2日の日記
晴れのち曇り(猛暑)
午前5時、起床。新聞のチェック。メールのチェック。
うめ子ちゃんの散歩。風呂。朝食。
午前中、資料整理。雑用。
午後、読書。ごろ寝。読書。
夕方、うめ子ちゃんと散歩。
午後7時、地元の会合。
午後8時すぎ、地元の友人3人で飲食懇談。生ビール1杯。日本酒3合。
午後9時30分すぎ、二次会。ファミリーレストラン。赤ワイン。
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<政治の再生ための一考察 第一部> 第7回
・小泉純一郎の「小選挙区比例代表並立制」批判・
自民党の反対派の旗頭は元厚生相で後に首相となる小泉純一郎であった。
小泉は政治改革議員連盟代表世話人に就き、反対派の旗頭として論陣を張った。
ロンドン大学に留学して英国の小選挙区事情に詳しい。
小泉は当時、私の取材に対し、小選挙区比例代表並立制の欠陥・短所こう強調
した。
「小選挙区にすると、絶対に安全な選挙区(当選確実な選挙区)当選の見
込みのない選挙区選挙戦をやってみなければわからない選挙区――大きく三つ
に分かれる。自民党の場合、絶対に安全な選挙区が三分の一くらい出てくるでし
ょう。
そこで(党)公認になった人は無競争。公認を受けることが重要になり、政党
内で公認を絞るための内輪での同士討ちなる。政策で争うなんてことはない。
密室での同士討ちは陰湿になり、国民の不信を招く恐れがある。しかも選挙民
は、同じ自民党の中から個性の違う人を選挙するという利点を失うことになる」
としたうえで、「絶対安全な選挙区で公認になった人は、なかなか引退しない。
だから若い人がなかなか出にくい」と述べて、世代交代が遅れることも挙げてい
た。
小泉はまた、比例並立制の欠陥・短所をこう指摘した。
「並立制は小選挙区の候補者が重複して比例代表の候補者になり、小選挙区で
落選しても比例代表の候補名簿の上位に登録されていれば当選する。有権者の判
断より、政党幹部が優先する制度だ。選挙をやる意味がなくなってしまう」
・皮肉にも「独裁者?」になったのは小泉純一郎だった?・
小選挙区比例代表並立制の下では、政党幹部(執行部)、とりわけ公認権と党
資金を掌握する党首と幹事長は絶大な権限を持つことになる。
「小沢一郎が独裁者になる」との強い危機感を抱いて小選挙区比例代表並立制
に反対していた小泉であったのかも知れない。
ところが小泉は自民党総裁に就き、持論の「郵政民営化」をめざして提出した
法案が参議院で否決され、廃案になると、衆院を解散・総選挙に打って出た。
平成十七年の「郵政選挙」である。この時、小泉は郵政民営化反対派を公認し
ないばかりか、刺客まで放ち、政治生命の抹殺を企てたのだ。皮肉にも独裁者に
なったのは小沢ではなく小選挙区比例代表並立制を批判していた小泉だったので
ある。
私の目には、小泉が事実上、「自民党の独裁者?」に映った。
また平成二十一年の総選挙を差配し、政権交代を実現し、民主党幹事長として
権勢を誇った小沢一郎の言動を見ても明らかなように、小選挙区比例代表並立制
の下、政党執行部の権限が中選挙区制時代に比べ、いかに強大になったかを物語
っている。(敬称略/つづく)