|
カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
「亜鉛」「銅」「鉄」・・・微量元素といってますが、必要量が多めで、 どちらかといえば欠乏しがちなミネラルです。 銅([元素記号] Cu ) 成人の体内には約100mg存在し、主に骨や筋肉、肝臓に存在します。 いくつかの酵素の機能に関わって、多彩な作用をもたらします。 乳児の成長、宿主の防御機構、骨強度、赤血球や白血球細胞の成熟、鉄の輸送、 コレステロールや糖の代謝、心筋収縮、脳の発育などに関与しています。 活性酸素を退治する抗酸化酵素であるSOD酵素の構成成分としても注目されています。 ● 貧血といえば原因は鉄不足と考えますが、それでは△。 ビタミンB12やその材料となるコバルトの不足によっても貧血は起こります。 鉄不足の貧血の要因のひとつが銅の不足です。 銅が不足していると、鉄をいくらとっても、ちゃんと利用されず、貧血は改善されません。 腸管からの鉄の吸収を促すだけでなく、骨髄でヘモグロビンを作る材料となる鉄の 吸収も良くしているのです。 そのため、銅が欠乏すると鉄分投与に反応しない貧血、白血球減少、骨異常がおこります。 その他、頻度は少ないですが、成長障害、毛髪の色素脱失、緊張低下、易感染症、コレステロールや糖代謝異常、心血管系異常がみられます。 とはいえ、広くいろいろな食品に含まれているため、通常の状態では欠乏症はみられません。 多く含まれる食品 肝臓(牛)、すじこ、ココア、こしょうなど 欠乏症 貧血、毛髪異常、白血球減少、骨異常、成長障害など 過剰症 ウイルソン病(銅蓄積による肝・脳の機能的・形態学的変化) ○ 多くの動物にとって慢性的に過剰な銅の摂取は毒性があり、反芻動物では銅の過多により肝硬変や発育不全、黄疸、などが起こることがあります。 銅容器での酸性食品の長期保存や銅鍋による酸性食品の調理により過剰摂取すると、中毒をおこすことがあります。 あすは、鉄の予定 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[わんこでもわかる栄養学] カテゴリの最新記事
|