・中国の内政干渉に同調する某民放テレビ・
・靖国参拝中止要求を「自分が蒔いた種と・・・」と首相批判・ 夕方、某民放テレビのニュースを見ていたら,「参拝続行か、中止か 重荷抱えて小泉総理帰国へ」 というタイトルで、こう伝えた。 アナウンサーが「靖国参拝を続けるのか、それとも中国に配慮してやめるのか。重荷を抱えて小泉総理大臣は24日に帰国します」とニュース原稿を読む。続いて小泉首相の映像が写しだされ、「摩擦のある問題が起こったとしても、より高い立場から、日中関係全体の発展のために支障にならないような、そういう関係にしていきたい」と小泉首相の肉声が流れる。 その後、小泉首相に同行取材している記者が現地から「小泉総理は、『戦争で命を落とした多くの人の犠牲のうえに、今の平和と安定はある』と、これまでの考え方を胡錦涛主席にぶつけました。しかし、中国国内の世論を考えれば、胡主席もここで引くわけにはいきません。『来年は反ファシスト勝利60周年という敏感な年だ』と強調し、参拝の中止を求めました。 小泉総理は、中国に配慮して来年以降の参拝については明言を避けましたが、自分が蒔いた種とはいえ、簡単にとりやめるわけにもいかず、今後、難しい判断を迫られることは間違いありません。さらに、帰国する小泉総理を待ち受けているのは三位一体の改革です。族議員や省庁が抵抗するなか、全体像をまとめることができるのか。内憂外患の小泉総理、正念場が続くことになります」と報告していた。 ニュースを見ていて、「おいおい、それは違うだろう」と、唖然とした。小泉首相同行取材の記者が報告の中で、「自分が蒔いた種とはいえ・・・」と、当然のごとく述べていたことである。 この記者は問題の本質を故意にねじ曲げているのか、最初から問題の本質をわかっていない無知か、いずれかである。小泉首相の靖国神社参拝は、あくまでも日本国内における戦没者への慰霊行為である。にもかかわらず、中国が小泉首相の靖国神社参拝中止を要求することは、明らかに不当な内政干渉である。 この小泉首相同行取材の記者は、中国の要求を、内政干渉と考えず、当然の要求と考えているのだろうか。 そうであるならば、さっさとテレビ局の記者を辞め、日本国籍を捨て,中国に渡り、永住権か中国国籍を取得することを勧めたい。 問題はひとり同行記者だけではない。某民放テレビの上層部もまた、中国の内政干渉を内政干渉と考えず、当然の要求と判断しているから、この記者の「とんでも報告」をそのまま放映したのであろう。こういうマスメディアには公正・中立な報道を期待できない。あらぬ混乱を招かないためにも、「中国国営放送日本支局」と看板を書き換えてもらいたいものである。・11月23日付 読売新聞1面コラム「編集手帳」は痛快!・ 中国共産党の最高責任者・胡錦濤が小泉首相の靖国神社参拝批判し、「日本は歴史を鑑(かがみ)にしなくてはならない」と述べたことを痛烈に皮肉った名文があった。平和の大切さを歴史から学びそねたのは中国であると指摘し、軍事費をやみくもに増やす。人権を軽視し、国民が政治活動をする自由を制限する。よその国の領海を侵す。いずれも「何のことはない。どれも中国がしていることである」「悪いお手本をまねてはいけませんよ」。胡主席は、親切にも教えてくれたのだろう」と・・・平成16年11月23日付読売新聞1面コラム「編集手帳」は実に痛快である。 外務官僚や小泉側近、首相官邸スタッフには、読売新聞1面コラム「編集手帳」執筆のような気骨と教養がほしいものである。