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カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
前回までにコレステロール細胞膜を作るなど大切な栄養素です。
そして食事摂取の約3倍量を体内でつくっています。 平均的な摂取量は「2005年版 日本人の食事摂取基準」摂取上限値の約半分。 だから変に意識する必要はないのですよ。 という話をしました。 じゃぁ 血中コレステロールの適正数値はいくつなんでしょう?? 日本では「高脂血症」とは、血中の総コレステロール値が220mg/dl以上の人のことを言います。 (アメリカでは240mg/dl以上)。 日本でこの基準を最初に決めたのは1987年のことで、やや厳しくしました。しかし、日本は欧米と比べ心臓病の発症率がかなり低くなってます。 また、総コレステロール値の内訳を見るとHDL「善玉コレステロール」とLDL「悪コレステロールの比率が違い、日本人はアメリカ人と比べHDLが高くなっています。 そのため、見直しが必要とされてます。 富山医薬大和漢薬研究所の浜崎智仁教授は、成人病予防に効果が高いとされるコレステロール摂取の制限に疑問を投げかけています。 著書コレステロールは高いほうがいい・コレステロールは高いほうが病気にならないでは、 高コレステロールと心筋梗塞の相関を示すデータに矛盾がある点を挙げ、コレステロール制限に 過敏になり過ぎて、動脈硬化予防に効果が高いとされる魚介類を食べないデメリットの方が大きいと指摘しています。 つまりコレステロールの制限より摂取する脂肪酸の種類が大切ということです。 浜崎教授が一万人から九万人を対象に五年から十数年にわたって調べた四つの研究で、血清コレステロール値と総死亡率の関係を調べた結果、正常値を上回る二百四十から二百六十ミリグラムの人が一番長生きしていることが分かった。さらに、血清コレステロール値の低い人は、高い人に比べてがんで死亡するケースが多いことも指摘している。 日本動脈硬化学会では年内にも高脂血症の基準を総コレステロール値240mg/dl以上に改める動きです。 総コレステロール値よりも、LDL「悪玉」とHDL「善玉」の比率で見たほうが、危険度がはっきりする。 そして、他の危険因子(高血圧、高血糖、喫煙)によって心臓病になる確率は大きくなります。 ○ 総コレステロール値が240mg/dl以上のままだと心臓病になりやすい ○ 総コレステロール値が極端に下がると死亡危険度があがる ○ 総コレステロール値よりもLDL、HDLの比率(LDL÷HDLが2.3倍以下なら理想的とされる比率)、そしてそれ以外の危険因子が存在する 高脂血症・高血圧・高血糖・肥満を 死のカルテット(四重奏) というそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月11日 23時27分30秒
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