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カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
すみません><
自分のページを開かず 別窓=編集で見てて 誤って消してしまいました しかもメールで保存してませんでしたよぉぉ どなたかメモってないですよね ToT ちょっと今夜は無理なので 明日以降 思い出しながら書き直します ToT トラックバック見て 来て下さった方 本当にごめんなさい m(_ _)m (9月17日) 思い出しつつカキコします ちょっと違っても許してね (9月18日) ==================================================== 今日はトランスとシスの話をします。 シスって言ってもスターウォーズじゃないですよ(笑) 脂肪酸は二重結合の有無で飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸っていうんだよって話をしましたね。 その不飽和脂肪酸の炭素に結びつく水素の向きが同じ(ラテン語でシス)ものをシス型 互い違いになっているものをトランス(ラテン語で移動)型といいます。 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 (炭素-炭素 一重結合) (炭素-炭素 二重結合) H H H H H | | | | | -CーC- -C=C- -C=C- | | | H H H (シス型) (トランス型) トランス脂肪酸は、次の三つの過程で できると考えられています。 1)油を高温で加熱する過程において、シス型の不飽和脂肪酸から生成 2)植物油等の加工に際し水素添加の過程において、シス型の不飽和脂肪酸から生成 3)自然界において、牛など(反芻動物)の第一胃内でバクテリアにより生成(脂肪や肉などに少量含まれる) 話は少しズレますが、マーガリンの始まりはナポレオン3世が不足していたバターの代替品を募集し「上質な牛脂に牛乳などを加えて冷やし固め、バターに似せて作り出したもの」という、 メージュ・ムーリエ・イポリットという化学者のアイデアが採用されたものといわれてます。 ギリシャ語で真珠をあらわす「margarite」が名前の由来です。 今ではバターの代用品という役割ではなく、栄養面、価格、作業性など さまざまな特性を生かし活用されています。 不飽和脂肪酸を含む植物油は室温で液体であるとともに酸化しやすいものです。 そのため 水素を添加し 不飽和脂肪酸の一部を飽和脂肪酸にし固化し安定性を高めたものが 材料として使われます。 それを硬化油といって その過程でトランス型脂肪酸ができるのです。(上記の2)にあたります。) リスクの程度欧州食品安全機関は、食品中のトランス脂肪酸のヒトへの健康影響についての意見書を公表しました。 これによれば、疫学研究の結果、トランス脂肪酸は飽和脂肪酸と同様に悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を増加させ、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を減少させることが示されています。また、悪玉コレステロールの増加と善玉コレステロールの減少が心臓疾患の発症と正の相関関係を示していることも示されています これらのことから、飽和脂肪酸と同じように、トランス脂肪酸の摂取と心臓疾患のリスク増大には相関関係がある可能性があるとしています。 諸外国及び我が国における最近の状況等 (1) 諸外国等の状況 ○ デンマークでは、2004年1月1日から国内のすべての食品について、油脂中のトランス脂肪酸の含有率を2%までとする制限が設けられています。 ○ 米国では、2006年1月から加工食品のトランス脂肪酸量の表示を義務付けることとしています 食事指針案では、トランス脂肪酸の摂取量は一日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告しています。 ○ カナダでは、原則として栄養成分の表示義務化の中でトランス脂肪酸も表示対象としています。 ○ 食事、栄養および慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合の報告書では、心臓血管系の健康増進のため、食事からのトランス脂肪酸の摂取を極めて低く抑えるべきであり、実際にはトランス脂肪酸の摂取量は、最大でも一日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告しています。 (2) 日本の状況 厚生労働省が「第6次改訂日本人の栄養所要量」において「トランス脂肪酸は、脂肪の水素添加時に生成し、また、反芻胃の微生物により合成され吸収されることから、反芻動物の肉や乳脂肪中にも存在する。トランス脂肪酸の摂取量が増えると、血漿コレステロール濃度の上昇、善玉コレステロール濃度の低下など動脈硬化症の危険性が増加する」と報告しています。 (ただし 今年制定の日本人の食事摂取基準(2005年版)ではふれられていません) また、日本の油脂製造業においては、特殊な用途の油脂を除いて、一般的には、出来るだけトランス脂肪酸が生成されないように製造されています。特に、マーガリン類及びショートニングについては、未硬化植物油に軽度に硬化した油脂を配合して融点の低い油脂類が製造され、トランス脂肪酸の割合は米国産のものより低いとされています。日本マーガリン工業会 平成16年6月 以上のことを受け食品安全委員会では 諸外国と比較して日本人のトランス脂肪酸の摂取量が少ない(1%未満)食生活からみて、トランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さいと考えられる。としています。 たしかにトランス型脂肪酸は「体に悪いもの」ですが、だからといって マーガリンを排除しようという考えは行き過ぎだと思います。 フードファディズムということも考えてください。 食の安全について厳しい生協でも、 「平均的な食生活をしていれば、トランス脂肪酸の影響は心配ないと考えられます。発癌リスクに関しても同様に考えられます。」との見解です。 日本生協連 最後に雪印乳業が9月9日に発表した見解です。 上記と変わらないですが 、コンプライアンスの一環なのかなぁ・・・ってことで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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