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テーマ:食生活と健康(649)
カテゴリ:食と健康
宣言通り しばらくは食品衛生のお話 (ときどき 脱線あり予定) 食中毒とは・・・ 以前は法定伝染病である 「コレラ」「赤痢」などは含まなかったのですが、 平成12年より、 『病因物質の種別に係わらず、コレラ、赤痢等旧伝染病予防法に基づく 疾病等であっても、飲食に起因する健康被害(Foodborne Disease)については、 食中毒である』 としてます。 つまり 飲食物、水などを人が口から摂取した結果として 起こる下痢や嘔吐や発熱などの疾病(中毒)すべてを指すのです。 但し食べ過ぎ、飲み過ぎ、ビタミン欠乏による栄養障害、食品中に混入した異物による 物理的・機械的障害や熱いものの摂取によるやけどなどは食中毒に含まれません。 食中毒を分類すると ・ 細菌性食中毒 ・ ウイルス性食中毒 ・ 化学性食中毒 ・ 自然毒食中毒 ・ その他 に分類されます。 平成19年 原因別食中毒発生状況によると 原因物質 事件数 患者数 総数 1,289 33,477 細菌 732 12,964 ウイルス 348 18,750 化学 10 93 自然毒 113 355 その他 8 20 不明 78 1,295 となっています。 事件数の56.8% 患者数の38.8%が細菌 事件数の27.0% 患者数の56.0%がウイルスによるものとなります。 ただし 忘れてはいけないのが 死者。 平成19年の食中毒による死者は7名 そのすべてが自然毒によるものです。 原因となったのは「フグ」と「きのこ」です。 例年このような傾向ですが、平成18年は 皆さんの記憶にも残っているでしょうが、 「ノロウイルス」による 食中毒が多発し、 患者の70.9%が ウイルスしかもそのほとんどがノロウイルスによるものでした。 こちらは 東京都の月別発生状況(事件数)のグラフです 夏期は細菌によるものにより、冬期はウイルスが原因で事件数が増えるのです。 それぞれの時期に適した対処により 発生をふせぐことができます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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