テーマ:特別支援教育について(353)
カテゴリ:特別支援教育
支援しているクラスの家庭科の授業、今日は裁縫。 できる子は小物作りなんかをやってるが、そうでない子は 針と糸を持ったこともない状態。
今日は糸通しと玉結び。 さて、片手が動かない児童に、どういう指導を行おうか……。
糸通しは針を針山に立てて対応。 担任の先生の「糸をちょっとなめたら通りやすいこともある」と言うアドバイスを受け 実際にちょっとなめてみたところ、スムーズに通り、本人大興奮。
玉結び、これは両手を使うので、どうしても支援者のてが必要かな。 最初彼の動かない手の役割をしてやってみたら、割とうまくできた。 3回ほど同じことを繰り返し、うまくできるので、呟いてみた。
「なんとか自分だけでできる方法ないかな。。。。」
彼は考えて、自分なりの案を思いついた。 針は針山、糸を机の上に置き、動かないほうの手で上から抑える。 そして動くほうの手をくるくると器用に動かし、見事一人での玉結びに成功!
かなり嬉しかったのだろう、「10個作る!」と張り切って取り組み出した。 私は離れて、他の子の指導をしつつ、遠目にみている。 大丈夫、100%完ぺきに玉結びを作ることができている。
授業終了時に、担任の先生に大声で 「せんせー!!ぼく一人でできました!!10個も作りました!!!」と叫んでいた。 よほどうれしかったんだね。
体育会系の淡々とした性格の担任の先生が、ニコッと笑って 「そうか、一人でできたか。よし合格!」と一言。 これって、どんなほめ言葉よりもうれしかったと思う。
調理実習でもできることがどんどん増えていってるし、 彼の生活力は、着実にアップしていっている。
さて来週の「玉結び」、これはどう指導して行こうかしら。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.06.09 18:54:31
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