たむらぱん 『mitaina』 発売記念 プレミアム・アコースティックライブ in 重要・有形文化財
2月9日、久しぶりにたむらぱんのライヴに行けた。ライヴということで言えば11ヶ月ぶりのたむらぱん。本当に待ちわびてた。場所は博多百年蔵。40組80名の招待制フリーライヴ。僕は当たり前のように当たると思ってて、実際当たったんだけど、外れた人も割といるらしい。入場番号はE。謎のE。もしかして5番目かという淡い期待を持ってたけど、A~Dで各10人ずつくらいの割合で入場してったので、席は真ん中よりちょっと後ろって感じ。座った席からはたむらぱんが座る椅子が何とか見えたけれど、前の客が動いたら全然見えないだろうなって思った。開演時間になって、たむらぱん入場。会うのは1ヶ月ぶり。けど僕来てるって気づいてくれてただろうか、わからない。今日のライヴ通じて少なくとも目は合わなかったので…。たむらぱんのカッコは覚えてるけど、言葉でなんて書いていいかわからない。ベースはベージュのワンピースというところ。前髪だいぶ伸びてきてた。はじめにたむらぱんが話し始める。リハの時は高い椅子に座ってたのだけど、足が全然届かなくて落ち着かなかったらしく、この本番では客席の椅子と同じのにしてみたらしい。けどそれだと低くて全然見えない。見えなかったら、お客さんに勇気を出して「見えない!」って言ってもらったら、リハの椅子に変えてみるって話をしてた。その瞬間に後方の客から「見えない!」って声が。というわけでいきなりリハの椅子に変更。そしたらちょっといいことがあった。椅子を変えた時、元々置いてた椅子よりも、僕が見やすい位置に置いてくれたのだ!というわけで、たむらぱんの位置も高くなるしで、場所の割にたむらぱんが見やすくなった。「初めましてたむら…、あっ初めましてじゃない改めましてたむらぱんです!」っていうのがおもしろかった♪という始まりからいろいろあった最初の曲は『回転木馬』。いきなり思い入れが深い曲から始まってくれて嬉しかった。やっぱりこの曲はアコースティックだよなと。あ、今日はアコースティックライヴです。終わってMC。やっぱりど~~しても、地に足が着いてないと落ち着かないらしい。というわけで、また椅子を戻しちゃった…。低くなったし、位置も見にくい位置にずれちゃったし、もうこっから先は推定98%見えなかった。たまぁぁぁに見えたくらい。こっちも座りだから、あんまり頭動かしても後ろの人に迷惑だなって思ってしまって動けないし、でも前の客はでかいし、こんなに客の頭が憎く感じるライヴもそうないなって思ってしまった…。そんな2曲目は『白い息』だった。僕はこの曲を初めて聴いた時に泣いてしまって、それから何度聴いてもずっと泣いてしまって、これ生で聴いたらやっぱり絶対泣いてしまうなって思ってた。しかし、たむらぱんが見えなくなったばかりのタイミングで、見えないことばかりに気を取られてしまって、泣くどころか聴き入るのも難しかった。見えないことに対する気持ちの整理がまだつかなかったので…。残念。普通にスタンディングだったり、あるいはたむらぱんの姿が見えてたら、どうだったかはわからない。今日の博多は寒くて、午前中は雪も降ってたし、この『白い息』はぴったりな曲だったんだけどな。曲の間にMCを挟んでくれる。博多百年蔵は酒蔵なのだが、たむらぱんの出身地も結構お酒を製造してるとこらしく、たむらぱんが正月実家に帰ると両親と兄とで利き酒風飲み比べをするらしい。そして、大抵父が先に眠ってしまって飲んでないお酒が出てきて、翌朝父が残念がってるっていう、たむらぱんのいつものオチがない話。そんな酔っぱらいの父にも「優しい人でいたい」という『ノック』が次の曲。前にマネージャーのブログで『ノック』が最近のアコースティックライヴの定番になってると書いているのを見て、僕は寂しさを覚えた。『ノック』は「mitaina」発売まで全然知らなかった曲なのに、すでに定番化してるのねって。東京いたなら聴けてたのにねって。でも今日ここで聴けたからいい。今日はせっかく座ってるしさー、なんか落ち着いて話でもしたいよねー。なんか話すことある?とメンバーに聞いてみるたむらぱん。ない、と言うギターのいっくん。ちょっとの間があって、じゃあ次の曲…みたいなー。という流れの次の曲は『イェイ』だった。今日はせっかく座ってるしさー、なんか落ち着いて話でもしたいよねー。なんか話すことある?さっきと同じ流れ!ピアノのよっきーが頷くと、「ある!?」と喜ぶたむらぱん。でもぼそぼそすぎて何言ってるのかはわからない。「俺の背中についてこい」とテキトーに言うたむらぱん。真意は、今日はアップライトピアノだからお客さんに背中を向けてるということだった。そして次の曲に入りそうな雰囲気が漂った時、いっくんがゴホッと咳を一発。「ちょっと!」と慌てるたむらぱん。「病み上がり?」「病み上がり」というやり取りのあと、「じゃあいっくんの咳が治まるのを待ってから…」と言ったそばから咳が治まる。次の曲は、そんないっくんを心配しながらの『しんぱい』だった。それにしてもいっくんとよっきーはたむらぱんのサポートメンバーの中でも男前だよねホント。『しんぱい』は、「mitaina」の特典DVDで見た時とは歌い方が変わってて、おぉ今はそういうふうに歌うのかーと興味深かった。次にカバー曲の話。去年他のアコースティックライヴでもやっていて、「mitaina」のDVDにも収録されてる『関白宣言』。それを今日ここでもやろうと。これまでちゃんと誰かのカバーというのをしたことがなかったたむらぱん。でもやるからには、自分の曲を誰かにちょっと遊びじゃないけど軽くやられるのもあれだし、この『関白宣言』ともきちんと向き合って、自分の中に落としこんでるようなことを話してた。このへんの言葉のニュアンスは、たむらぱんがしゃべってるのとはだいぶ違うけれど、おおよそこういう感じのことを言ってたと思う。『関白宣言』では、1列前にいた熟年夫婦っぽい人が泣いてたな。たぶんさだまさしのもリアルタイムで聞いて青春時代を過ごしてたんだろうなと想像した。やっぱり今日もたむらぱんの客層は、おじさんおばさん層もちらほらいたと思う。この人たちもタワレコとかでCD買って、それで応募カード見て応募して、それでわざわざ来たんだよねというような人とか。どっちかっつーと鉄火場の方が似合うおっさんとか。やっぱりたむらぱんには、その世代を熱くさせる何かがあるんだろうなと思った。たむらぱんは「今はこうでも明日にはどうなってるかわからないよ。それでもそこに希望を見出していく」というようなことを結構歌にしてきてるんだけれども、この『関白宣言』をカバーすることで、もちろん長い間愛されてる名曲だし、不変、変わらないものの良さというものを改めて感じたという。そして『ラフ』と続いて最後の曲は『歩いてる動いてる』。人前というか、ライヴで歌うのは初めてということで「皆さんラッキーだと思ってもらえれば」ってね。今回のライヴもほんとに良かった。歌声も素晴らしかったし。欲を言えば『WARAW』も聴きたかったんだけど『白い息』は聴けたし。でもやっぱもっとたむらぱんの姿を見たかったなぁ。福岡なんて最前列も当たり前くらいに甘く見てた。相変わらずチケット運はあっても座席運はないってとこかな。たむらぱん何時くらいにどこから出てきたんだろ。出待ちも失敗して切ない気分。機材を搬出してるのは見たんだけど。次会えるのいつかなぁ。2ヶ月連続で会えたんだから、もうどうせなら毎月来ちゃってほしい!!そしたら全部行くよ!==========セットリスト1.回転木馬2.白い息3.ノック4.イェイ5.しんぱい6.関白宣言7.ラフ8.歩いてる動いてる