|
カテゴリ:トルコで嫁入り!
イイ・バイラムラ~ル
・・・って、今日で終わりですね・・・ もう最近は仕事もプライベートも忙しく、家でパソコンに向かう暇もなく、 更新も月1になりかけております。 さて、みなさまはイイ・バイラムをお過ごしになられましたでしょうか? ワタクシらはバイラムでダンナの故郷・ウスパルタに行ってまいりました。 それも新車で!!! それもペーパードライバーの運転で!!! それもビレジッキ・ヨルから!!! つい先日コンヤで悲しい事故があったばかりで、友人多数から 「行くのはいいけど、ラクンの運転では行かないでね」 とご忠告を頂いていたにもかかわらず・・・ ・・・行ってしまいました・・・ なぜなら車で行かねばならぬ事情があったのです。 事情:ラクンの婿入り道具を持ち帰る この前テレビでワタクシが住んでいるこの辺りの嫁入り道具の紹介の 番組があったのですが、この辺りでは花婿さんにも「婿入り道具」というものが あるらしい。 それを見ていて、そういえば寮生活時代にルームメートがあることを言ってたのを 思い出したのです。 「トルコ人と結婚するなら、エーゲ海人と結婚しちゃ、ダメだよ! 家具も家電製品も、なんでも花嫁が揃えないといけないからお金かかんのよ。 結婚するなら黒海人!婿側が揃える習慣だから、お金かからないわよ!」 ラクンは地中海人だけど、どうなんだろう? 結婚するとき、彼は「身ひとつ」で婿入りしたけれど・・・ (ワタクシの一人暮らし用家具があったし、事業に失敗したばかりということもあり、 特に新調する必要もなかったが・・・) 「ねぇ、ウスパルタは婿入り道具の習慣、ないの?」 「あるよ」 「・・・なんで持ってこなかったの?」 「持ってくる?」 「・・・あるの?」 「あるよ、実家に。でもおまえ、自分が気に入ったものじゃないと、あっても使わんだろ?」 ・・・えべっと。 「んじゃ、なにがあるの?」 「じゅうたんと、鍋セットと、壁飾りと、お祈りマットと・・・」 じゅうたん。トルコでは嫁入り道具の必須アイテム。 そしてウスパルタはじゅうたんの名産地。 「じゅうたんて、どんなやつ?」 「まだ村に住んでたとき、うちの羊の毛をつむいで、姉妹みんなで織ったやつ。 みんなお揃いの柄で、1枚づつあるよ。」 ラクン一家は遊牧民だったのでこれはかなり期待できそうだ! 「いるいる!車で持ってこよう!」 それがトップページのじゅうたんです。 ↑じゅうたんの真ん中。ウスパルタらしいバラのモチーフ。 ↑なぜか四方の隅にメンドリ?だか鳥が。長女のパート。 ↑バラの花。ワタクシと同い年の、交通事故で亡くなったお姉さんの織ったパート。 ウスパルタのじゅうたんは毛足が長いのが特徴らしく、そのため絵柄がはっきり 浮かんでこないみたい・・・ このじゅうたんを見せてもらいながら、次女が解説。 「このバラは亡くなった三女が、この花は一番下の妹が、そしてこの花の部分を わたしが織ったのよ。ここで糸が足りなくなって、他の色の使っちゃったのよ。 ほら、色が違うでしょ?ああ、懐かしいわ、みんなで織ったあのころ・・・ 亡くなった三女はとても器用だったのよ。その三女が、 『ラクンは長男だから、結婚して恥ずかしい思いをしないように、丁寧に、大きくて 綺麗なのを作ってあげましょう』ってね。それがこれなのよ。」 ラクンをとても可愛がっていた、今は亡きワタクシと同い年のお姉さん。 これを聞いてタウシャン、思わずウルウル・・・ 今のご時世、トルコ家庭でも手織りじゅうたんは嫁入り道具としては流行らないようで、 機械織りのモダンなデザインのじゅうたんが主流となっているようですが、 家族の絆で、愛情を込められて丁寧に織られた、姉妹と弟みんなお揃いのじゅうたん。 この世の中でこれ以上素晴らしい婿入り道具を持ってきたお婿さんはラクン以外 絶対いない、そしてそんな家族に嫁入り出来たワタクシは本当に幸せモノだと 確信しております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[トルコで嫁入り!] カテゴリの最新記事
|