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カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
ここ数日 →《*.u-tokyo.ac.jp 》というご利用者がいらしていて
「間違ってたらどうしよ~」っとプレッシャーを感じてるたゆです(苦笑) さて 昨日 たんぱく質はアミノ酸がすっごくいっぱい結合したもので アミノ酸には 必須アミノ酸と可欠アミノ酸がある。 というお話をしました。 たんぱく質を多く含む食品といっても、必須アミノ酸を含む割合はそれぞれ異なります。 そこで目安になるのがアミノ酸スコアです。 これは、必須アミノ酸の必要量と、それぞれの食品が含む必須アミノ酸の量を比較し、たんぱく質の栄養価を示したものです。 その食品のたんぱく質に含まれる必須アミノ酸のなかで、最も不足している必須アミノ酸を 第一制限アミノ酸と呼びます。 この第一制限アミノ酸が人間の体の必要量に対して、どれくらいの割合となるかを計算します。 食品たんぱく質の第一制限アミノ酸含量(mg/gN) -----------------------×100 アミノ酸評定パターン当該アミノ酸含量(mg/gN) なぜ第一制限アミノ酸で栄養価を評価するかというと、十分含まれている必須アミノ酸も、 第一制限アミノ酸充足率までの効力しか発揮出来ないからです。 これをリービッヒの最小律といい 樽木にたとえて説明されています。 9種の必須アミノ酸のそれぞれの充足率が樽木の長さで、他のものが十分であっても、 一番低いものに合わせた量しか利用されないのです。 樽であれば あふれた水は流れ落ちてしまいますよね。 使われない分は脱アミノ化で窒素部分は尿素に 炭素部分はグリコーゲンとして体内に 貯えられるか エネルギーになります。 アミノ酸スコアの最高値は100で、数値が高いほどそのたんぱく質の栄養価が 優れていることになり「高たんぱく質食品」といわれます。 動物性のたんぱく質は ほとんどが100です。 中でも 全卵や乳は理想的で上記計算式の分母にあたる「比較たんぱく質」の 必須アミノ酸の構成はほぼ全卵と同じです。 そのほか「ケミカルスコア」とか「プロテインスコア」とかありますが 必須アミノ酸、第一制限アミノ酸という考え方にかわりはありません。 色々な食品を組み合わせることによって それぞれの制限アミノ酸(充足率が低い)を 補いあっています。 「必須アミノ酸は体内で合成できないから=足りない」というイメージはありませんか? 私たちは食事からたんぱく質を摂っていて、必要なアミノ酸を摂取しています。 つまり、食事をバランス良く取ることが大切なのです。 食事がバランス良くとれていれば、よほど激しい運動をしない限りは アミノ酸サプリなどに頼る必要はないのです。 サプリメントなどで 偏ったアミノ酸摂取をしても バランスが悪ければ利用されないのです。 アミノ酸については、まだまだ、日本や欧米でも解明されてないことが多く、 未知の部分がたくさんあります。 たくさん摂取すればいいというものではありません。 目的にあったもの(科学的に証明されているもの)を、用法用量を守ることが大切です。 サプリメント摂取の際、肝臓に問題のある人や、妊婦の場合は医師に相談をしましょう。 次回はビタミンに突入!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月30日 22時48分49秒
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