BIツールで評価が高いとされているTableauですが、機能によっては改善の余地が大きいところがあるようです。
無料のBIツールであるグーグルのデータポータルで作成したデータ地図をTableau Publicで作成しようとしましたが、認識されない市が数多くあります。
Tableau Publicは無料版ですが、マップ作成機能は有料版のTableau Desktopと同じなのではないかと思います。
「区のある都市」が認識されないケースが多いようです。市区町村のデータに対して地理的役割を「郡」に設定しても、「市区町村」に設定しても認識不可の市があります。
Tableauで、京都市は手作業で「京都」を選択し直すと表示されるようになります。一つや二つであればいいですが、数多くあると大変です。静岡市の場合などは、選択肢に「静岡」がなく、名前での選択は不可能です。これでは、「残念」と言わざるを得ません。有料版ユーザーにとっては、「欠陥」ということになるのではないでしょうか。
Tableauのヘルプページでは、「緯度、経度」を使う方法が紹介されていたりします。確かに「緯度、経度」情報で設定できるのかもしれませんが、多くの公的統計データでは市区町村名、市区町村コードの情報までです。緯度・経度の情報を持っているものはあまり見かけません。
ほとんどの市区町村がその名前だけで認識されているので、少し修正すれば済む話だと思われるのですが・・・。
ほとんどの市区町村が認識されているので、何らかの開発は行われたようです。しかし、完全ではないので、市区町村別機能は開発中なのか、開発途中でやめたのか、どちらでしょうか。
Tableau社からすると、「日本の細かい市区町村のことなどどうでもいい」という感覚なのでしょうか。
データポータルは無料ですが、京都市が認識されないといったことはありません。まあ、超巨大企業のグーグルと比較しても仕方がないのかもしれません。
Tableauは有料なので、「さいたま市」や「京都市」が認識不可という事象については、有料ユーザーからすると「欠陥」と言えるかもしれません。日本でのローカライズ対応が間に合っていないということなのでしょう。
↓データポータルでは、同じデータで「認識不可」にはなっていません。