|
カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
昨日までの マグネシウム、カリウム、リンと異なり、
今日から説明するのは本当に微量しか必要としないミネラル(微量元素)です。 微量元素は約20種類、その約半数が生体に必要な元素であることが明らかになっています。 成人の一日あたりの摂取必要量はμg(マイクログラム=1/1000mg=1/1万g) というとっても小さな単位です。 残りの元素については、果たして必要なのか、それとも単に環境から混入しているだけに すぎないのか、現在のところはっきりとはわかっていません。 なので まぁ さくっと読み流してOKですよ♪ では クロムの話。 成人の体内には約6mgのクロム([元素記号]Cr)が存在します。 肝臓や脾臓などに存在し、たんぱく質、糖質、脂質の代謝に深く関わっています。 ほかにも血液の血糖値を調整する大切な働きをして、クロムが不足するとインシュリンの 働きが悪くなり、血液中の血糖が処理されなくなり、血糖値があがって糖尿病を引き起こす 原因となります。 多く含まれる食品 あなご、玄米、ひじき、米、干し柿、青魚、ほたて貝、米ぬか、とうもろこし、レバー、肉類、 はまぐり、しじみ、あさり、かき(牡蠣)、ワカメ、のり、ひじき、小麦胚芽、ほうれん草、キャベツ、 卵など 欠乏症 血糖値のコントロールが悪化し、糖尿病を発症する。 動脈硬化、腎不全、疲労感、肥満、血糖やインスリンの代謝異常 過剰症 急性高血圧など 微量元素についての過不足の問題はないといっていいでしょう。 ● 食とはちょっとずれたクロムの話。 ○ クロムを含む合金鋼をステンレス鋼といい、クロムが不働態皮膜を作るので、ほとんど錆ない。 ○ ルビーが赤いのも、エメラルドが緑なのもクロムが不純物として入っているため。 ○ クロムそのものは、人にとって必須の元素ですが、六価クロムは特に人体に有害であり、 土壌汚染でしばしば問題となってます。 また、四価のクロム化合物はWHOの下部機関より発癌性があると勧告されています。 あすはモリブデンの予定 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月04日 21時44分15秒
コメント(0) | コメントを書く
[わんこでもわかる栄養学] カテゴリの最新記事
|