|
カテゴリ:文書作成
こんにちは。テクニカルライター&WEBライターの滝田です。
実用文では、事実を正確に伝達することが大切。 論理に飛躍があっては、うまく伝わりません。 そんなときに、論理性を備えた文章を書くための、 ひとつのTipsをご紹介いたします。 ---------------------------------- 【出典はこちらです】 『社会で役立つ 英語習得のテクニック』篠田義明 著 研究社出版 1994年 英語の学習法が記載されているのですが、 テクニカルライティングの基礎を学ぶためにも 非常に役に立ちます。教科書的な一冊です。 ---------------------------------- 篠田先生いわく、 日本人なら誰もが知っている「桃太郎」のお話は、 以下の5点において論理的な構造の文章の模範だというのです。 1.話の順序が正しいプロセスになっている 2.プロセスに流れがある 3.One sentence / one idea になっている 4.Key word が主語になっている 5.主語に一貫性がある 本日取り上げるのは、1番の「話の順序が正しいプロセスになっている」です。 では、どのようなことか、具体的に見てみましょう。 桃太郎は、このような文章から始まります。 (1) 「むかし むかし ある ところに おじいさんとおばあさんが すんでいました」 まずここで、おじいさん(A)とおばあさん(B)という 2人の登場人物(AとB)が列挙されました。 次に続く文章に注目してみてください。 (2) 「おじいさん(A)は やまへ しばかりに」 (3) 「おばあさん(B)は かわへ せんたくに」 パラグラフの冒頭(1)の文章で (A)と(B)という二人の登場人物が出てきたのですから、 次に続く2つの文章では、その(A)と(B)を説明しなければならない。 これが「対照法(contrast)」というもの。 正しく使いこなすことで、文章を「構造化」させることのできる手法です。 たとえば、プレゼンテーションをする際も、 「御社に対して3つのご提案があります。 ひとつ目は・・・。ふたつ目は・・・。最後は・・・。」 と述べることによって、 読み手/聞き手に、この後どのような話が続くのか 予測させることができるので、 話を理解してもらいやすくなりますよ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/12/14 02:34:26 AM
[文書作成] カテゴリの最新記事
|