ソクチョ市で外国人に出会ったら・・・・・3(完)
今までソクチョ市で見てきた、<外国人>慣れしていない<韓国人>たちの面白かったエピソードをシリーズにしてお伝えしてきましたが、 (シリーズ化のリクエストがあったわけでもなく、勝手に)しつこく続けても仕方がないので、今回で最後です。シリーズ1シリーズ2と、外国人慣れしていない韓国人たちの笑える微笑ましい行動に、意表をつかれ、やられてばっかりの印象の<外国人>たちですが、われらが(?)常来福は、いちどやり返したことがあります。最後はそのネタで、常来福にいいとこ持って行かせてあげてください。(笑)ソクチョ市に限らず、韓国で、海外から来た人たちが必ず一度は言われるであろう言葉があります。WELCOME TO KOREA!!道で通りすがりに、バスの中で外国語を聞きつけて、時と場所を選ばず叫ばれます。私はソクチョ市の市営バスの中で小学生数人に、WELCOME TO KOREA!たまねぎ~~~!!!!つめきりーーーー!!!と叫ばれたことがあります。*韓国には、日本統治時代に強制された日本語のため、 今も言葉の端々に日本語が出る高齢の方が多くいます。 代表的(?)で、比較的若い世代でも知っているのが 「たまねぎ」と「つめきり」です。 ほかにも「おぼん」とか「いっぱい」とか「モンペ」とか「満タン」とか かなりたくさんあります。*バスの中で「たまねぎー!ツメキリーーー!!」って言われたところで私にどうしろと・・・???これが<外国人>たちの場合は、HELLO---!!WELCOME TO KOREA----!!になるのですが、在韓4年目ともなると、言われた回数も相当な数になる常来福。最近言われ疲れています。Welcome っていうか、住んでるし。常来福がまだまだ言われ疲れを起こす前の、今から3年ほど前。確か当時新しいデジタル一眼レフカメラを買ったばかりだった常来福は、新しいカメラを使いたいがために「ソラク山に行こう!!!」と言い出しました。ソラク山について以前書いた日記→1・2常来福がカメラを使いたかったその日は、晩秋でそろそろ冬といってもいいほどでした。常来福と私、常来福の友人と3人で行ったんですが、ソラク山の名物の紅葉もほとんど茶色に変わってしまい、紅葉のピークを逃したけどどうしても見ておきたい!!という登山客でまあまあにぎわっていた日でした。ソラク山には本格的な登山コースと、ケーブルカーとがあるんですが、私たちはケーブルカーに乗り、プチ登山をして、岩山の上のほうへ登っていきました。「プチ登山」と言っても、岩山の頂上のあたりは、けっこうな急斜です。運動音痴の私は、足がすくんでしまうほどです。けれど、ロッククライミングも趣味のひとつだった常来福、知らないガキと一緒に岩肌にへばりついて「ひーっひーっ!!」と、べそかいてる私を置いて、さっさと登っていきます。なのでここから先は、先に頂上近くへ行ってしまった常来福と、一緒に行った友達に聞いたお話です。常来福が頂上まであと少し!というところまで来た時、目の前に数人の韓国人のアガシ(若い女の子たち)のグループがいました。女の子たちは、常来福よりゆっくりゆっくり登っていたので、当然追いついてしまい、追い越そうとした常来福。そこで、例のように叫ばれました。HELLO!!WELCOME TO KOREA--!!!女の子たちは、まあまあかわいかったそうです。おそらく大学生。突然現れた<外国人>に英語で話しちゃった~~~!!!とばかりに、ちょっと興奮気味、ちょっと恥ずかしげな顔をしています。っていうか、ソラク山は観光地ですからね。そんなに興奮しなくたって、ほかにも外国人はいっぱいいたと思うんですけどね。*************私は子供のころ沖縄に住んでいたことがあるのですが、沖縄に住んでいる間に首里城を見に行った記憶がありません。例えば皆さん、富士山の近くに住んでいるとします。富士山が近くだからって、週末にしょっちゅう富士山の見えるところでピクニック!なんて、しますか・・・・・?**************しませんよね・・・。韓国人とて然り。韓国人は全体的に登山好きが多い国民ですが、若い子たち(大学生とか20代とか)の遊びは別です。普通、若い人たちはご飯を食べたりお酒を飲んだり、カラオケやナイトクラブに行ったり・・・。私たちが友達と会ったらすることとそんなに変わらないんじゃないかなぁ?と思います。なので、いくらソラク山のふもとに住んでいるソクチョ市民とて、登山好きの中高年と、小学生以下の子供のいる家族連れを除いて、大学生ぐらいの子たちがA;「ね、週末ソラク山に行かな~~~い??」B;「あ、いいわね~~。行く行く~~!!!」なんて会話をしているわけは無いと思います。絶対。と、そこで、女の子たちに声をかけられた常来福、彼女たちに聞いてみました。常来福 「Where are you guys from?」女の子 「え・・・そ、ソウル・・・。」 (かどうか分からないけど、たぶんその辺。ソクチョではない。)常来福 「へ~~~。ソウルから来たんだーーー。」女の子 「う・・・うん。」(ドキドキ・・・)常来福 「I'm living in Sokcho.」女の子 「え・・・ソクチョ!?」常来福 「yes, I'm living in Sokcho.OK?」女の子 「イ・・・イエス・・・」常来福 「You guys are from Seoul.」女の子 「い・・・イエス・・・」常来福 「So, WELCOME TO SOKCHO!!!」そして常来福は、ぽかーーーーーん・・・と口を開けている女の子たちを追い抜いて、残り少ない頂上へと登っていったのでした・・・。