者の選択肢を狭くするという大きな弊害がある。　・有権者の５割「支持政党なし」／選択肢を狭める選挙・　冷戦時代は「革新か保守か」で有権者の意思は明確だった。しかし、今は国民の価値観は多様化している。国民の価値観が多様化している中で、有権者の選択肢を狭める二大政党が良いわけがない。事実、各種世論調査を見ると、支持政党なしの国民・有権者が五割近くに達している。・政治だけがＡ党かＢ党の二者拓一でいいのか・　国民の価値観が多様化しているのであるから当然の帰結だろう。国民が国政に直接関わる唯一の機会である衆議院議員選挙の際、選択肢がＡ党かＢ党の二者拓一なのか、疑問・不満を抱いている有権者は少なくないだろう。　　その結果どうなっているか。国政選挙を見ればわかるように、有権者の選挙離れが現実化し、選挙の投票率の低下が続いているのだ。有権者が投票に行かない、投票拒否あるいは投票棄権、投票放棄という選挙離れは若年層を中心に増え続けている。　代議制国家（議会制民主主義国家）である日本にとって、より深刻である。（敬称略／つづく）

  2011年07月12日

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• 11日の日記

  　晴れ猛暑 　午前４時３０起床。朝食。うめ子ちゃんと散歩。風呂、メールのチェック。 　午前中、資料整理。町会関係事務処理。市役所に町会関係事務連絡。 　午後、永田町取材。 　午後６時過ぎ、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１６回 　・マスメディアよる「守旧派」のレッテル・ 　マスメディアから「守旧派」のレッテルを貼られた政治家の代表格は後に総理 として、小選挙区比例代表並立制の不備欠陥、短所を最大限、利用して政敵を自 民党から事実上、追放した小泉純一郎（後に首相）であった。 　「守旧派」のレッテル貼りは、選挙制度改革イコール小選挙区比例代表並立制 の欠陥、短所を指摘したジャーナリスト、政治評論家にも及んだ。 　・警鐘を鳴らしたことが今、現実となった・ 　この異様な空気の中、私は微力ながら機会あるごとに、小選挙区比例代表並立 制の持つ不備欠陥、短所、導入された場合の弊害を指摘し、反対論を執筆、地方 などで講演してきた。 　例えば、「新聞が書かない自民党改革案の本質を衝く」（「中央公論」平成三 年八月号）に＜金まみれの選挙を一掃するための政治改革はやらねばならないが、 小選挙区・比例代表並立制のもつ弊害や、選挙資金に血税が使われようとしてい ることなど、国民はもっと議論を重ねねばならないことが沢山あるのではないか として、その不備、欠陥、弊害を指摘し、＜二大政党、政権交代を上意下達の制 度面から作り出すことが、果たして民主主義と言えるだろうか＞と警鐘を鳴らし た。 それが今、現実となって日本の政治、政党、政治家を蝕み、政治の劣化を招いた。 （敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月11日

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• 10日の日記

  　晴れ　猛暑　午前５時起床。メールのチェック。新聞のチェック。　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。　午前９時、第３２回９都県市合同防災訓練（９月１日）の説明会に参加。　わが地区町会は、駅前滞留者・帰宅困難者（役）訓練に参加する。　午後、読書。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／　・善と悪が逆転した政治・　１５年前の「政治改革」を経て、自民党小泉内閣からのこの１０年、日本は「良い政治」をめざして、「改革」をしてきた。マスメデイアと「移ろいやすい世論」が求めてきた良い政治を実現するための「良い政治家」の条件は与野党を問わず、（１）弁が立つ（２）しがらみのない（３）国民目線（４）説明責任を果す説明能力（５）クリーンなイメージ等であった。　１０年経た現在の政治は本当に良くなったか。　逆に政治が劣化は目を覆うばかりである。　特に政権交代によって、誕生した民主党政権の鳩山内閣、菅内閣の惨憺たる状況である。　民主党政権のアキレス腱の一つは、（１）決断できない実行できない（２）責任を取らない（３）泥をかぶらない（４）悪役を嫌う?（５）党内、与野党間、官僚間の横のつながりがない等である。　結果、政治の世界では善と悪を取り違えている。めざした「良い政治」と真逆になっている。　鳩山内閣、菅内閣の惨憺たる状況を見ると、マスメデイアと移ろいやすい世論が求めてきた「良い政治」の結果は、本質が大きく逸脱、外政面では領土問題、国際貢献問題等で国益を大きく損ない国際社会の信頼を失いかねない状況に陥っている。　一方、内政を見ると、多くの犠牲者を出した東日本大震災への対応が後手、後手になり、政府（民主党政権）による被災者の救済、被災地の復旧、復興は、大震災から四カ月経過した今も大きく遅れている。　マスメデイアと移ろいやすい世論が求めてきた「良い政治家」の条件である弁が立つしがらみのない国民目線説明責任を果す説明能力クリーンなイメージ等である。　困ったことに、この傾向は最大野党自民党の中堅・若手議員の内にもある。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１５回・「小選挙区比例代表並立制」を礼賛したマスメディア・　小選挙区比例代表並立制の導入をめぐっては、マスメディアが世論形成に果たした役割が大きかった。　多くの問題を内包している小選挙区比例代表並立制について新聞は朝日、毎日、読売から日経、産経、東京（中日）に至るまで、ほぼ一致した論調で「政治改革イコール選挙制度改革イコール小選挙区比例代表並立制」の早期導入を主張した。・選挙制度審議会委員にマスメディア幹部、ＯＢ・　背景には衆院に「小選挙区比例代表並立制」の導入を答申した政府の第八次選挙制度審議会（平成元年六月―平成三年六月）の存在があったのではないか、見られる。　　審議会委員は学識経験者から首相が二十七人以内で任命。特別の事項を調査するために必要がある場合は国会議員の中から特別委員を任命することもできる。　第八次選挙制度審議会（会長・小林与三次読売新聞会長＝元自治事務次官）の委員二十七人中九人が朝日、毎日、読売、日経、産経、ＮＨＫ、テレビ東京、中国新聞（広島県）の幹部で、ほかに共同通信、時事通信の幹部ＯＢ二人も委員になっていた。・「小選挙区比例代表並立制」の中身の解析・検討を怠る・　マスメディアは公器であり、社会の木鐸であり、行政府（内閣）、立法府（国会）、司法府（裁判所）の三権の行き過ぎをチェックすることで民主主義の一翼を担っている。　であるならば「小選挙区比例代表並立制」の中身について、慎重に解析、検討し、長所と短所、導入された場合の日本国のメリットとデメリット、有権者のメリットとデメリットを広く国民に伝達し、国民に判断材料を提供する責務がある。　ところが当時のマスメディアは、新聞、テレビは奇妙にも一致して「政治改革（小選挙区比例代表並立制導入）を急げ」という論調だったのである。　さらにマスメディア各社は、「小選挙区比例代表並立制」のメリット（？）をアピールする学者（御用学者）を新聞、テレビに多く起用した。　一方で、「小選挙区比例代表並立制」の不備・欠陥を指摘、「小選挙区比例代表並立制」に反対する学者は新聞、テレビに登場する機会に恵まれなかった。　こうした論調はマスメディア各社の世論調査に大きな影響を与えた。与野党問わず政治家と政党は世論に弱い。そして世論は移ろい易く、時に暴走する。　当時はまさに、「暴走する世論」を背景にマスメディアといわゆる「改革派」が勢いづき、小選挙区比例代表並立制に異を唱えることも反対を口にするのも相当の勇気がいった。永田町は奇妙な熱気に包まれると同時に、何とも危うい雰囲気に包まれていた。（敬称略／つづく）／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月10日

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• 9日の日記

  　晴れ　猛暑　午前５時、起床。メールのチェック。新聞のチェック。　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。　午前中、資料整理。衆参各員会の議事録を読む。　菅内閣の主要閣僚たちの皇室観、領土意識の「程度」がよく理解できた。　こういう人たちが内閣を組織し、日本国家を動かしている現実は困ったものである。しかし、これが日本国民の民度の反映であることも事実である。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／　＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１４回　・中身よりも「改革」という言葉に熱狂する政治家と世論・　与野党問わず、小選挙区選出の政治家は次期総選挙で五十一％以上の得票を獲得するために必死である。　本来、政治家は週末に選挙区に帰り、支持者を軸に直接有権者に国会における状況とそれに対する所属する政党の考えや方針、自らの考えを丁寧に説明、その上で有権者の声を聞き、中央に持ち帰り、党なり政府に届け、国政に反映させるべく努力するのが本分であり責務である。　ところが、その努力と責務を怠り、安易に知名度を高めようとする政治家は、テレビのワイドショーやバラエテイ番組に出演したがる傾向を強めていることも否定できない。　一方、政権交代で政権に就いた民主党を見ていると、声高に「政治主導」を叫ぶわりには、優秀な頭脳集団である官僚機構、官僚の能力を引き出せずに、「政治主導」イコール官僚排除という悲喜劇を演じている。　平成三年（一九九一）から同六年（一九九四）当時、永田町は「政治改革」イコール「選挙制度改革」の異様ともいえる熱気にも似た空気に包まれた。マスメデイアと政治家は「改革」という言葉に酔い、好んで使う。時に熱狂的に用いてきた。その代表的な例が「政治改革」であり、「小泉改革」であり、「郵政改革」であった。マスメディアが「改革」という言葉を熱狂的に使用、支持する場合こそ、要注意であると考える。　こういう時こそ、国民は冷静に少数意見に耳を傾けるべきである。「改革」という言葉は俗耳に入りやすいためか、戦後、日本人は「改革」という言葉の前に躊躇、肝心の中身について、真正面から議論することを避けて来たきらいがある。特に「政治改革」、「郵政改革」、「小泉改革」の中身について、政治家、ジャーナリストは異を唱えることに躊躇してきたのではないか。　その結果、「改革」以前よりも、状況が悪化している現実が少なからずある。　（敬称略／つづく）／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月09日

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• 8日の日記

  　　曇り時々小雨 　午前４時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。 　うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。 　午後１時、永田町取材。夕方、霞が関の友人と懇談。 　午後７時、雑誌編集者らと自民党中堅参院議員を囲み、飲食オフレコ懇談。 　 　自民党を離党、菅内閣の総務政務官に起用され、自民党を除名になった浜田和 　幸参院議員の話から、菅首相と海江田万里経産相の「閣内不一致」、来年の自 民党総裁選など、実に面白い懇談となった。オフレコ懇談の効用である。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１３回 　・ポピュリズムとパフォーマンスに腐心する政治家・ 　小選挙区で五十一％以上の得票を得るには有権者の歓心を惹くためのサービス 合戦、ポピュリズム（大衆迎合主義）にならざるを得ないのが実情である。サー ビス合戦などといえば、聞こえは良いが、与野党問わず有権者に「媚てる」政治 家が何と多いことか。 　その結果、国民・有権者尊敬される政治家が少なくなった。 　それでも政治家のポピュリズムは衰えることなく勢いを増すばかりである。 　加えて、パフォーマンスに腐心する政治家が増え、ポピュリズムとパフォーマ ンスを嫌う真面目な政治家が落選の憂き目に遭うということが起きている。 　実際、平成十七年の「郵政選挙」、政権交代となった平成二十一年の総選挙で は多くの有能な政治家が、地味で正直だったが故に落選の憂き目に遇い、消えて 行った。これは国家的損失である。 　落選した有能な政治家に代わって国会に登場したのが、「小泉ブーム」の風に 乗って当選した自民党の小泉チルドレンであり、「政権交代ブーム」の風に乗っ て当選した民主党の小沢チルドレンである。 　もちろん、小泉チルドレンの中にもしっかりした政治理念と政治信条を持った 有能な政治家がおり、再選を果し、活躍している。 　また再選できなかったものの、参院にくら替え挑戦し、見事に当選を果し、参 院に議席を有する者もいる。 　中には自民党を離党し、自民党とは政治理念の異なる政党から参議院議員にな った小泉純一郎の総理秘書官（事務）経験者もいる。 　今の国会議員を見ていると、テレビのワイドショーやバラエテイ番組に出演し、 知名度が高いということだけで国会議員になっているタレントのような、芸能人 のような国会議員が何と多いことか。 　国会議員の全部とは言わないがその多くが、政治家としての器の大きな、人間 的魅力、人格、識見、教養を備え、政治家として不可欠な要件である健全な国家 観と歴史観に立脚した政治理念、信条、政治的力量として決断力、実行力を持っ ているのか、甚だ疑わしい。 　私が見る限り、政治家としての評価（値打ち）は、及第点に届いていないのが 実情である。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月08日

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• 7日の日記

  　晴れ時々曇り　　午前５時、起床。メールのチェック。新聞のチェック。　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。　午前中、資料整理、粗原稿。　午後１時、永田町取材。　午後７時、雑誌編集者らと自民党シャドウキャビネットのメンバーの一人を囲み、ビール、ワインでオフレコ懇談。午後１０時２０分、帰宅。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１２回・公認候補選考基準／政治理念、政治信条は二の次・　知名度が高い若いイケメン（男前）クリーンなイメージ・・・これが小選挙区比例代表制が導入以来、永田町では与野党問わず、国政選挙の公認候補選考の際、主要な選考基準となっているのだ。　ウソのようなホントの馬鹿げた話である。　政治家の真価は人気や若さ、カッコ良さ、クリーンなイメージはない。人気や若さ、カッコ良さ、クリーンなイメージだけでは政治的課題を解決することができず、何ごとも前に進まない。国政に携わる政治家として重要な要素である政治理念、政治信条は、二の次になってしまっているのだ。　いうまでもなく、政治家の価値は、顔やスタイル、年齢、クリーンなイメージで決まるのではない。 政治家の価値を判断する基準は、政治家として器の大きさ、人格、識見、教養であり、健全な国家観と歴史観に立脚した政治理念、信条、政治的力量としての決断力、実行力である。 政党、政治家にとって選挙は、最大の課題であることは理解するが、理念、政治的力量としての決断力、実行力、政策能力抜きに短絡的に「選挙に有利か不利か」の基準だけで候補者を選考してもらっては国民が不幸である。　また十五％から二十％の得票で当選できた中選挙区と異なり、小選挙区の場合、五十一％得票しなければ当選できない。自らの政治信念をストレートに訴えたのでは二十％から四十九％の支持を得たとしても、反発する有権者もおり、五十一％得票するのは困難なのが実情である。　こうして敵を作りたくない、有権者を敵に回したくないという候補者心理が働き、自らの政治信念をカモフラージュしながら有権者に迎合し、没個性、小粒になっているのが多くの政治家の実像である。　この結果、与野党問わずと政治家はいかにしたら選挙に有利か－といった目先のことに汲々とし、ポピュリズム（大衆迎合）に陥り、パフォーマンスに腐心しているのが現実である。その姿は見苦しい。　今、永田町を見渡せば、当選６回以下の国会議員に財政、外交、安保・防衛、教育、税制、産業政策、通商政策、経済などの精通した専門家としての政治家が少なくなったというより、皆無に近い。政治家が小粒になった現実がる。　総理経験者や政党の政策首脳が民放テレビのバラエテイ番組に出ることを自慢している始末である。政治家が小粒になった証左の一例である。（敬称略／つづく）

  2011年07月07日

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• 6日の日記

  　晴れ　真夏日　夜雨 　午前５時、起床。メールのチェック。新聞のチェック。 　風呂。朝食。うめ子ちゃんと散歩。 　午前中、原稿書き。資料整理。事務処理。 　午後１時、永田町取材。 　午後６時帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ・菅首相、『辞める』『退陣する』という言葉を使ったことはない・ 　菅直人首相は７月６日の衆院予算委員会で、野党から相次いだ早期退陣要求に 対し、続投への強い決意を改めて表明した。 　自民党の石破政調会長から「あなたは１度でも『辞める』と言ったか」とただ されると、首相は「『辞める』『退陣する』という言葉を使ったことはない」と 強調した。 　その上で、首相は「私が最高の首相だとうぬぼれてはいないが、責任から逃げ るわけにはいかない」と開き直った。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１１回 ・衆議院議員選挙制度の歴史／小選挙区比例代表制導入までの歩み・ 　ところで、日本の衆議院の選挙制度の歴史を見ると、小選挙区制（明治二十二 年）、大選挙区制（明治三十三年）、中選挙区制（大正十四年）、大選挙区制 （昭和二十年）、中選挙区制（昭和二十二年）、そして昭和二十五年、公職選挙 法の制定により、平成五年まで中選挙区制が続いた。 　大選挙区制、中選挙区制、小選挙区制のいずれも「完全な制度」などなく、そ れぞれの長所と短所、効用と弊害がある。このため日本では、社会状況、人口動 態などの諸事情により、その都度、弊害と短所を克服し、民意を反映させる目的 で選挙制度を改めてきた歴史がある。 　現行の小選挙区比例代表制が導入される平成七年までの四十五年間、実施され た中選挙区制が導入された時、衆議院特別委員会での議論の際、小沢佐重喜は小 選挙区制の欠陥、弊害、短所を鋭くこう指摘している。 　「欠陥の第一は、選挙区が非常に狭小でありますので、その区域内の地方的人 物のみが多く選出されますし、中央政治界に活動する大人物が当選困難であった ことであります。選挙抗争が非常に激烈になりまして、その結果は当然の事実で あるところの、情実と投票買収という点が横行することに相なっておったのであ ります。議員の行動が常に地方的問題にのみ傾きました手、ややともしますと中 央の問題には、冷淡であります」 　この後、小沢佐重喜は中選挙区制について、「小選挙区と大選挙区の欠陥をい ずれも除去いたしまして、中正を得たもの」と極めて客観的な分析で高く評価し た。小沢佐重喜は小沢一郎の父親である。（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月06日

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• 5日の日記

  　晴れ　真夏日　夕方から雨が降ったり止んだり 　午前４時３０起床。メールのチェック。新聞チェック。うめ子ちゃんと散歩。 　風呂、朝食。 　午前１０時３０分。永田町取材。 　正午、与党議員秘書と昼食懇談。 　午後、永田町取材。夕方、野党職員と懇談。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ・松本龍 復興担当相が辞任／後任は平野達男内閣府副大臣・ 　松本龍復興担当相は７月５日、首相官邸で菅首相に辞表を提出した。 　後任の復興担当相には平野達男内閣府副大臣（参院岩手選挙区）が昇格した。 　松本龍復興担当相は７月３日、宮城県庁を訪れた際、村井知事が出迎えなかっ たことに腹を立て、顔色が変わり、数分後、笑顔で現れた村井知事が握手を求め ようとしましたが、これを拒否した。 　その上で、松本復興担当相が「（村井知事が）先にいるのが筋だよな」「（水 産特区）は県でコンセンサス得ろよ。そうしないと我々何もしないぞ。ちゃんと やれ」、「いまあとから入ってきたけど、お客さんが来るときは、自分が入って きてからお客さんを呼べ。いいか？長幼の序がわかっている自衛隊ならやるぞ。 わかった？　しっかりやれよ。今の最後の言葉はオフレコです。いいですか？ 　皆さん。絶対書いたらその社は終わりだから」などと知事を怒鳴り、取材陣を 威嚇した。 　この言動が被災者、被災地から強い批判を受けた。野党も国会で菅首相の任命 責任を追及する構えを見せていた。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ 　＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第１０回 ・「政党責任」を放棄した新進党・ 　結局、新進党所属議員は無所属となった議員を含めると七つに分裂した。それ にしても、である。「責任ある政治」と「たゆまざる改革」という耳障りのいい スローガンを掲げた新進党とは、いったい、何だったのか。 　過去二回の国政選挙（衆参両院の選挙）で新進党は、それなりの政策を公約し、 有権者に支持を訴えた。その結果、新進党は解党時、衆参両院で一七三人の国会 議員を擁していた。国政選挙で新進党と新進党公認候補に投票した有権者の意思 ・声はいったい、どうなってしまったのか。二回の国政選挙で有権者の負託を得 た新進党の「政党責任」はうやむやになった。二回の国政選挙の際、衆院の小選 挙区と参院選挙区で、新進党公認候補者に投票した有権者・支持者は、新進党と いう政党というより候補者個人を支持・投票したという意識が強いと思われるの で、ある程度諦めがつくかも知れない。それでも、新進党の突然の解党・消滅、 分裂で、裏切られたことに変わりない。さらに問題なのは、候補者個人の名前で はなく、政党名を書く比例区選挙で「新進党」と書いた有権者・支持者の意思・ 負託、一票の価値・重みはどうなるか、ということである。国民としての権利の 行使の一つとして支持・投票した政党が、選挙後、次の国政選挙を待つことなく、 ある日突然、解党、忽然と消えたのだ。これは、明らかに新進党の背信行為・裏 切り行為である。 　新進党の解党は国民・有権者、支持者に対する政党の「政党責任はどうあるべ きなのか」という深刻な課題を残した。 ・新進党への政党助成金、３年間で２８３億２４００万円・ 　総務省（旧自治省）政党助成室によると、新進党には平成七年分（七月、十月、 十二月）九十二億一千百十七万五千円、平成八年分（五月、七月、十月、十二月） 九十八億一千六十四万三千円、平成九年分（四月、七月、十月、十二月）九十三 億三百九十七万七千円が、それぞれ支給された。三年間に新進党に支給された政 党助成金の総額が約二百八十三億二千四百万円に達する。（敬称略／つづく） 　 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月05日

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• 4日の日記

  　晴れ　真夏日 　午前４時３０分起床。メールチェック。新聞チェック。 　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。 　午前中、取材の準備。資料整理。 　午後、永田町取材。 　午後６時、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第９回 ・政権交代までの１５年、政治は活性化したか・ 　小選挙区比例代表並立制の導入から十五年後ようやく、自民党から民主党に政 権交代した。その意味では小選挙区比例並立制は確かに政権交代可能な選挙制度 ではある。 　しかし、政権交代までの十五年間、そして政権交代の結果、日本の政治は活性 化しただろうか。まず政権交代までの十五年間の政界を駆け足で見てみよう。 　政治改革論議がいつしか「選挙制度改革」に矮小化されていた平成五年六月、 自民党竹下派内の梶山静六、小渕恵三、橋本龍太郎らとの権力闘争に破れた小沢 一郎、羽田孜、渡部恒三、石井一らは新たに羽田・小沢派を結成した。 　そして野党提出の宮沢喜一内閣不信任決議案に対し、賛成票を投じ自民党を集 団離党し、新たに新生党を旗揚げした。内閣不信任案が可決されると、宮沢は衆 院の解散・総選挙に打って出たが、自民党は比較第一党になったものの、過半数 を制することができなかった。 　・非自民連立政権の崩壊の真相・ 　これに対し、新生党代表幹事・小沢一郎は、日本新党党首・細川護煕を首班に 担ぎ、政治理念、政治信条が大きく異なる新生党、社会党、民社党、公明党、新 党さきがけ、新党みらい、自由党などと非自民連立政権を発足させた。連立与党 の共通点は「非自民党」の一点であった。 　もともと政治理念、政治信条が大きく異なる連立だったことが最大のアキレス 腱となり、細川連立政権はわずか十カ月で崩壊し、その後の羽田連立政権も二カ 月で崩壊した。 　現行の小選挙区比例並立制は細川内閣の下、衆議院で可決したものの、参議院 で否決されたが、細川の呼びかけに当時の自民党総裁・河野洋平が応じ、導入さ れた経緯がある。 　・崩壊した非自民連立政権、新進党の共通点・ 　羽田政権崩壊後、社会党委員長・村山富一を首班とする自民、社会、新党さき がけ三党による自社さ連立政権が発足した。自社さ連立政権はその後、橋本龍太 郎内閣まで続いた。 　一方、野党に転じた新生党の小沢一郎らは、細川内閣で新たに導入されること が決まった小選挙区比例代表並立制に備え、自民党に対抗するため、新生党を軸 に、公明党、日本新党、新党みらい、自由党などを結集して新たに新進党を結成 した。 　新進党もまた政治理念、政治信条が大きく異なる寄り合い所帯であった。何よ り新進党は「選挙互助会」の色濃い政党であった。「選挙互助会」である以上、 選挙に負ければ、分裂・崩壊するのは当然の帰結であった。 　二回の国政選挙（衆参両院の選挙）に敗北した最大野党・新進党は、平成九年 十二月二十七日に行われた党五役会議で解党を決定、翌二十八日に緊急両院議員 総会を開き、解党を了承し、名実ともに消滅した。 　「自民党との二大政党による政権交代可能な政界再編」という大義名分を掲げ た野党七党一会派が合流した最大野党・新進党は、結成からわずか三年で、実に あっけなく終わったのである（敬称略／つづく） ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月04日

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• 3日の日記

  　晴れ真夏日　午前５時３０分起床。メールチェック。新聞チェック。　うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。　午前中、原稿書き。　午後、資料整理。ごろ寝。　夕方、うめ子ちゃんと散歩。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／・松本龍復興担当相、ブチギレ／宮城県知事を怒鳴り、報道陣を威嚇・　松本龍復興担当相が７月３日、宮城県庁を訪れ、村井嘉浩（むらいよしひろ）宮城県知事が出迎えなかったことに激怒、ブチギレ状態になった。　さらに、ブチギレ場面を報じられたくなかったのか、松本復興担当相は新聞、テレビ等報道陣に向かって「今の最後の言葉はオフレコです。いいですか？　皆さん。絶対書いたらその社は終わりだから」と、報道陣を威嚇する発言した。　しかし、地元・東北放送（ＴＢＣ）がニュースで「松本龍復興担当大臣が就任後はじめて、今日、宮城県庁を訪れましたが、村井知事が出迎えなかったことに腹を立て、知事を叱責しました」と報道した。松本復興担当大臣の威嚇発言には宮城県民をはじめ、被災者と被災地が強く反発している。　　宮城県庁を訪れた松本龍復興担当相は村井知事が出迎えなかったことで顔色が変わり、数分後、笑顔で現れた村井知事が握手を求めようとしましたが、これを拒否した。　その上で、松本復興担当相が「（村井知事が）先にいるのが筋だよな」、「（水産特区）は県でコンセンサス得ろよ。そうしないと我々何もしないぞ。ちゃんとやれ」、「いまあとから入ってきたけど、お客さんが来るときは、自分が入ってきてからお客さんを呼べ。いいか？　長幼の序がわかっている自衛隊ならやるぞ。わかった？　しっかりやれよ」などと知事を怒鳴った。　さらに松本復興担当相は報道陣に対し「今の最後の言葉はオフレコです。いいですか？皆さん。絶対書いたらその社は終わりだから」などと取材陣を威嚇した。　政府トップの菅直人首相は「イラ菅」と呼ばれる「怒る、怒鳴る、キレる」という典型的な感情ノンコントロール人間である。　こういう人物が未曽有の危機の今、宰相とは不幸なことである。よりによって宰相と復興担当相の２人が自らの感情をコントロールできない人物とは、日本国にとって不幸なことである。この２人を見て、多くのことを学ぶべきである。　松本復興担当相の養祖父は、福岡県の被差別部落に生まれ、「不可侵不可被侵」を信条とし、「部落解放の父」と呼ばれ、戦前・戦後の部落解放運動の中心的リーダーであった松本治一郎氏である。衆議院議員３期、参議院議員４期と、戦前戦後の３０年近くにわたって国会議員を勤めた。父・松本英一氏は参院議員（社会党）を勤めた。　松本復興担当相は３世議員である。／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／＜政治の再生ための一考察　第一部＞　第８回　・政党助成金に飛びついた旧社会、旧民社、公明党・　当初、野党はこぞって小選挙区比例代表並立制の導入に反対した。　ところが社会党、公明党、民社党は政党助成金（政党交付金）をセットで導入することを条件に方針を転換、賛成したのである。表現は悪いが、社会党、民社党、公明党など共産党を除く野党は政党助成金という名の飴玉に飛びついたというのが実情である。その動機は極めて不純である。反対を貫いたのは共産党だけである。　同党の東中光雄は当時、私の取材に対し、政党助成金をセットにした小選挙区比例代表並立制を批判した。　「自民党は小選挙区比例代表並立制にしたら、そういう政党助成をやるというのでしょ。並立でいけば自民党は八割近く議席を取る。自民党は企業から政党として献金を受け、この前の総選挙の時、小沢幹事長が企業から三百億円集めた。そして毎年国から二百四十億円取る。これは物凄い金権選挙になる。金権政治をやめるどころか、国民の血税をやろうというのだから言語道断だ」　政党助成法は政党・政治団体への企業献金を制限する見返りとして、改正公職選挙法とセットで平成六年（一九九四年）に成立した。・年間３１７億円の政党助成金は血税である・　政党助成法によると、政党助成金は、国民一人当たり二百五十円で計算した政党助成金の総額は当初、年間約三百八億円だったが、現在は年間約三百十四億円から三百十七億円余となっている。　この助成金総額は受給資格のある政党で配分する建前になっている。政党助成金は国民の血税（税金）である。政党助成金を受けるには毎年一月一日現在で国会議員五人以上国会議員一人以上で直近の国政選挙の得票率が二パーセント－－のいずれかを満たすことが条件となっている。その上で、助成金受給資格政党として総務省（旧自治省）政党助成室に助成金受給申請を届け出ることになっている。　唯一、共産党だけが「国民の思想・信条の自由を侵す」として政党助成金の導入に反対した。現在、共産党は衆議院で九議席、参議院で六議席を有する政党助成金受給資格政党であるが、交付申請を拒否している。共産党は政党助成金の算定には含まれていない。共産党が「受け取りを拒否した分」の政党助成金は国庫に返納されることなく、与野党に再配分されている。（敬称略／つづく）／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／

  2011年07月03日

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