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カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
栄養学3回目は 脂質の性質、栄養価を決める 脂肪酸について詳しく。
脂肪酸には炭素同士が2本の手をつないでいる二重結合をもつものと 持たないものがあります。 二重結合は片手を離して ほかのものとくっつくことができるので 「不飽和」脂肪酸。 持たないものは、ほかのものとくっつき難いので 「飽和」脂肪酸といいます。 飽和脂肪酸は、動物性の「脂」に多く、また、炭素数が10個以上のものは常温で固体となります。 (パルミチン酸やステアリン酸など) 動物性脂肪を摂りすぎると高脂血症を招く!!!といわれますが、これは飽和脂肪酸の摂り過ぎには注意しましょう!ということなんですよぉ。 二重結合がひとつだけだと「一価不飽和脂肪酸」。 ふたつ以上の二重結合をもつものを「多価不飽和脂肪酸」といいます。 一価不飽和脂肪酸は、オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸が有名です。多価不飽和脂肪酸には、リノール酸やリノレン酸、EPAやDHAなどがあります。 リノール酸は、紅花油、コーン油、ひまわり油に多く含まれています。コレステロールを下げる効果があるってことで注目を集めましたが、善玉コレステロールへも影響を与えてしまうので効果が相殺されてしまうといわれてます。 また 非常に酸化しやすく、過酸化脂質となって動脈硬化、老化を促進するなどの悪影響があることも指摘されています。 第一回に書いたように、不飽和脂肪酸は離したその手で酸素とつながることが多いので、体内にあまっている活性酸素を吸着する「抗酸化作用」を持っています。 しかし 言い換えれば すっごく酸化しやすいので、開封後の保存が悪いと せっかくの「不飽和」が食べる前に酸化してしまうのです。 冷暗所に保管し、開封後はなるべく早めにつかってしまいましょう。 不飽和脂肪酸の中でもさらに、最初の二重結合が何番目の炭素にあるかってことで 三番目のものを 「nー3系不飽和脂肪酸」 六番目のものを 「nー6系不飽和脂肪酸」 九番目のものを 「nー9系不飽和脂肪酸」 別名 それぞれ、「ω(オメガ)3系」「ω6系」「ω9系」といいます。 当然 最初の二重結合の場所が早ければ それだけ多く持ちやすいので n-3系は多価不飽和脂肪酸になります。 ことしの4月に発表にされた「日本人の食事摂取基準(2005年版)」では n-3系、n-6系の摂取量についての目標量がもりこまれました。 ================================================================== 長くなってきたので、不飽和脂肪酸の続きはまた明日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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