収益をもたらす要因
先日、柄にもなく、高級フランス料理を食べに行った。っていってもランチですよ。高層ビルの最上階だから、とても見晴らしがよく、富士山まできれいに見えました。料理の方は、食べ慣れていないものなので、おいしいような?気がしました。それよりも、職業病というのか、気になったのは、料理の原価と店の家賃。大きなお皿に、ほんのちょっぴりって感じの料理ばかりで、原価は、おそらく2~3割程度と思われた。だから、7~8割は、お店の儲け。もしかしたら、もう少し、儲けは多いかもしれない。でも、東京の一等地にあるビルの最上階だから、家賃は目ん玉がひっくり返るくらいの金額だと想像できる。私が行ったのは、日曜日の昼だったので、そんなに混んでいなかった。これで、やっていけるのかな・・・と想像したが、お店の人に聞くと、平日は、かなり忙しいらしい。ここのお店の収益構造は、やっぱり「立地」ではないのか。お料理ももちろんおいしいのだけど、今やどこのお店に行っても、失礼ながら、どこもおいしい。だから、おいしいのは当たり前。逆にそうでなければ、店の存続に影響する。フランス料理っていう業態からして、郊外では、無理ですよね。たまに、郊外にあることを売りにしたフランス料理屋さんなんかもあるけれど、正直いって長く続けるのは、難しい、と私は思う。商売の形態によるけれど、何が収益をもたらす要因になっているかを考えないと、誤った判断をする場合がある。こういうことは、決算書では分からない。でも、中小企業は、ちょっとした外部の環境の変化で、業績が大きく左右されることが多いわけです。その「ちょっとした変化」を教えてくれるのが、決算書であり、数字です。ただ、決算書は、万能ではないので、多方面からあれこれ分析することは、必要ですが・・・。