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カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
まずはおさらい
ビタミンには脂溶性のものと水溶性のものがあるんだよ。 脂溶性のビタミンは過剰症にも注意してくださいね。 覚え方は 脂溶性なのはDAKE(ダケ)」ですよ。 ビタミンAの次はビタミンDの話です。 ビタミンD(カルシフェロール)(以下覚えなくてよいです) 厳密にいうと植物性の食品に含まれるエルゴカルシフェロール(D2)と 動物性の食品のコレカルシフェロール(D3)があります。 実はビタミンDの大部分は体内でデヒドロコレステロ-ルという ステロイドホルモンから作られます。 つまり脂質が活躍するのですね。 このデヒドロコレステロ-ルは、太陽の光を体が浴びることによってコレカルシフェロ-ル (ビタミンD3)に皮膚の中で変換されます。 だから日にあたらないと駄目!っていうんですね。 骨の材料となるカルシウムは、小腸での吸収率がとぉっても悪くって単独だと8割ほどが 体外に排泄されてしまいます。 それで、ビタミンDがカルシウムやリンを取り込みやすいように働きます。 また、カルシウム、リンが骨にとりつくのを助ける役目をして骨を強くします。 十分な太陽光線を浴びなかったり,適量のビタミンDを摂らないとビタミンD不足となり、 小児ではくる病、成人では骨軟化症という骨の病気になります。 豊富に含まれる食材 ビタミンDは脂溶性なので、脂肪に富んだ魚類、卵黄などに多く含まれています。 ビタミンD2はきのこ類に含まれ、ビタミンD3と同様の働きをします。 さけ、さば、さんま、かれい、シメジ、干ししいたけなど 最近、乳幼児のくる病が増えてるといいます。 原因はアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどにより、日光に当たらなくなったり、 食物制限をしたりして、ビタミンDが欠乏気味になっているケースが少なくないそうです。 くる病とは骨の成長障害および骨格や軟骨部の変形を伴います。 具体的にはO脚、肋骨のこぶ(肋骨念珠(ろっこつねんじゅ))、肋骨の前方突出(鳩胸(はとむね))、 低身長などです。 では 過剰の場合はというと、食欲不振、体重減少、嘔吐、頻尿などをおこし、腎臓や動脈にカルシウムが異常沈着し、死にいたることもあります。 とっても怖い実話。 AさんはTV番組を見てて気になり病院へ行って骨密度を調べてもらいました。 すると 年齢よりかなり劣った状態ということで 薬を処方されました。 それを飲み続け、食生活でもカルシウムやビタミンDの多いものを食べていたのですが、良くなったって実感が無い。 (骨は目に見えるものではないし、あたりまえなのですが・・・) 別の医者にいって 今加療中であることは黙って やはりお薬を処方してもらいました。 それだけでは飽き足らず、薬局でD剤やカルシウム剤を買って飲んだのです。 その結果 重篤なビタミンD過剰症で腎不全を起こし、帰らぬ人となってしまったのです。 これはかなり過激な例ですが、皆さんの周りにも近いことをしてる人はいませんか???? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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