2775734 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

One of my favorite things is ...

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2019.07.27
XML
テーマ:宇宙(907)
カテゴリ:データ分析
 USA Todayやワシントン・ポストなどによると、7月25日に今年最大の小惑星が地球とニアミスしていたそうです。巨大隕石にならなくてよかったです。
 
 小惑星「2019 OK」は、大きさが推定で57~130mで、地球から約73,000km以内の距離まで接近し、秒速24kmの速度で通過したようです。

 「2019 OK」は、6月28日に発見されていましたが、正確な軌道が分かったのは、最接近直前の7月24日です。

 小さな隕石とは違って
「2019 OK」は、地球に衝突した場合、都市を破壊することができる大きさだそうですが、これくらいの大きさのものであっても、発見するのが難しいようです。数十メートル以下の大きさのものは、事前に発見されずに、地球にいつ衝突してもおかしくなさそうです。
 
 
7月24日にも、「2019 OK」と同じくらいの大きさの「2019 OD」が接近していましたが、距離は0.93LDと、ほぼ地球と月の距離ほど離れていました。7月は、比較的大きなものが3個接近しました。

「2019 OK」の軌道:https://gfycat.com/faithfuloldfashionedindianelephant


▼2019年に地球に接近した小惑星との距離を横軸、小惑星の大きさを縦軸としたグラフを作成してみました。

 円の大きさは小惑星の大きさを反映しています。小惑星の大きさは、推定値の下限の数字を用いています。例えば、「2019 OK」は、57mから130mの大きさだと推定されていましたが、グラフでは57mの数字を使っています。

 横軸の「LD(Lunar Distance)」※は地球と月の平均的距離だそうです。「2019 OK」は、グラフ左上の大きな赤色のものです。0.19LDまで接近したので、地球と月の距離の5分の1くらいまで接近したことになります。

​(グラフのデータの出典:https://watchers.news/2019/07/24/asteroid-2019-ok/)​
 
▼2019年の1LD以下の距離まで接近したNEO(Near Earth Object:32個)の大きさの最小推定値の平均は約12m、平均距離は約0.6LDです。図中の点線がそれぞれの平均値です。
 今年、1LD以下の距離まで地球に接近したNEOの大きさの1位から3位までが7月に観測されたものです。



▼上のグラフと同じデータから作成したグラフです。棒グラフが大きさ、折れ線グラフが地球との距離です。左側が1月、右側が7月という形で並べています。7月には比較的大きなものが3個接近していることがわかります。
 ​地球との距離については、距離が大きくなる傾向にあるようにも見えます。一方、サイズは大きくなる傾向にあるかもしれません。

​​​

※A lunar distance, 384402 km, is the Moon's average distance to Earth. The actual distance varies over the course of its orbit. (WIKIPEDIAから)

▼NASAは、NEO(Near Earth Object)を観測していますが、その情報が「CNEOS」というページにあります。

 CNEOS is NASA's center for computing asteroid and comet orbits and their odds of Earth impact.


【2019/8/2追加グラフ(アニメーションGIF)】
 NASAの「CNEOS」というサイトからダウンロードしたデータを基に、Microsoft Power BIで散布図を作成しました。​


 2010年以降に、0.5LD以下の距離まで接近したNEOについての散布図です。各年の散布図をアニメーションGIFにしています。左側にあるNEOほど、地球の近くまで接近したことになります。

 縦軸がNEOの大きさの推計値(下限値)、横軸が地球への接近距離(0.5LD以下)、円の大きさはNEOの大きさの推計値(下限値)を反映しています。
 
 近年、20m以下のNEOがたくさん発見されているようです。次々に新しいNEOが発見されているようですが、まだ発見されていないNEOがたくさんある、ということがその背景にあるのだと思います。

 「2019 OK」のように、50m以上の大きさのものであっても、地球に接近する直前にしか発見できなかったということなので、20~30メートル級のNEOが突然、地球に落下するということはあり得るようです。

 なお、2013年2月にロシアのチェリャビンスク州に落下した隕石の大きさには、いろいろな推計値があるようですが、大きめの推計値では「15~25m」というものがあるようです。

<アニメーションGIFのデータの出典:https://cneos.jpl.nasa.gov/ca/>





☆関連記事
▼地球をかすめた小惑星「2019 OK」は、0.2LD以下の距離に接近したNEOの中で過去最大だったようです:NASAの1万3千件以上のNEOデータから

▼小惑星「2019 OK」は、過去3年間に0.2LD以下まで地球に接近したNEOの中でも最大でした:NASAのNEOデータをPower BIで分析してみました 





​​


​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.11.13 12:11:56
コメント(0) | コメントを書く


PR

Recent Posts

Free Space







Rebatesお友達紹介キャンペーン

​​​​

Category

Archives

Comments

digital_21@ Re[1]:◆【新型コロナ】やっぱり、PCR検査(08/02) 背番号のないエース0829さんへ すてきな内…
背番号のないエース0829@ Re:◆【新型コロナ】やっぱり、PCR検査 「日本一遅い成人式が、無事終了 !!」に、…

Keyword Search

▼キーワード検索

Rakuten Card


© Rakuten Group, Inc.
X