利尻山荘花りしりの中の人の話

　今日の利尻は朝こそ
それなりに良かったのですが
午後から一気に天気が急変！
一気に悪天候になりまして
午後からのフェリーが欠航してしまう
という事になりましたよ！
そんな中ですネェ
おいらの所には宿泊客がいまして
何とその宿泊客が隣町にいるらしく
帰って来れるかと？
もう一人の宿泊客に聞かれましたのですが
何せその宿泊客が乗っている車は軽自動車でして
万が一埋まってしまったらマズイという事で
車体の大きいエルグランドで迎えに行く事に
しかぁ～し！その判断が間違えていた！
最初は意気揚々と出発したまではいいのだが
時折、小さな吹き溜まりに入るたびに
視界不良となり走るには想像以上に厳しい状況と
思うのだがまあそこは気力と根性で
突き進んでまいりましたよ！
だがしかし！利尻町沓形市街地まで
あと6Kmってところで深い吹き溜まりにはまりまして
車はたちまち身動きのできん状態になっちまった！
何度もハンドルを切ったりしながら
脱出を試みますがいかんせん2tもある巨体
そう簡単には動きません！
そこでおいらは車外に出て
押してみたり埋まった床下を
掘ってみたりしながら脱出を試みますが
結果はどうもイマイチですよ！
そのうえ外は強風のうえに猛吹雪でして
車外にいると10分もしないうちに
眉毛と髪に大量の雪が付着しまして
おいらの体力を徐々に奪ってまいります！
そんな中｢ここをキャンプ地とする！｣とか
凍死して｢ワイドスクランブル｣の
夕刊キャッチアップで佐々木さんに
茶化されると困ると思いつつ
ナントカ脱出せねばといい方法を模索していたら
ほぼ雪男と化したおいらがあみ出した秘策は
なんとフロアマットを使って
タイヤのトラクションを確保してみますと
僅かではありますが
車体が動きましたよ！
｢これで脈アリ｣と思ったおいら
車をバックさせたりハンドルを切ったりして
動かす事数十分！なんと！
車が脱出したのですよ！
その後、車はナントカUターンできまして
無事に帰還する事が出来ましたよ！
だが、救出作戦は失敗しまして
うちに戻れなかった宿泊客は
沓形で一夜を過ごす事になりましたが
しかしね、吹き溜まりがすごい路面状況を見たら
そうせざるを得ない状況ですよ！
普段は通いなれていて何気なく走る道ではございますが
路面状況がかわると一気に
牙をむくって事が改めて痛感した1日でしたよ！

こうサラっと書いておりますが
｢ほんと死ぬかと思ったよ！｣