国立感染症研究所の公表資料にある、インフルエンザの週別の「定点当たり報告数」の11年分のデータをアニメーション・グラフ(レーシング・バーチャート)にしてみました。
新型インフルエンザが流行した2009年は、特異な年であったことがわかります。2009年のシーズンは秋から流行が始まっていますが、2010年の1月、2月頃の水準は低いというパターンになっています。
過去のパターンから推測すると、2020年1月に流行のピークを迎える可能性が高そうです。
なお、2019年のデータは、第51週までですが、第51週の時点としては他の年と比べて高い水準になっています。流行の拡大が継続しています。
2018年から2019年にかけての「前シーズン」の流行の水準は高くなっていますが、2020年の初めにかけての「今シーズン」がどのように推移していくのか注視する必要がありそうです。単にピークが早まるだけなのでしょうか、それともピークの水準も高くなるのでしょうか。
↓「定点当たり報告数」の週ごとの推移をアニメーショングラフにして、動画として見られるようにしました。
↓これは、週別に「年」の順位の推移を表したグラフです。「定点当たり報告数」の値が同じ年がある週では、年の順位が重なってしまっているので、見づらい形になっています。
09年を除くと、19年が第34週から第51週にかけて他の年よりも高い水準にあることがわかります。
グラフ作成の参考サイト:https://towardsdatascience.com/https-towardsdatascience-com-everything-you-need-to-know-about-animated-bar-charts-be033f398619
毎年、第36週(8月末~9月初旬)から翌年の第35週までの1年間が「インフルエンザシーズン」とされていて、「2019-2020年シーズン」は、2019年9月2日から2020年8月30日までです。
インフルエンザの流行についての最新の概況は、国立感染症研究所のこちらのページにあります。