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カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
成人の一日あたりの摂取必要量がμg(マイクログラム=1/1万g)という
とっても小さな単位のミネラル(微量元素) 過不足の問題はないといっていいでしょう。 むしろ ミネラル=金属は毒性が強いため、過剰摂取は危険です。 セレン([元素記号]Se) 強力な抗酸化作用やガン予防、性機能の回復などの作用、 最近では、水銀、カドミウムなど有害金属の毒性を軽減する、 コエンザイムQの生成を助けるとして注目のミネラルです。 細胞の過酸化脂質を分解する抗酸化酵素を作る成分となっています。 また、ビタミンEなどと協力して、血液の流れを改善します。 そのほか、目、心臓、前立腺の健康維持の作用もあり、免疫機能の活性化にも重要です。 同じ抗酸化作用を持つ ビタミンE、Cと一緒に摂取すると効果的です。 多く含まれる食品 わかさぎ・イワシ・カレイ・サンマ・カツオ・サワラ・アジ・マグロ カニ・ホヤ・・ホタテ・アサリ・牡蠣・エビ ・玄米・ネギ・ニンニク・レバー・ ラム肉・牛肉・チョコレート・ビールなど 欠乏症 成長障害・筋肉萎縮症・不妊症・肝臓障害など 克山病(心筋障害の一種)、カシン・ベック病(地方病性変形性軟骨関節病) が惹き起こされるとされている。 (ただし、これらの疾患は、セレン欠乏のみではないとも考えられている)。 過剰症 慢性的には疲労感や焦燥感をはじめ脱毛や爪の変化。 ● 食とはちょっとずれたセレンの話。 ○ 毒性があり摂取し過ぎると危険であり、水質汚濁、土壌汚染に係る環境基準指定項目となっています。 ヨウ素([元素記号]I) 成人の体内には約25gのヨウ素が、甲状腺ホルモンの構成成分として含まれます。 別名はヨード。 甲状腺ホルモンは、エネルギー代謝を促し、脳に働きかけて成長期の発育を促進し、 成人の基礎代謝を活性化します。 ヨウ素が不足すると甲状腺ホルモンも不足してしまうため、新陳代謝が鈍くなり、 疲れやすくなります。皮膚や髪の毛などにも影響が出てきます。 海藻などに多く含まれていて、日本では日常的に不足することはほとんどありません。 多く含まれる食品 海藻、魚介類、海産類 など 欠乏症 甲状腺肥大、太りすぎ、疲れやすくなる、新陳代謝が鈍くなり、発育が止まる (日本においては通常の食生活では問題なし。) 過剰症 甲状線腫や、甲状線機能亢進症の悪化など (過剰によっても甲状腺ホルモンは減少する) ● ヨウ素は、世界的には不足がおきやすいミネラルで、世界各国でヨウ素不足により 地方病性の甲状腺腫が起きてます。 ヨウ素不足地帯では、食塩に添加することなどによってヨウ素不足による甲状腺腫を 予防する政策がとられています。 しかし、周りを海で囲まれた日本では、ヨウ素不足による甲状腺腫は報告されておらず、 逆に過剰摂取が報告されてます。 ● 食とはちょっとずれたヨウ素の話。 ○ ヨウ素溶液にデンプンを加えると、ヨウ素でんぷん反応を起こし藍色を呈します。 (デンプンは微量でも鋭敏に反応→ヨウ素デンプン反応)。 小学校でやりましたよねぇ・・。この反応を使って食器洗浄がちゃんとできているかの確認ができます。 ○ ヨウ素は消毒薬としてもよく用いられます。 ヨウ素のアルコール溶液が、ヨードチンキ。 ヨウ素+ヨウ化カリウム+グリセリン溶液がルゴール液(うがい液)です。 あすは亜鉛の予定 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月06日 21時56分41秒
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