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カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
成人の体内には約500gのリン([元素記号]P)が存在します。
80%は、リン酸カルシウムとして、カルシウムとともに骨を構成します。 残りは、筋肉、脳、神経、肝臓など幅広い組織に含まれます。 ビタミンB群と結合して、それらの吸収や働き(糖質の代謝)などに関わっています。 体液に含まれるリン酸塩は、アルカリや酸を中和してph値を整えたり、浸透圧を 調整するのに働きかけます。 また、体内エネルギーの「貨幣」とも言うべき、ATP(アデノシン三リン酸)をつくり、 エネルギーを蓄えます。 ● ATPとは? アデノシン三リン酸(Adenosine triphosphate) 略してATP。 すべての生物にある分子で、細胞がすぐに利用できるおもなエネルギー源。 細胞の中のミトコンドリアとよばれる特殊な器官で、ブドウ糖を原料にしてつくられます。 アデノシンという物質に3つのリン酸基が結合しています。 分解酵素の働きによって、リン酸基がはずされて分解されていきます。 ひとつのリン酸基がはずれる毎に、約8kcal/molのエネルギーを放出します。 ATPからひとつのリン酸基がはずれるとADPという物質になります。 さらにリン酸基がはずれるとAMPという物質になります。 このTはトリ(3)、Dはジ(2)、Mはモノ(1) 忘れてたラテン語なのですよ(笑) AMPに分解されてしまうと、もうエネルギーを得ることができないのです。 分解したADPやAMPは安静時にATPに復活します。 このときにエネルギーを蓄えるのです。 昨日書いたように摂取量は過剰ぎみです。 それによってカルシウムの吸収が悪くなってしまうので注意が必要です。 加工品やスナックなどからの摂りすぎに注意! 。 ● 加工品などに多いわけ 加工食品の添加物や、清涼飲料水の保存料にも使用されているのです。 リン酸なんとか、ポリリン酸なんとか、メタリン酸なんとかというものはすべてリンを含んでいます。 添加物自体の含有量は多くないので加工品ばかり等の偏った食生活をしない限り過剰に反応する必要はありません。 不足してバランスが悪くなれば 過剰時と同様にカルシウムの吸収が悪くなります。 多く含まれる食品 植物性食品(主に穀類、豆類、種実類、藻類など)、動物性食品(主に魚貝類、肉類、乳類など)全般に含まれています。 欠乏症 新陳代謝の低下や、けん怠感、筋力の低下。 過剰症 副甲状腺機能亢進症や骨代謝障害、腎機能の低下。 腎臓障害のある人は注意が必要 その分腎臓に負担がかかります。 過剰摂取には気をつけてください! あすはクロムの予定 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月03日 22時31分21秒
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