[マニュアル作成] カテゴリの記事

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• 「名は体を表す」か？（下田）

  多機能な製品や、新しい機能を搭載した製品のマニュアルを書く場合、ときどき悩んでしまうのが、機能の名前です。機能の内容を想像しにくい名前がついていることがあるのです。恐らく、開発側の方々が、普段使用している言葉からつけたり、イメージの良い名前を考えて、つけたのでしょう。でも、自分たちが使っている用語は、その事柄を表すときに、はたして、一般的に使用されているのかどうか、調べてみることは大事なことです。製品の用語と、ユーザーが使用する用語が違っていると、ユーザーが機能について理解しにくくなります。また、サポート窓口などで、ユーザーの質問が何を指しているのかわかりにくい場合もあります。機能についてイメージしにくい名前だな、と思ったときは別の名前を提案させていただくこともあります。また、マニュアル上では目次などで、　○○○○を行う（□□□□機能）のように、その機能でできることと、機能の名前を併記して、目的と機能が結びつきやすくなるように、対応しています。

  2007/06/28

• 索引の規則（下田）

  索引は、読みの順番で単語を並べるものですが、いざ作ろうとすると、「こんなとき、どうする？」と悩むことはありませんか？たとえば1）「ピン」と「ビン」はどちらが先？2）長音（ー）はどう扱うか？3）「ゃ」「っ」「ぇ」など、小さな文字を含む語の順番は？4）アルファベットや数字はどうする？　　↓　　↓　　↓「絶対にこうでなければならない」という正解はありませんが、よく見られる規則をご紹介します。1）濁音・半濁音　「 ゛」や「 ゜」をとった音で読み替えます。　例）　タグ→たく　　　　パソコン→はそこん　「 ゛」や「 ゜」をとったことで同じ読みになる単語があるときは　清音→濁音→半濁音の順番にします。2）長音　次の2とおりの方法がよく見られます。　ひとつのマニュアルの中では、どちらかに統一しましょう。長音をとって読み替える例）マーク→まく直前の文字の母音を重ねる例）マーク→まあくどの場合も、同じ読みになるときは長音がない語を優先します。3）拗音・促音・ぁぃぅぇぉ　大きな文字に変換します。　例）ファイル→ふあいる　同じ読みになる単語があるときは、　もともと大きい字の方を優先します。4）英数字　フリガナの読みにして、五十音順にする方法と、　五十音とは別に、英数字としてまとめる方法があります。　IT系のマニュアルの場合は、　英数字としてひとまとめにしていることが多いです。ひとくちに「五十音順に並べる」といっても、なかなか複雑です。

  2007/06/21

• マニュアルの難しさの一因（下田）

  マニュアルを作るために、対象の製品や関係のある技術について調べていくと、最初はその製品についてほとんど知らなかった場合でも、マニュアルを書き始めるときには、とても詳しくなっています。でも、製品を使うのに必要がないような技術的なことはマニュアルに書きすぎないように注意しなければなりません。マニュアルは、製品を使いこなすために読むものです。製品について詳しくなるために読むのではありません。無用な上に難しいことが書かれていては、ユーザーにとって大変な負担です。もちろん、技術的なことを知らなければ正しく使えない製品や、知識があった方が効果的に使える製品の場合は、詳しく解説する必要があります。ユーザーにとって必要な情報かどうか、判断しながら取捨選択する必要があるのです。製品を開発した方がマニュアルを書く場合、技術的なことに詳しく、また、思い入れもあるため、詳しく書き過ぎる傾向があるようですよ。意識してチェックしてみてはいかがでしょうか。

  2007/06/14

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  お客様の心理的負担を減らすには（白藤）

  Web活用塾の生徒さんから教えていただいた本を読んでいます。■94%の顧客が「大満足」と言ってくれる私の究極のサービス（ジャック・ミッチェル）この本を読みながら、お客様の心理的負担を減らすにはどうしたらいいのか考えてみました。マニュアルの場合は、操作方法が容易に想像できることが、まず必要ですね。読んでもさっぱりわからなければ、操作することが怖くなります。でも、このボタンを押して、ここをこうしてとぱっとわかれば、やってみようかなという気持ちになります。文章が読みやすくて、操作が想像できる。大切ですね。そして、レイアウトもポイント。行間が適度にあいており、周囲の余白も適度にあると、読みやすくなります。ミッチェルさんによると、「単にお客様を満足させる程度にとどまっていては、　ビジネスの発展は難しい」ことであって、「お客様に極限まで満足してもらう。これしかないのです。」ということです。どんな仕事をする上でも、考えることが重要なのだなと思います。マニュアル制作の経験はあるけれども、その技術に満足することなく、改善点を常に見つけて行きたいと思います。

  2007/06/04

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  今年もやります！マニュアル無料診断キャンペーン（下田）

  「マニュアル制作業」なるものが会社の事業としてこの世に存在していることを広く知っていただこう！と昨年開催したマニュアル無料診断キャンペーン好評につき今年も開催いたします。６月～８月の期間限定、先着３社様までです！マニュアル制作を外注する予定の有無にかかわらず、「マニュアルの品質を上げたい」 という方、ぜひご応募ください。------------------------------------------------------------【キャンペーン実施要領】マニュアルは製品とユーザーとをつなぐ架け橋。マニュアルの質が悪ければ、製品や開発会社への不満にもつながりかねません。本キャンペーンでは、マニュアル制作のプロが、無料で貴社のマニュアルを診断いたします。【期間、対象】６月～８月まで、先着３社様【対象マニュアル】　 紙マニュアル、電子マニュアル（HTML、PDF、Flash、独自形式等）　 ※可能であれば、対象製品を実際に操作できる環境を提供いただけると、　　 最適な診断が行えます。【診断項目】　 コンセプト/目次構造/文章/用語/デザイン/検索性　 上記６項目について、わかりやすさ、正確さ、妥当性を評価します。【診断結果】　 マニュアルに赤入れ、評価チャート、改善提案書（A4　2ページ程度）【診断期間】　 １ヶ月程度■お申し込み・お問い合せ先（株）メディアリュウム　担当：下田千明TEL：011-893-6390　Email：writer@mediarium.co.jp------------------------------------------------------------■セミナーもやります■お申込締切：　平成19年 ６月 1日（金）お申込みはこちらからどうぞ！

  2007/05/24

• 操作手順は能動態で書く（下田）

  マニュアルの説明文を書くときは、「能動態」と「受動態」の使い分けを意識する必要があります。能動態とは、「○○○が××する」のように、主語が動作を行う文章です。一方、受動態とは「○○○は××される」のように、主語は、動作を受ける対象になっている文章です。能動態と受動態を適切に使い分けないと、ユーザーは、・自分が操作することが書いてあるのか・操作の結果が書いてあるのか混乱してしまいます。ユーザーが行う操作は、ユーザーを主語に見立てて能動態で書くのが基本です。例）ファイルメニューの印刷コマンドを選択すると、印刷ダイアログが表示されます。----------------------------------　-----------------------------　↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑　　　　　　　　　　　　↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑　ユーザーが行う操作。能動態。　　　　　　　　　　操作の結果は受動態で。これを、製品を主語に見立てて受動態で書いてしまうと、次のような文章になります。ファイルメニューの印刷コマンドが選択されると印刷ダイアログを表示します。「印刷」コマンドは、ユーザーが選択するのか？それとも、自動的に選択されるのか？などと悩んでしまいます。このように、主語が省略されている受動態は、動作の主体がわかりにくくなることがあります。「操作手順は能動態で書く」基本です。

  2007/04/19

• 文字校正のコツを伝授いたしましょう（下田）

  物書きを仕事としている人の中には、校正は眠くなる、校正は嫌い、という人が多いようですが、私は、校正はわりと好きです。特に、誤字･脱字をチェックする文字校正は、大好きです。間違い探しクイズの感覚です。ヒット率もけっこうよいかな、と思っています。私の場合、文字校正をするときは、あえて、文章の意味を考えないようにしています。字の形だけを見て、文字の音やリズムに意識を向けて読んでいると、間違っている箇所が、不自然な違和感とともに浮かんでくるのです。反対に、説明は正しいか、とか文章がわかりやすいか、など内容を考えながら読むと目は間違った字を見ていても、脳が、意味に合った正しい字に変換してしまうような気がします。制作スケジュールがつまっていると、校正にあまり時間を割けないこともありますが、内容チェックと文字の間違いチェックとで違う人間が担当したりして、どちらもチェックできるように、やりくりをしています。

  2007/04/05

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  オンラインマニュアル？？（下田）

  北国の札幌は、まだ、ときどき雪がたくさん降ったりしますが、太陽が照りだすと、日の光はもう春です。明るい空を見上げると、心がうきうきしてきます。何か新しいことをしたくなり、先日、デジタルカメラを買いました。マニュアルを見ながら、充電、初期設定、メモリカードのセットとフォーマット・・・さすが、カメラのマニュアルは、テクニカルイラストが多くて楽しいなあ、など、変なところに感心しながら、いちユーザーになって、マニュアルに導かれながら進みます。ひととおり、撮影して、撮ったものを見てみるところまでできるようになり、応用編の解説を読んでみると、試してみたい機能がいろいろあります。マニュアルで読んでいるときはこれを使えばきれいな写真になりそう、と思っていますが、いざ、本番で、現場が暗いとか、フラッシュを使いたくない、など、何かあったとき、その機能を思い出せないと悔しい。カメラの液晶にオンラインマニュアル、出ないかな。==========================================================================▼本気でホームページを活用したい経営者・起業家の方へ残り１席となりました。◎お申込みはお電話で（011-893-6390）

  2007/03/15

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  マニュアルを書きやすい仕様書とは（下田）

  仕様書を作るのは製品開発に使用するためであり、マニュアル制作の都合を考えて仕様書を書く設計者はほとんどいないと思いますが、テクニカルライターにとっては、仕様書の質が大問題です。今までたくさんの仕様書を読んできましたが、実に多種多様です。同じ会社さんでも、担当者によって書き方が違うということも、珍しくありません。制作ツールは、WordやExcelがよく見られます。テクニカルライターにとってありがたい仕様書は正しく書かれていて　（当たり前ですね）すべての機能が網羅されていて　（これも当たり前ですね）製品の全体像についても書かれており　（これが、結構抜けています）機能の目的にも触れていて　（マニュアル企画の参考になります）仕様変更がすぐに反映される　（よろしくお願いしま～す！）という仕様書でしょうか。文章や図の詳しさは、製品の複雑さによったり、仕様書といっしょに実物を使用できるかどうかによるので、詳しければ詳しいほどよい、というものではありません。ごくたまに、凝った例文や思わず笑ってしまう写真が使われていて先を読むのが楽しみな仕様書に出会うことがあります。これもまた別の意味で、テクニカルライターにとってありがたい仕様書です。==========================================================================▼本気でホームページを活用したい経営者・起業家の方へ空席少なくなってきました。◎お申込みはお電話で（011-893-6390）

  2007/03/08

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  テクニカルライターはユーザー第1号です（下田）

  マニュアル制作をアウトソーシングする利点は主に、次の2つが言われています。◎質の高いマニュアルができる　　→ユーザーの利便性向上　　→サポートにかかるコストを削減◎製品の開発や営業活動に専念できる　　→製品の品質向上、開発期間の短縮　　→売上アップ私はこれに加えて、開発段階で、第三者の目が入るという点を挙げたいと思います。テクニカルライターは、マニュアルを作るためにさまざまな製品を分析・使用してきた積み重ねがあります。ですので、「ここは使いにくいな」「これは難しいな」という部分にとても敏感です。さらに、開発の立場では、当たり前になってしまっていて気づかないような点について、先入観のない目で見て気づくことができます。これまで、ソフトウェアを操作しながらマニュアルを書いていて、バグを見つけてクライアントに報告したり、仕様の質問をしたら、矛盾が見つかったことがありました。テクニカルライターの知識と経験を、どうぞ、御社の製品にも活用してください。==========================================================================▼本気でホームページを活用したい経営者・起業家の方へ空席少なくなってきました。◎お申込みはお電話で（011-893-6390）

  2007/03/01

• 前ふりは難しい（下田）

  マニュアルでは、各ページのタイトルの直下に機能の紹介が書いてあったり、「ここでは○○について解説します」といったことを書いてあることがよくあります。この部分、メディアリュウムでは「前ふり」と呼んでいます。これが、結構、難しい。操作手順の説明は、事実を正しい時系列に並べていくと出来上がります。（気をつけることもありますよ↓）http://plaza.rakuten.co.jp/technicalwriter/diary/200702120000/でも前ふりは、●この機能で何ができるか。●ユーザーにどんなメリットがあるのか。●どういうときに使うと良いのか。●なぜ、この操作が必要なのか。などの視点で考えて、ユーザーの興味を引くようにまとめねばなりません。「帳票印刷機能を使うと、帳票を印刷できます。」などという前ふりではいけないのです。ライターの理解度と文章のセンスが見える部分だと思います。------------------------------------------------------◆◆Web 活用塾で、勉強しませんか?◆◆ただいま、「経営者のためのWeb活用塾」では、第3期受講者を募集しております。メディアリュウムのWeb制作スタッフが、ホームページやブログを使った集客について講義をします。詳しくはコチラをご覧ください↓http://www.mediarium.co.jp/webseminar/01about/ お問い合わせはお気軽にどうぞ。電話：011-893-6390株式会社メディアリュウム　担当：白藤/蝦名ご参加をお待ちしております！

  2007/02/22

• 操作できる喜び・話ができる喜び （白藤）

  「マニュアルは、どのように作るのですか?」ときどき、このような質問を受けます。お願いしているのは、４つです。　１．製品の開発企画書　　　どのような目的で、その製品を開発したのか、経緯がわかるもの。　２．外部仕様書　　　ダイアログの遷移図、各操作コントロールの解説　　　ユーザインタフェイスに関わる資料。　３．プロトタイプ　　　試作品　４．紙マニュアルを作成するならば、　　　担当の印刷屋さんと話をさせていただきたい　　　もしくは、こちらで印刷まで請け負いたいこれは、あくまでも理想です。マニュアルを担当される方は、たいてい製品の設計をした方か、販促の担当の方なので、１．の部分は、インタビューをさせていただければ大丈夫です。製品がどういったニーズに応えて開発されているものなのか、聞き出すことは、ライターにとってとても重要です。ターゲットユーザによって、書き方も・デザインも変ることが多いですから。２．と３．があまり揃う製品はなく、どちらか一方をご用意していただくことになります。ですが...２．の外部仕様書だけあるときは、なかなか執筆が進みません。操作すればすぐにわかることも、頭の中で操作手順を組み合わせなければならないからです。残念ながら、外部仕様書がいつも最新ということもなく、プロトタイプだけがどんどん変ることもあり...ですので、操作させていただきたいという交渉を、粘りに粘って行います。一度も操作しないで、マニュアルを納品というのは、とても危険なので...ネットワーク系の製品は、開発環境がないと動かないこともあり、その場合は、会社さんに出向いて、操作させていただいています。実際に製品を触ると、自分が見落としていたところにも気がつくので、どうしてもここだけは譲れない。私はそう思っています。４．も切実な問題。印刷するとわかっているならば、制作ツールとかフォントとか必ず事前に打ち合わせて、テスト印刷をさせていただきたいのです。制作ツールのバージョンとか、制作手順など、打ち合わせをさせていただかないと、それは、それは恐ろしい結果になることも...私が遭遇した恐ろしい結果は、　　　トンボが紙面に印刷されていたこと ... (^_^;)　　　な～ぜ～このときは、特殊な事情があって、変則的な作り方をしていたのですが、私の制作意図が、印刷所まで伝わっていなかったのが原因だったのです。青焼き校正でそれが発覚し、夜中にデータを修正する悲しい出来事でした。以来、製本して印刷するという案件には、とても敏感。「あの～、印刷所はお決まりですか?」とびくびくする私。「あ～、面倒だから探して。そっちで適当にやって!!」と言われるくらい、幸せな言葉はないのでした。むむっ、最後は愚痴になったぞ。

  2007/02/21

• マニュアルに欠かせないもの ～ 時系列分析のお話　（白藤）

  書けそうで書けないのが、操作マニュアル。私はそんな風に思います。操作がわからなくなってしまう一番の原因は、説明文どおりに操作しても、マニュアルどおりにならない。これにつきると思います。どうしてこのような結果になってしまうのか...それは書き手が、ユーザが製品を買ってきてからの動作の流れをわかっていないことにあるでしょう。機能ひとつひとつの操作は詳しくても、起動してから、その機能にたどりつくまでの操作の過程が省略されていて、操作できないということもあります。そんな問題を解決するのは手段は何か。それは、自分で1から順番に作業をすることです。ソフトウェアの場合なら、すべてを出荷時の設定に戻して、インストールから順に、必要な操作を行います。このとき、過程をちゃんとメモして、あとで時間の順番に、操作手順をならべてみるといいですよ。どの機能から説明するといいか、わかってくると思います。すべてを出荷時の状態にするというのは、とても大事なことです。なぜなら、ソフトウェアの開発中は、出荷時の設定が決まっておらず、動作チェックに都合のよい設定になっていることがあるからです。ですから、マニュアルライターは、必ず、しつこいぐらい、設計担当者に出荷時の設定を確認する必要があります。前提条件が違っていれば、操作の過程が違うこともざらにありますから。でも、出荷時の設定は製品の使い勝手を左右することもあるので、最後の最後まで決まらないこともあるのです。こういうときは、ちょっとつらいです (^^ゞさて、私も機器の設定をして、マニュアルの検証に入ります!!

  2007/02/12

• 適材適所 ～ テクニカルイラストを活用しよう! （白藤）

  ハードウェアのマニュアルは、ソフトウェアのマニュアルよりも、制作費が高くなります。なぜならば...ハードウェアの場合は、設置や接続の説明に、図が必要だからです。パソコンのUSBポートに、マウスを接続します。文字だけの説明だと、USBポートってどれ??? と思う方もいらっしゃるでしょう。USBケーブルの先端と、USBポートには同じマークがついていますが、それに気づくかどうかはわからない。でも、パソコンのUSBポートに、マウスを接続します。とあって、ポートの図がついていると、ほほー、これかと納得していただけると思います。さて、ハードウェアの接続に使う図は、イラストを作成する場合と、写真を使う場合があります。私は、テクニカルイラストと呼ばれる、イラストを制作することをお勧めしております。とくに、モノクロ1色でマニュアルを作る場合はイラストのほうがわかりやすいと思います。なぜなら、写真ではなかなか必要な箇所がわからないから。写真集のように、カラーで美しい品質で写真を掲載できるのでしたら、写真もよいと思います。ですが、マニュアルにそこまで費用をかけられませんよね。その点、同じモノクロでも、書き起こしたイラストの場合は、余分な影などもありませんし、必要な箇所をはっきりとみせることができます。えーー、執筆費用の上に、イラストの費用もいるの～とお思いでしょうが、テクニカルイラストを一点書き起こすには、描くものにもよりますが、それなりに時間が必要です。誰でも描けるものでもないし...ご理解くださいませ。m(__)m

  2007/01/22

• サーバーとサーバ、どちらが正しい？（蝦名）

  コンピューター　コンピュータユーザー　ユーザサーバー　サーバさて、どちらが正しいでしょう？？？正解は...厳密にはありません(笑)まず、私たちテクニカルライターが基準のひとつとして考えるのは、文化省など国の定めるルールです。http://www.bunka.go.jp/kokugo/frame.asp?tm=20061219150822以下引用注3 英語の語末の‐ｅｒ,‐ｏｒ,‐ａｒなどに当たるものは,　　原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す。　　ただし,慣用に応じて「ー」を省くことができる。 　 　 〔例〕 エレベーター　ギター　コンピューター　マフラー　　　　　　　エレベータ　コンピュータ　スリッパ 引用終わり上記のように、原則長音付きですが、慣用に応じて省略できます。-----次に参考にする基準は、新聞の表記ルールです。新聞のルールは、書籍で確認できます。http://www.amazon.co.jp/%E8%A8%98%E8%80%85%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%94%A8%E5%AD%97%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86-%E7%AC%AC10%E7%89%88-%E5%85%B1%E5%90%8C%E9%80%9A%E4%BF%A1%E7%A4%BE/dp/4764105489-----もちろん、企業ごとに用字用語のルールを決めている場合もあります。長音を除いて3文字以上のときは長音は省くが、2文字以下のときは長音をつける例　○サーバ　×サーバー　○レバー　×レバのような雰囲気です。このような場合は、その企業ごとのルールに従います。-----そして、製品固有の機能名にも従います。例えば、製品マニュアルを書くときに、「サーバに接続したいときは、サーバーボタンをクリックします。」となってしまうと、ちょっと格好悪いですよね。-----だんだん歳をとってくると、「日本人ならどっちでもわかるべさ。もっと大事なことがあるんだべさ。」となりがちですが...(笑)このような細かい表記のルールでは、不統一が大問題になることはそれほど、ありません。でも、不恰好なのは確かです。信頼度が下がりますよね。長音のほかにも気をつけることが多々あります。その他の外来語表現然り。送り仮名然り。漢字然り。さらに、例えば、「ユーザーID」と「ユーザーアカウント」、「ユーザー名」を同じ意味で混用したりすると、途端にわかりにくくなりますよね。用字用語、初心に戻って注意したいと思います！

  2006/12/19

• DTP完了!! 感動の入稿（白藤）

  夏から取り掛かっていた、テキストの原稿を、本日、無事「入稿」しました。ぱちぱちぱち～☆ご協力いただきましたみなさま、ありがとうございました。※入稿とは、印刷屋さんに原稿を渡すこと。　私たちの場合は、DTPソフトで割付したデータを渡します。ひさびさの200ページを超える原稿。しかも、今回はフルカラーのデータです。緊張しながらの作業でした。なぜなら、私はフルカラーのデータ作りで失敗をしたことがあるからです(^_^;)カラーで印刷する場合は、CMYKで色を指定します。RGBで指定したり、グレースケールで指定すると、正しく印刷されないのですよ。データ上では何も問題なかった原稿。でも、印刷したら画面から引いた吹き出しの中の文字が全然印刷されていない　データを確認したら、なんとその文字だけ、「グレースケール」で黒100%の指定が...パソコンのプリンタではグレースケールの黒も、CMYKのK100%も同じように印刷されるので、気がつかなかったのです。　幸いにして、それは印刷所からの校正紙で発覚したこと。本が出来てからではなくて、よかったのです。カラーで印刷するときはカラーモードはCMYK。身に染みました。今回の仕事は、その教訓をいかし、印刷所が決まったあと、自分の作ったデータを数ページテストで印刷してもらいました。テスト印刷の結果、データは大丈夫と言っていただいて安心。その前の日に、テキストの黒い説明文が全部真っ白だったらどうしようとドキドキしていた私でした。本日、入稿したテキストは、年末には本になります。楽しみのような。こわいよいな。

  2006/12/18

• ヘルプトピックの管理は、エクセルで（白藤）

  今日は、テクニカルライターらしく、ヘルプ制作のことを書いてみます。WinHelpとHTMLHelpの違いはいろいろありますが、制作者 = 私 が思う最大の違いは、管理するファイルの数です。WinHelpの場合は、MicrosoftWordで1トピックずつ、強制改行で区切りながら、操作説明などを書きます。これに対して、HTMLHelpは1トピックずつ説明を書き、それを1HTMLファイルに保存していきます。簡単に説明すると、たとえば、説明するトピックが10個あるとき、WinHelpでは、MicosoftWordで作成したリッチテキスト形式のファイルをコンパイルします。ファイルは1つです。HTMLHelpの場合は、説明するトピックが10個あると、HTMLファイルが10個でき、それをあわせてコンパイルします。この違いを理解しておくことが、WinHelpからHTMLHelpへ自動変換するときのポイント。トピックが300個あるWinHelpを自動変換すると、300個のHTMLファイルが自動的に番号がふられて出力されます。無防備にとりかかると、どれがどのファイルなのかわからなくなってしまいます (@_@)/私はHTMLHelpを作成するとき、エクセルで　トピックタイトル　HTMLファイル名　Kキーワード　ヘルプIDなどなど、必要な情報の一覧表を作成しておきます。HTMLファイルの名前は、あらかじめ決めておき、自動出力されたファイル名も、自分がわかりやすいファイル名に直してしまいます。こうして、いつもこのエクセルの表を最新の状態にしながら使うと、いろいろと便利です。引継ぎもスムーズにできますし、バージョンアップの際、前バージョンの情報が残っているので、目次なども考えやすくなると思っています。状況依存でプログラム側に渡すIDも、この表に書き込んでいます。私の場合、プログラマからIDの連絡が来ることはまれで、たいてい私がIDを決めてプログラム側から呼び出してもらっています。うーん、みんな私のことを恐れているのでしょうか(^^ゞ

  2006/12/04

• InDesign CS2 活躍中 （白藤）

  InDesign CS2で、ガシガシとレイアウト中です。InDesignはかなり賢くて、重宝しますよ。「箇条書き」機能は、マニュアルの操作手順を書くときに欠かせないのです。Wordだと、ときどきその手順の番号がずれたりして、あとで修正するのが大変だったりするのですが、InDesignでは、今のところそういう気配はなし。ですが、重いのがたまにキズ。高性能のパソコンでないと、処理をするとき「まだかなぁ～」というくらい、時間がかかるときもあります。WindowsのDTPが多くなってきたこの頃。でも、フォントの美しさは、Macintoshの新ゴファミリーには、かなわないなぁと思うのは、私だけでしょうか??

  2006/11/20

• 

  話し方と音楽性（蝦名）

  弊社では、CD講義付き 朝倉千恵子の「人を動かす話し方」の技術5日間レッスン (単行本) で話し方の練習を開始しました。いきなり話し上手になることはないかもしれませんが、練習をすることによって、考えや気持ちが正しく伝わる話し方ができるようになればと思います。特に私は早口になりがちです。また、地声も低くて暗いので、その辺りが改善ポイントです。---練習をしていて感じるのですが、例えば音楽で表現力を身に付けていると、話し方にもよい影響が出てくるのではないでしょうか。悲しい表情、明るい表情強調したいフレーズは走らず、じっくり聞かせるクレッシェンド、デクレッシェンドテンポの揺れなどなど、表現する上での要素は共通しているように感じます。私もピアノやオーケストラ（オーボエ）をかじった経験があるので、少し意識してみたいと思います。

  2006/11/07

• 商品価値を高めるマニュアルを作りたい（蝦名）

  XOOPSとの格闘追い込みで脳ミソが耳から流れ出そうなエビナです。さて、日経デザインの2006.09号に、TOPIC「説明書は読んでもらえるかどうかで勝負が決まる」（小谷洋一さん）そして、短期集中連載　変わる製品取扱情報のカタチ「第１回　読みたくなる取扱説明書の誌面づくり」（ハーティネス/高橋慈子さん）の記事が掲載されていました。厚い、字が多い、読む気にならないと言われることの多いトリセツですが、意外にもトリセツを読む人は少なくないこと、デザインの力、そして情報デザインの力で読みたくなるマニュアルづくりが可能だということが書かれています。もちろんそれは、デザインだけを変えれば済む話ではなく・消費者からの問い合わせの分析・事業部の壁を取り払う体制づくり・制作ツールの選定・変更なども密接に絡んできます。マニュアルへの予算要求が厳しくなる一方のこのごろですが、品質の高いマニュアルを作ることで、サポートの費用が軽減されます。それと同時に、商品価値をも高めることが可能だと感じさせてくれた記事でした。

  2006/10/25

• 目次って意外と大事です（下田）

  皆さん、本を読むとき、目次は読みますか？私は、高校の倫理社会の宿題で、哲学書の感想文というのがあったとき、「目次だけでも感想文は書ける」という先生の言葉を聞いてから、目次を省略せずに読むようになりました。（感想文は、ちゃんと中身を読んでから書きましたよ）目次には、その本のテーマになっている言葉が自然に使われていますし、論理の展開に沿って、組み立てられています。目次は、本のダイジェスト版なのです。マニュアルを書くときにも、ユーザーが製品を理解しやすい流れになるようによく気をつけて目次を組み立てていきます。目次がちゃんとしていないと、本文を書いていても、時系列に沿わなくなったり、つじつまが合わなくなってきたりします。書店で、手に取った本を買おうかどうか迷ったとき、本文の書き出しを読むのに加えて、目次もひと通り見てみると、良いですよ。

  2006/10/19

• 

  これがWindows Vista。そしてヘルプは...（蝦名）

  来年リリースが予定されているWindows Vista。弊社は実は開発会社でもあるので、Windowsアプリケーションの動作確認が行われています。はい、これがVistaの画面です。（本当は一部シースルー？になるらしいですが）アイコンが洗練されていますね。フォントもかわいいです。これはメイリオというフォントだそうです。さて、Vistaでは、古いヘルプ（winHelp）はサポートされません。ですので、古いヘルプを表示しようとすると、次のような画面が表示されてしまいます。ちょっとかっこ悪いです。winHelpを製品につけている場合は、HTMLヘルプに移植するなど、対策が必要です。弊社では移植（変換）を承っておりますので、お問い合わせはお早めに！

  2006/09/26

• マニュアルでも、読んで心地よい文章を書きたい（下田）

  マニュアルで、一番に求められることは「わかりやすさ」です。そのため、マニュアルの文章には・簡単明瞭・どのように読んでも誤解がおこらない・用語統一（同じ事柄をあらわす言葉は1つに統一する）などが求められます。ただ、これだけでは、必要に駆られて読むときには役に立ちますが、ユーザーに興味を持って、読み進んでもらうには、力が足りないなと思っています。マニュアルにも、読んで心地よい文章や楽しい文章がもっと、あってもよいのではないかと感じています。マニュアルであっても、どこか、ちょっとしゃれていて、言葉のリズムがよくて、ついつい読み進んでしまうような文章を書きたいものだ、と思っています。

  2006/09/21

• InDesignと闘い、Distillerと闘う一日 （白藤）

  ■午前中InDesign CS2を使って、紙面デザイン。InDesignは、IllustratorとPageMakerが合体したようなソフトです。InDesignの初期設定は、なぜか縦書き用のレイアウト設定がでてきます。マニュアル制作者は、横書きの本を作るので、この設定を変える必要があります。えっと、横書きにして、仕上がりサイズは定型A4。完璧だ!!それから、マスターページの編集。ノンブル（ページ番号）の位置を決め、フッタを入れ、辞書のようなインデックスを左右に入れる。左右対称になるようにするには、気を使う。マスターページができて、本文のダミー原稿を入力し、2ページ目を作ろうとしたら...作成されるページが妙なところにできる。なぜだ...いろいろやってもわからないので、蝦名に聞いてみる。「そんなことになったことは、ない」との返事。ががーん。と、しばし考えるがわからない。そうしたら、「縦書きの設定ではありませんか?」という天の声。はい。そうでした。文字方向は「横」にしたのですが、綴じの設定は右をのまま。縦書き用の本になっていたのですね 左に変更したら、左右のインデックスは、中央によってしまったので、せっせと左右に分ける。これで、午前中がおわり。■午後別の原稿の仕上げをして、PDFファイルを作る。この原稿はWordで編集している。100ページを超えるので、ファイルを分割して作っている。なので、WordのファイルをひとつずつPDFファイルにしてから、一冊のマニュアルとして、PDFファイルをまとめる必要がある。変換自体は簡単。Wordの印刷の設定で、使用するプリンタをAdobe PDFにして、印刷を実行するだけ。なのに...あるファイルだけ、Distillerからエラーが出力されてPDFに変換できない。「OffendingCommand」が「show」だと????うーーー。だから、どうすればいいの???インターネットで検索したら、「テキストが入っている位置に、予想外のコードが　入った場合に発生する」と書いてあります。予想外のコードって... いったい...入れた覚えもないぞ。そのファイルのどの位置に、その予想外のコードが入っているのか、特定しないと変換はできない。エラーが出たの2ページ目。だから、そのページだということは間違いない。とりあえず、ページを分割して、変換できる部分だけPDFファイルにする。さて... 次は、まずは、そのページの最初の行だけを残して、すべて文字をカット。それでPDFに変換してみたら、ちゃんとできる。そこまでは、正常だ。というわけで、またカットした文字をコピーし、今度は、最初の段落までを残して、あとはカット。ちゃんと、PDFファイルに変換される。この作業のくり返しで、少しずつ文字を増やしながら、PDFファイルに変換してみる。それで、変換できなくなる行を探す。みつけた。変換できなくなる行からあとの文字をいったんカットし、テキストエディタに貼り付けておく。それから、Wordにもう一度貼り付けて、文字のスタイルを設定し直したら、予想外のコードはいなくなり、PDFファイルになりました!!　最後に、またそのファイルごとPDFに変換して、正常に戻ったことを確認。あぁよかった!!無事、PDFファイルで原稿を送ることができました。というわけで、本日は一日中、ソフトウェアと闘っていました。

  2006/09/13

• マニュアル制作に役立つ勉強（白藤）

  テクニカルライターのブログだというのに、マニュアル制作のことは、最近書いていませんね (^^;マニュアルのお仕事、ちゃんとしてますよ。テクニカルライティングの基本は、　・事実と意見は分けて書く　・文章の意味が一意にとれるように、文章は短く書くこの二つだと思います。小論文を書く練習をたくさんすると、筋の通った説明文を書けるようになります。操作の説明など、ただ書けばいいと思われがちなのですが、違うのですよ。筋の通った説明文が書けない人のマニュアルは、操作が時系列になっていないので、操作できないというか...(^^;事実（操作方法）はひとつしかないのに、書く人によっては、別の手順になってしまうのです。（読み手の読解力にも左右されるのですが...）私は大学の受験勉強をしている頃、小論文を毎週書いてました。入試の問題が、世界史も含めて全部小論文形式だったのです。一生懸命に取り組んだものは、あとでちゃんと役に立ちますね (^^)マニュアル制作を始めてから、マニュアルの書き方や客観的な文章の書き方の本も読みました。その中で思ったのは、英語のエッセイの書き方の勉強が役に立つということ。もともと、マニュアルは英語圏の文化のものですから、英語のエッセイはその基礎になっていると思います。テーマを決めて、次に要旨を書いて、調査を進め、最終的に論文にしていく手順は、マニュアル執筆と同じです。テクニカルライターに向く人は、「こだわる」人だと思います。メディアリュウムのライターも、こだわる人が多いです。こだわる部分は各自違いますが、大雑把に見えても、こだわるところは、妥協しないで、つき進みますね。もうひとつ大事なのは、"妄想"力夜中に自転車で帰るときに、車から声をかけられて、「まだまだいける!」と思ったけれど、「なんだ、ばばぁか」と山の中に捨てられたらどうしよう。などと、いろいろ考えを巡らす力が必要なのですよ。仕様書だけで、動かないソフトウェアの動きを書くこともあります。こんなとき、豊かな想像力が、とても役立ちます。

  2006/08/02

• Word、FrameMaker、InDesign、どれが好き？（蝦名）

  Word、FrameMaker、InDesignをとっかえひっかえ使っている今日この頃。それぞれ、長所・短所があります。●Word◎操作も簡単。カスタマイズもかなり自由。　アンカーの処理も、フィールド機能もかなりのスグレモノ。×しかし、所詮ワープロソフト。　ブック機能はほとんど使い物にならず、　トンボもつけられない。　無理すればトンボをつけたり、色々できますが、　無理をするとやはりハングする確率が高いです…----------------------------------------------------●FrameMaker◎アンカーの処理は、ピカ一。　ブック機能も安定しているし、　本当に優秀なソフトです。×…が、　使い方が独特。慣れるまでに時間がかかります。　日本語フォントとの相性も微妙...　インテリマウスは非対応ですが、これはフリーウェアで克服。　しかし、ショートカットキーが　esc→o→p→c　とか長くて（単なるアクセスキーですね。）　覚えられないし、ちっともショートカットじゃないし。　割り当てられるツールがあれば、どなたかお教えください。----------------------------------------------------●InDesignCS2◎アンカーの処理は、まあまあです。　でもカスタマイズは結構優秀。　IllustratorとPageMakerを混ぜた操作性で、　ユーザーインタフェースは細かいところまで気配りされています。×　連番機能がありません。これはイタイ。　でも、メディア・イフェクツさんからフリーウェアが出ていました。　http://www.mediaefx.com/　これはありがたい...（感涙）　アンカーがFrameMaker並に処理できれば...----------------------------------------------------ということで、すべての長所が一つにまとまったDTPソフトがあればウレシイよう

  2006/07/21

• マニュアルを作ることで勉強させてもらっています（下田）

  今、企業の税金に関するシステムのマニュアルに、取り組んでいます。毎年、決まった時期に届く書類や、必要な手続きなど、実体験とシステムの流れを結びつけて理解できるので、経理をやっててよかったな、と思っているところです。一方、税金を納める立場とは逆の、税金を徴収する側のしくみも知ることができ、これまた、私にとってありがたいマニュアルです。（もちろん、どんなお仕事もありがたいです！！！！）これまで、マニュアル制作を通じて、いろいろな製品や業務について、知ることができました。そのマニュアルを書かなければ、知らないままだったことが、自分には、たくさんあると思います。そんなわけで、今後手がけてみたいのは、来年、子供が小学校に入学するので、学校に関係したマニュアルです。学校に力を入れている企業さま、精一杯勉強して制作に努めますので、どうか、よろしくお願いいたします！

  2006/07/13

• マニュアルの神様（下田）

  マニュアルの校正原稿ができあがり、さあ、提出だ！となにげにパラパラと印刷した紙をめくったり、画面をスクロールしたりしてぼんやりと眺めていると誤字脱字がみつかったり、参照ページが入っていない部分に気づいたりします。「早く見つかってよかったよ」とホッとしながらそこを直していると、もっと、大事な部分の直しに気づいたりします。そんなとき、マニュアルの神様に守られていると感じます・・・神様はともかく、今、編集している部分に集中していた視線や意識が、もっと引いた位置から全体を見る視線に変わることによって、目に引っかかってくるのだろうな、と思います。なので、必ず、校正を提出する前に、一呼吸おいて全体をざっと見直すようにしています。神様、今日もありがとうございました。なおいっそう、修行に努めます・・・

  2006/06/22

• 初心に返る（下田）

  マニュアル制作中のシステムに、わからない部分があり、サポートの方に説明をしていただきました。サポートの方々が実際に仕事をなさっている場所で教えていただいたので、隣や向かい側の机で、電話応対している声も聞こえてきます。説明してくださったのは、丁寧でさわやかに話す方でした。機能の説明に加え、実際の使われ方、ユーザーがつまづきやすいところなど、具体的な事例をあげて説明してくれて、理解しやすく、マニュアルに使えるヒントもたくさんいただきました。最近のマニュアル制作では、開発側の方のお話を聞く機会が多かったのですが、ユーザーに近い話を聞けて、新鮮な気持ちを思い出しました。おいとましたときには、サポートの助けになる、わかりやすいマニュアルにしよう！と、改めて思いを強くしました。それが、ユーザーのわかりやすさにも、つながりますしね。

  2006/06/08

• 仕事に誇りが持てない（蝦名）

  「マニュアル？読まないよ。周りの人に聞いたほうが早いから。」という一般の方のご意見。「何社か見積もり取って、安いところに決めました。」や、「高すぎる」といったクライアントからのご意見。こうした反応にあうと、マニュアル制作者としての、仕事に対する誇りは知らず知らず失われがち。そんな中、昨日、こんな文章に出会いました。テクニカルコミュニケーター協会（TC協会）森口先生の連載コラム「てぃー・しー　今昔（五）」より引用。「テクニカルコミュニケーター」という職業の歴史はまだ浅い。しかし、その技術ははるかな昔から必要とされてきた。我々はその歴史にもっと誇りを持ってもよいのではないか。ＴＣはともすれば技術の影に隠れがちな存在だが、その歴史が聖徳太子にまで遡ることを思いプロとしての誇りを絶やさずにいたいと思うのである。 思えば...コンピュータなどの情報機器が普及するにつれ、わかりにくいマニュアルが氾濫。わかりやすいマニュアルを制作できる専門技術の必要が叫ばれ、テクニカルライターという専門家が生まれ、シンポジウムが開かれ、テクニカルコミュニケーター協会にも至った。私たちは時代・世の中に要請されて生まれた専門家なのです。『コミュニケーション力』（齋藤孝著・岩波新書）の中で、コミュニケーションとは、「意味や感情をやりとりする行為」と定義されています。テクニカルコミュニケーターとして、製品の技術的な意味を、正しく・わかりやすく伝え、製品を使うことで得られる「感動」を伝えられる、その意義を再認識した一日でした。

  2006/05/23

• マニュアル無料診断キャンペーン実施中（蝦名）

  そもそもマニュアル作成の専門家がいること自体、あまり知られていない現状。何とか「マニュアル制作業」そのものを知っていただけないか。そのような気持ちから、マニュアル無料診断キャンペーンを行うことにいたしました。------------------------------------------------------------どんどん新しい案件が入ってきている今日この頃。やはり、きちんと診断できる数は限られますので、無料診断は先着３社様まで（７月末で締め切り）とさせていただいております。診断後は、メールなどのご案内は差し上げますが、因縁つけて何かを請求したりする悪徳業者ではありませんので、ご安心ください（笑）------------------------------------------------------------【キャンペーン実施要領】自社製品に添付するマニュアルに悩みはございませんか？マニュアルは製品とユーザーとをつなぐ架け橋。マニュアルの質が悪ければ、製品や開発会社への不満にもつながりかねません。本キャンペーンでは、マニュアル制作のプロが、無料で貴社のマニュアルを診断いたします。マニュアル制作を外注する予定の有無にかかわらず、「マニュアルの品質を上げたい」 という方、ぜひご応募ください。【期間、対象】５月～７月まで、先着３社様【対象マニュアル】　 紙マニュアル、電子マニュアル（HTML、PDF、Flash、独自形式等）　 ※可能であれば、対象製品を実際に操作できる環境を提供いただけると、　　 最適な診断が行えます。【診断項目】　 コンセプト/目次構造/文章/用語/デザイン/検索性　 上記６項目について、わかりやすさ、正確さ、妥当性を評価します。【診断結果】　 マニュアルに赤入れ、評価チャート、改善提案書（A4　2ページ程度）【診断期間】　 １ヶ月程度＜お申し込み・お問い合せ先＞（株）メディアリュウム　マルチメディア本部TEL：011-893-6390　Email：manual@mediarium.co.jp------------------------------------------------------------

  2006/05/17

• 大切なのは、ユーザ環境・初期設定（白藤）

  操作説明って誰でも書けるじゃん!と思われる方も多いと思います。【ファイル】メニューの【保存】を選択して...はい。操作手順は、ルールに従って書くので、どなたでも書けます。しかし、「ルールに従って書く」ということが、案外難しいのですよ。機能名、ボタン名の名前を決めて、用語統一して、時系列に手順を並べて書く。これさえ守られれば、たいてい読んで操作できるマニュアルになります。が、そこには、意識しなければならない大切なことがあります。それは、ユーザさんの環境と製品の初期設定。自分の環境で操作できるけれども、ユーザーさんの環境で操作できないということは、ざらにあります。これが、いわゆる読んでもわからないマニュアルになる大きな原因でございます。私は最近、ダウンロードしたファイルを読み込ませて、操作をさせようとしているのに、肝心のその手順が抜けていたために、操作できないケースに出くわしました。ソフトウェアの初期設定では、リストに表示されない。ソフトウェアから設定ファイルを読み込む必要がある。この説明もない。読み込みダイアログを開いてみたら、ソフトウェアのデフォルトのフォルダが表示され、その中にもファイルが見当たらない。ダウンロードしたフォルダの中にあるファイルを読み込むという記述がなかったのです。これでは、読み手は操作できません。手順を飛ばして書いてしまうと、事実と説明が異なるのですから。パソコンを使い慣れている方の場合は、「ダウンロードした[ABC]ファイルの中の、「def.123」を　選択してください。」と書けばOKだと思います。パソコンの初心者の方には、［ファイル選択］ダイアログ上部の［ファイルの場所］で、ダウンロードしたフォルダを指定します。などと、ちょっと詳しく書く必要がありますね。普通の人の5倍以上は、ソフトウェアの操作をしてきた私がなかなか操作までたどりつけなかった文章を読んで、果たして、初心者が理解して操作できるか...そのときは、ちょっと迷いましたが、手順をひとつひとまとめて、マニュアル風にしたものを自分で書きました。初心者の方はそれを読んで、なんとか作業ができたようです。あぁ...。よかった。わからん! と言われたら、私は自信喪失。勉強しなおしですよね。(-.-;手順を書かれていた方は、読み手がインターネットからファイルをダウンロードすること、ダウンロード先のフォルダは、人によって異なるのだということを意識せず、自分の環境で操作できたことを書いたのですね。天使の白藤は、これでみなさん落とし穴から脱却できてよかったと思わ～とほほえんでいたのでありますが、悪魔の白藤は、マニュアルだからって誰でも書けるものではないのよ!! 「ほほっ」とほくそえんでいたのであります。「コラムと違って、誰でも書けるテクニカルライティング」などと言われると、やっばりムカツクのです(^^;。すみません。本日、精神が荒廃しております。====テクニカルライターを目指す方（ぜひ!）仕様設計をする方は、自ら進んでパソコンの操作方法をお友達とか、知り合いの方に教えてみるのがお勧めです。そうすると、何がわからないのか、何につまづくのか、気づきがあります。開発会社にいると、周囲はそれなりにパソコンを使えるので、案外ユーザーさんはどこでつまずくか理解できないことがあるのですよ。パソコンをカスタマイズしていて、Windowsの初期設定とも異っていることに気がつかないこともあるし。友人たちのヘルプデスクなどをしていると、たまに、ご飯など食べさせてもらえることもあります。（保証はしません）

  2006/03/01

• 『特ダネ』の小倉さんが!（白藤）

  「えーー、蝦名さんの番じゃないのぉ～」とブーイングを受けそうですが、今朝あまりにも感動したので、ブログを書いてしまいます。さてと、会社に行かなきゃと思っていた8時頃のこと。「テクニカルコミュニケーター協会というところが、　マニュアル大賞を...」と小倉さんが話しているではありませんか。びっくり!私、テクニカルコミュニケーターの会員なのですよ。小倉さんは、マニュアルを持ち歩いて、どんな機能があるのか調べるそうです。ウルウル (ToT)　うれしい。日ごろ、わからない、読まないばかり聞かされる、製品に添付のマニュアルを書くテクニカルライターとしては、本当にうれしいお話です。※書店に並ぶ活用本なら読む方たくさんいらっしゃいますよね。あまりうれしかったから、今日ははりきってマニュアルを作ってしまいましたわ～（ほほっ。）「マニュアル」がテレビ番組の冒頭で取り上げられる、こんな日がくるなんて、思わなかった。特ダネによると、松下電器産業さんがマニュアルにかける経費は、年間100億円だそうです。それに対して、真鍋かおりさんは、「そんなにかけるなら、製品にお金をかければいい」とコメントしていらっしゃいました。（涙）世の中、冷静に見回してね。「使い方」を知らないと、道具は使えないのですよ。勉強だって、世の中参考書だの、勉強の仕方だのいっぱい参考文献というものがあります。もし、画期的な新しい概念で、何十年後には、デファクトスタンダードになっている製品だとしても、最初は、企画・開発した人しか使い方はわからないのです。どんなに素晴らしくて、どんなに画期的で、便利な製品でも、世の中に使い方が伝わらなければ道具として成り立ちません。朝から熱くなっている母の横で我が娘は、「最近は、マニュアルなんて読まなくても　わかるパソコンがたくさんあるよね。」と言う。ぶちっ。「ねーー、お母さんのお仕事知ってる?」「知らない」「マニュアル書く人だよ。」「へーーー。」感動がちょっとさめた瞬間だった。

  2005/12/29

• 難易度（白藤）

  「マニュアルを書く」この仕事をしていると、物事のつながりを考えなければならないので、思考の訓練になります。たとえば、私がMicrosoft Wordの段落書式のマニュアルを書くとしたら、考えてるのは、こんなこと。●段落書式とは何か?　　・文章の左右のインデントを設定できる　・行幅を設定できる　・段落と段落の幅を設定できる　　　　　↓　要するに、文書のレイアウトを整えるときに使う機能●最初にしておくことは何か?　・段落書式を設定する文章にカーソルがあることを　　確認すること。　　それから、メニューから段落書式を選ぶ。　　そうしないと、思わぬところに段落書式が　　設定されてしまう。　　　　　↓　最初に書いておくといい。でも、重要などとするほどでもない。　操作手順の1番目に入れてみようかな。　●関連の機能は?　・書式だけコピーして、別の文章に貼り付けると　　便利だ。　　　　↓　　段落書式のところでは、メモとか補足にいれようかな。ソフトウェアの機能に関して、それぞれこんなことを考えて書き始めます。Wordの場合は製品として完成されているソフトウェアなので、操作を実際にしてみながら書けるのでそれほどマニュアルを書くのが難しくありません。開発途中の製品では、Webアプリケーションの方が簡単です。Webを利用したアプリケーションは、操作方法のパターンがそれほど多くないので、対象の機能が何の目的で何を設定しているのかさえわかれば、手順を想像するのがそれほど難しくないのです。難しいのは、WindowsやMacintoshの開発途中のアプリケーション。こちらは、操作方法のパターンがいろいろあるので、実際に操作しないと、操作のキモがわからないものがあるのです。開発途中の場合、教えてくださいといってもなかなか答えが返ってこず...仕様担当の方も、まだ考えていなかったり...(^^;そういう場合はどうするかというと、自分が想像できる精一杯の範囲で、マニュアルを書いてしまい、それを校正していただきます。効率が悪いと嫌うライターさんもいらっしゃるでしょうが、待っていても先に進まないときは、強行突破です!

  2005/12/20

• 大ピンチ　（蝦名）

  大きなプロジェクトがスタートし、細々と予期せぬ出来事も起こり、プレッシャーの中、いつものことだが、時間が足りない。市川重幸　象印マホービン社長　ピンチやトラブルから逃げたらダメ。表面だけ取りつくろっても次のトラブルを引き起こす。真正面から取り組めば必ず道は開ける。そうですよね。落ち着いて、きちんと考えて、コミュニケーションを密にして真正面から乗り切るしかないのです。

  2005/12/05

• マニュアル作りの大先輩（白藤）

  開発会社の企画部門でマニュアルを書いていた私。社内に系統だったマニュアル作りのノウハウがあるわけでもなく、また同業の方にお会いしたこともなく、これでいいのかなと思っていました。さて、TCシンポジウムが開かれると聞き、どうしても行ってみたかった私。東京に行ってびっくり!!マニュアル制作専門の会社があって、もう何年も経験がある方がたくさんいる!!社内のことしか知らなかった私の世界が、広がりました。そんな中、別の会社でマニュアルを作成しているライターさんから、マニュアル制作会社の社長さんが、北海道に遊びに来ているから、一緒に会いませんかと誘っていただきました。それは、もう喜びいさんでいきました。そのときお会いしたのがくらもと直送ここのブログをお書きになっている、くらもとさん。現在、マニュアル制作歴約30年です!!心の広い優しい方で、マニュアル書き始めの新人に、制作の考え方などを教えてくださいました。メディアリュウムとして、各社さんのマニュアルを受注し始めたときも、専門の会社はどうあるべきか相談にのっていただいたことも覚えています。もう、話の内容は忘れてしまったけれど、なんだか勇気が沸いてきたこと覚えています。そうそう、東京からくらもとさんに来ていただき、DTPを使ったマニュアル制作の実践講座を開いたこともありました。なつかしいなーー。いまでは、DTPが当たり前ですよね...くらもとさんのお書きになった、「実践マニュアル ライティング講座」の本は、今でも参考書として大事にしています。※印刷工程に関する部分は、さすがにもう古いのですが、　マニュアルの企画、執筆の部分は今でもお役立ちなのです。

  2005/12/02

• マニュアルを書き始めた頃（白藤）

  パソコンの「パ」の字も知らない新入社員。どうやって、マニュアル書きを覚えたか。いきなり、「インストールマニュアルを書いてください。」と、ぽんと一冊、執筆の仕事を渡されたことから始まる。大胆な会社でしたね。私、本当にパソコンを使ったことがなかったんですよ。ディレクションを行う先輩が「今日は目次を作ってください。」「今日書いたことは、この進行票につけてください。」と、指示を出してくれ、その指示に従って、毎日原稿を書く日々。ディレクションをしていた先輩は、ライターではなくプロジェクトの進行管理担当。校正はしてくれるけれど、だからといって書き方を教えてくれることはない。当時の会社にあったソフトウェアのマニュアルを眺めつつ、こんな感じで書くのかなぁと、手探りで作っていました。某有名なソフトのマニュアルが先生のような感じ。次に担当したのは、諸般の事情で入稿日直前にほとんどできていなかったマニュアル。「これ、あさってまでに仕上げておいてね。」と、上司に呼ばれて緊張している新人にあっさり言ったのは、今の社長。こうして、嵐の1年目が過ぎ去った。その頃は、マニュアルに各メーカーさんが力を入れ始めたとき。TC（テクニカルコミュニケーション）のシンポジウムが開かれたときでした。新人ながら、たまたまマニュアル制作に関するアンケートを書いたおかげで、シンポジウム参加の案内をいただきました。マニュアルを二冊書いたけれど、本当にこれでよいのかわからない。もっと同じ業界にいる方と話がしたいと、東京まで出かけていきました。シンポジウムでは、目からうろこ。札幌では、何の仕事をしているのかわからないとよく言われていたのに、ここでは、全員テクニカルライターなのですから。しかも一日中、あちこちでみなさん、真剣に良いマニュアルとはどういうものか、効率のよい制作手順とは何か、真剣に話し合っている。入社二年目、制作経験2冊の私は、「マニュアルを書く専門家になろう」と決めたのでした。「仕事についていけるか心配です」と、時々言われるのですが、真剣にやりたくて、自分でやろうと決めていたら、必ず仕事はできます。どれだけ強く、どれだけ真剣になっているか、それだけの違いではないかと思います。ほかのお仕事でも共通すると思いますが、泣くほど真剣に、そして泣きながらでもこれをしようと取り組んでいれば、きっと結果はでます!

  2005/11/29

• 「経理会計業務に強いテクニカルライター」参上！（下田）

  はじめまして！ 「経理会計業務に強いテクニカルライター」こと下田です。 私がなぜ、経理会計業務に強いかといいますと、それは、 会社の経理担当だからです。 ところが、私、正式に簿記を習ったことはありません。もともとは、ソフトウェアの資材を作る部署に所属して、資材の延長でマニュアルを書いておりました。それが、メディアリュウムを設立したときに、いきなり経理をやることになったのでした。最初はとても不安でしたが、とある有名な会計ソフトに救われました。伝票の書き方を知らなくても伝票入力ができ、自動で台帳や試算表が出来上がるのに助けられ、「合計金額が合わない」とか「転記ミス」など初心者にありがちな間違いに悩むことなく、経理の仕事を覚えることができました。そして今では、会計や税務関係のマニュアルのお話には、自信を持って「お任せください！」と言えるようになりました。業務内容を実体験でわかっていますので、各機能の意味や目的を理解しやすいですし、注意事項やお勧めの使い方などは、経理担当ならではの視点で、解説できると自負しております。おかげさまで、一般の会計ソフトや、自治体向け会計ソフト、調定システムなどのマニュアルを手がけさせていただきました。月末にマニュアルの納品が重なったりすると、しんどいこともありますが、会計のトレンドや税法の改正に応じて会計システムが進化する、その様子を経理・テクニカルライター両方の立場で体験できるのは、兼務ならではの醍醐味です。

  2005/11/24

• テクニカルライターの悩み Part.2 （担当S）

  わかりやすく、分厚くなく、読みたいって思い、かつ安く早く作る...　そんなマニュアルが理想。私もそう思います。ですが、それがなかなか難しい。機能がぱっと一覧で確認できるものがあれば...　→ 機能一覧のページ、読みますか?　　 ソフトウェアのテクニックで、一覧を立体化しようが　　 網をかけようが、イラストを添えようが、　　 機能の一覧に参照ページがついている、そのページが　　 果たして有効なのだろうか。手順だけ追えればいい?　→ 手順だけ淡々と書いても、途中のポイントとなることが　　 書かれていなければ、応用できないのではないだろうか。多機能のマニュアルを薄くまとめるのは、設計に時間が必要です。企画時間をとりたい。そこにお金をかけたい。切なる思いもありますが、そのあたりは全体費用とのバランスという問題もあり、なかなか折り合いをつけるのが難しいですねぇ。うーーむ。=====薄いマニュアルが必ずしも役に立つかといえば、そうでもなくと思います。100の機能がある製品のマニュアルを30ページで作ってあるとしたら...１機能１ページで説明するとしても、70機能以上は書いていないことになってしまいます。単に内容が面白くなかったり、役に立たないからマニュアルを薄くといわれている気がします。本当に役立つものであれば、厚い本だって読みたくないとは思いませんよね。ハリーポッターだって、あんなに厚いのに、面白いから、みんな読んでいる。（ちょっと違うか）役に立つよーーと言われる、マニュアルを私の手から生み出したいです。

  2005/10/27

• テクニカルライターの悩み（担当Ｍ）

  何年やっても、何冊書いても、マニュアル制作の悩みは尽きない。■マニュアルは必要？●ほとんどのソフトウェア/ハードウェアは、　「マニュアル不要」な製品ではない。　鉛筆や消しゴムとは違う。●ゲームソフトなら、製品に「謎」の部分があってもよいが、　それ以外のソフトには「謎」があってはいけない。●高いお金を払って買ってもらった製品。　マニュアルなしでは、　高機能、多機能であればあるほど、　使われない機能が出てしまう。●マニュアルがないせいで、　誤操作してしまい、　結果にミスが生じたら大問題。…やはりマニュアルは必要なのですが、それではどんなマニュアルを、どのくらいの費用と時間をかけて、作成するべきか。これまた難しい。莫大なお金を投入して、ぶ厚いマニュアルをつけても、逆に読んでもらえない可能性もあり、ユーザーにメリットがなくなる恐れがある。そして、開発会社に利益が出なくなる。マニュアル制作側からしても、・薄ければ薄いほど　読んでもらいやすい・開発会社に利益を出していただきたいという気持ちがあります。…情報が多すぎず、不足もないマニュアルを作成できればよいのです。しかし、現実的には、だらだらと膨大なマニュアルを作成するよりも内容を過不足なく絞り込むのは難しく、時間がかかってしまいがち。でも、昨今の商品投入のスピードを考えると、そんな悠長なことは言ってはいられない。…短期間で、ユーザーの求める構成で、薄くて、見栄えがして、正確で、読みやすく、開発会社に利益が出るマニュアル。作りたいです。そうして、日々悩むテクニカルライターズなのでした。

  2005/10/26

• FrameMaker 始めました （担当Ｍ）

  マニュアル制作分野では、特にアメリカでは人気がある(らしい)FrameMakerを使うことになりました。ふだんマニュアルはあまり読まない私ですが、納品まであまり時間がないのでさすがに嫌々（？）読んでいます。使ったことのないソフトウェアを試してみるのは大好きなので、ワクワクでございます。どんな素晴らしい機能が用意されているかしらん。しばらくはFrameMakerとの格闘日記になるかもしれません。使いこなせた暁には、裏技など、お届けしたいと思います♪

  2005/10/24

• マニュアル制作に必要な資料（担当S）

  「マニュアルを書いてほしいんだけれど、何が必要ですか?」と聞かれることが、よくあります。理想をお話させていただければ、下記のものが全部あるといいなぁと思います。　製品設計時の企画書　外部仕様書　　--- 画面遷移図　　--- 各画面のコントロール（設定項目）の説明　その他、開発時に作成した製品に関わる資料があれば...　プロトタイプ（試作品）　バージョンアップ品であれば、前の製品のマニュアルですが、機密保持に関わるものが多いので、外部持ち出し禁止の場合がありますし、特別な環境がなければ動かせないシステムもあります。ですから、そのときの状況に応じて、対応させていただいております。プロトタイプが操作できるのであれば、仕様書なしでも書き進められます。その場合は、プロトタイプを操作して機能をピックアップしながら書きます。ですが、この場合は何が正しいのかわからない場合があって、仕様（正しい動き）かな ? バグ（何か間違いがある）かな?と悩むことがあります。外部仕様書があると自分で判断できますが、ない場合は質問させていただきます。ときには、仕様質問メールばかり送るときもあって、やっぱり資料があるといいなぁと思います。逆にプロトタイプが操作できないということもあります。この場合は、画面遷移図などから操作手順を抜き出して、だいたい頭の中で操作の流れをイメージしてから、書きます。ですが、この方法も自分でイメージした操作が正しいかどうかわからないので、質問メールが多くなります。やっぱり、プロトタイプもあればいいなぁと思います（笑）操作できない場合であっても、画面を入れるとか、最終的には操作確認をしなければならないので、とにかく操作できる場所と時間を確保していただいております。たまに、「資料はだせない、システムも操作できない」という話をいただきますが、その場合もいまお話したことを順に説明して、何でもよいから資料をいただけるようにします。何回か製品説明をしていただいて、取材しながら書くこともあります。でも、この方法は仕上がるまでに時間がかかります。「わたしは予言はできないので、何かお教えいただかないと　書けないのですが...」(^^;と言ってみたら、笑いながら事情を察していただいたこともあります。（笑）

  2005/10/13

• 楽しきもの、それはコントロールの少ないダイアログ（担当S）

  マニュアルはどのように作られているかというと、リーダーとなる人が中心に、製品を分析し目次の決定をする。目次の項目数と、どのようなマニュアルなのかを考え合わせて、ライターが何人必要か考える。さて、私現在リーダーから割り振られた担当分の執筆をしています。担当を決めるときは、たいてい章ごとなど、メニューごとなど大きな単位で分けられます。そのほうがライターも流れにのって書けます。ですが、ここに大きな落とし穴があることもあって...目次を機械的に分けた場合、同じダイアログ数で分けたとしても、ダイアログの中のコントロールの数によっては、執筆に必要な時間が全然違います。ひとつのダイアログに、タブが複数あって、さらにボタンがついていて、何かを設定しなければ、操作が先に進まない...こんな機能にあたったときは、書いても書いてもなかなか次の機能に進めません(ToT)。逆に、設定項目はボタン2個だけという、なんて素敵なダイアログに出くわすこともありまして、そのような機能が続いていると、もうサクサク進みます。こんな時間にブログを書く私は、さっきまでマニュアルを書いていたわけで...その最後のダイアログが、操作手順は2つ。それもボタンを押せばいいだけというものでした。あまりにうれしくなって、ブログに書いた次第。5分で終わった (^^)\

  2005/10/06

• わかりにくいマニュアル撲滅委員会 （担当S）

  わかりにくいマニュアル撲滅委員会のテクニカルライターSです。勝手に委員会を作って、ひとり燃えております。マニュアルがわかりにくいと言われる理由のひとつに、英語バージョンのマニュアルを、意味がわからず日本語にしたからというのがあるなぁと思うのです。日本語化したソフトウェアのマニュアルを読んで、聞きたくなることがひとつ。「本当にこの日本語でわかるの??」本当に使えるマニュアルを作るならば、何を言っているのか本質を理解して、翻訳ではなくて執筆してもよいのになぁと思うのです。少なくても、ソフトウェアのことも何もわからないけれど、とりあえず英語を日本語にしてみました。というようなものにはならないでしょう。（翻訳業の世界を知らないから、勝手なことを言っているかも　しれません。）予算と時間との兼ね合いもあり、なかなか難しい問題なのですが、メーカーさんは検討してくれないかなぁ。結局、難しい説明書が付いているので、使えませんなどということになるよりよいと思うのですが。まっ、いずれにしても、翻訳者でも、執筆者でも、対象となる製品のことを理解していないと、わかりやすいものにはならないというのは確か。さらに、肝に銘じてがんばりますっ。

  2005/09/26

• ●マニュアル翻訳の悩み　（担当Ｍ）

  今年は例年よりも、マニュアル制作関連の受託本数が多い。これがブログ効果なのかどうかは定かではありませんが、会社のHPのSEO対策になっていることは間違いないようで、取引のない、まったく新規のお客様からお問い合わせをいただく機会も増えました。その中でも特に多いのが英語がらみの仕事。翻訳者は世の中に溢れているし、今どき英語ができる人は石を投げれば当たりそうなものですが、これはやはり、PCやアプリケーションの知識があり、「マニュアルの文章」で組み立てられる人が少ない、ということなのかもしれません。-----さて、それほど本数は多くはないのですが、欧米のマニュアルに触れてきて思うこと。それは「欧米のマニュアルがすべて素晴らしいわけではない」アメリカには、かなり前からテクニカルライティングの専門コースもあったりするので、どのマニュアルも素晴らしいという思い込みがあったのですが、実はそうでもなく、注意事項かと思って読んでいたら手順が埋もれていたとか、機能によって説明の密度がばらついているとか、もちろん、欧米と日本の嗜好の違いはあるのですが、それ以上にへんなマニュアルが多い印象です。----なので、翻訳しているとだんだん「ええい、書き直したろか」とキレそうになりますが、通常、翻訳にはそんな時間や予算があるわけもなく、すごすごと（多少の悪あがきはしますが）退散。地道に訳していくのでありました。でも、「私ならこうするわ」と考えながら訳していくのもある意味勉強になります。もちろん楽しいです、この仕事。

  2005/09/15

• 明石家さんまさんもマニュアルを読んでいる（担当S）

  それは...休日出勤をして疲れた、とある土曜日の夜だった。我が家では、土曜日の夜は「エンタの神様」を見るのが定番。お子は「はなわ」になると、さっさと寝てしまう。テクニカルライターSも、さっさと一緒に寝ればいいのに、だらだとテレビを見つづけていたのだった。「恋のから騒ぎ」を見るのも久しぶりだなぁ～とぼけ～っとしてたら...携帯電話で、留守番電話に切り替える方法をしらない女の子がいた。「携帯電話の各種設定でできるやろ～」とさんまさん。「そんなのわららないもん。」というやりとりがあって...そんなのついてくる本を読めばいいというようなことを、さんまさんが言ったのだ!ぼーっとしていた、テクニカルライターSはここで「ぱちっ」と目が覚めました。わぁ～い、さんまさんがマニュアルを読もうと言っている(^o^)/でも、女の子はすかさず、「そんなの捨てた!」といっていた。orz（ガクッ）捨てないでぇ～～。今度は、さんまさんに「ついてくる本は、ほんとわかいやすいから、おまえも読め。」と、からさわぎで言ってもらいたいなぁ。そんなマニュアルを作るライターに、私はなりたい。

  2005/09/12

• ●ナマ写真公開！　プログラマのためのマニュアル講座（担当Ｍ）

  この夏初めての…ナマ写真公開…笑プログラマのためのマニュアルセミナー延べ20名の方々に聞いていただきました。こんな感じでしたよ。ご興味おありの方はお気軽にお問い合わせくださいね！

  2005/08/22

• ライターの悩み　- 営業 と 実務 のバランス- （担当Ｍ）

  テクニカルライターズの所属する部署　”マルチメディア本部”には営業専任のスタッフはおりません。つまり、営業も実務も自分たちでこなさなければなりません。営業しなきゃいけないなんて、大変そう～と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、営業は楽しくて、やりがいがあるんですホームページの営業なら、他業種の方とお話できる上、各方面から提案させていただき、結果、喜んでいただけるのがとても楽しいんです。マニュアル制作の営業なら、同業なので、悩みや苦労も共有できたり、新製品リリースに立ち合わせていただけるという、ホームページとは異なる楽しみがあります。営業の結果、新しく契約をいただけたら、もう面白くてやめられません。しかし、その制作業務を行うのは当たり前ですが、自分たちです。営業がいくら楽しくても、実際の制作がおろそかになっては元も子もありません。でも、目先の制作に追われてばかりでもダメです。このバランスをうまく保てなければ、いつか間違いなく、足元をすくわれます。難しい～とつくづく思う今日この頃です。---------------そして最近は、第二の営業社員、ブログが新規開拓のお手伝いをしてくれています。さらにバランスをとりながら、質の高い仕事をこなしていかなければと感じております。

  2005/08/18

• はさみのマニュアル何通り書けますか?（担当S）

  「はさみのマニュアルを作ってください。」と、お客様から電話がかかってきた。さて、どんなマニュアルを作りますか?どんな取材をしますか?■製品分析　はさみはどんな道具?　　--「紙を切るもの」　と答えて、すましてはだめですよ。　キッチンバサミは、時には食品も切る。　裁ちばさみは、布を切るためのもので、紙を切ると布が切れなくなる。　美容院や理容院にある、はさみは、髪を切る。　　ガーデニング用のはさみなら、植物を切る。　　もしかして、何か特殊なものを切る「はさみ」かもしれない。　取材をしなければわかりませんね。■ユーザ分析　この「はさみ」は、誰が使うのか・どこで使うのか　文房具屋さんで売っている「はさみ」ならば、　小学生から高齢の方まで、誰でもかな。　おもに幼児向けの、先が丸いはさみもありますね。　裁ちばさみだったら、裁縫をする人　キッチンバサミならば、台所以外ではあまり使われませんね。　髪を切るはさみは、主に美容師・理容師さんでしょうか。　一般家庭で使われることもありますね。　※髪を切ることに興味がある人だと思います。　これも、取材をしなければわかりませんね。■マニュアルの読者分析　さて、製品についてきたマニュアルは誰が読みますか?　小学生に使い方を覚えてもらうとしたら、　やさしい文章を書きますね。ルビが必要でしょうか。　人に刃先を向けてはいけないなど、注意書きも入れましょうか。　輸出するかもしれない。　日本語のほか、英語や中国語で書く必要があるかもしれません。　翻訳の手配が必要だー。　業務で使うマニュアルかもしれません。　はさみの使い方のほかに、はさみの場所なども書いておく必要が　あるかも。使い終わったら、必ず本数を数えて、指定の紙に　チェックを入れましょうということがあるかも。　幼児向けのはさみだったとしても、4・5・6歳の子が、　マニュアルを読みながら使うってことはあまりないかなぁ。　おうちの方にむけて書きましょうか。■製品の値段、パッケージは?　100円のはさみかもしれない、1万円の高級はさみかもしれない。　100円だったら、マニュアルにほとんどお金はかけられない　はず。もしかして、A5用紙の裏表で書くのかも。　1万円で箱に入っているマニュアルなら、冊子で用意しても　いいかも。　高級感をかもし出す必要もあるかも。　もしかして、業務用で12本パックなどというものかもしれない。　そうすると、はさみが12本入っているか確認し、　足りない場合は、弊社にご連絡くださいなどと、書く必要がありますね。　もしかして、紙で提供されないかもしれない。　HTMLにして、Webからはさみの使い方を読んでもらうの?　はさみにCD-ROMはつかないよね...と、いろいろ条件があるので、どんなマニュアルにしようかまず、企画を立てる必要がありますね。そうして、やっと執筆にかかるわけですが、はさみの使い方って、よく考えると文章だけでは難しい。■使い方　紙を切るはさみだとして...　指を入れる部分をなんて呼ぶ?　もち手?、左右の輪?　紙を挟んで、開いたり閉じたりする操作は文章だけで伝えるのは　難しいなぁ。　わたしなら、イラストを入れますねぇ。　はさみを手渡すときは、切る部分を人に向けちゃいけないと　いうことは、重要マークをいれて書きましょうか。　キッチンバサミだったら、食品を切ることあるので　清潔にしてくださいという文章を入れたいなぁ。　裁ちばさみならば、紙は切らないでくださいと書きましょう。　（わたしは母親に怒られた）=====テクニカルライターの頭の中を、ご紹介してみました。

  2005/08/03

• マニュアルを作る目（担当S）

  このところ、相当な重圧を感じて仕事をしていた私。その分、精神的にも落ち込んでいて、どよ～んとしてましたが、「何事も、自分の意志で決めたこと。自分でやると決めたことだから、やらされているわけではない。」という悟りを開いたら（?）、気分がラクになりました。ふっかぁ～つ。ほほっ。マニュアルを作るとき、とても悩むのは「注意事項」をどこまで書くか、どの順番で書くかということですね。あまり最初から、あれやるな、これやるな、ここに注意しろって言われたら、使う気持ちがなくなっちゃいますよね。マニュアルを読む方は、すぐに製品を使いたいと思っているのです。その気持ちをサポートしたいですよね。しかし、最初に注意しなければ、その先進めないという注意事項もありまして、そのときはやっぱり先に、目立つように書かなければいけません。あとで、注意事項が書かれていても、「えーーー、もうやっちゃったよ」という事態になります。ユーザーさんにこう思わせるのは、マニュアルとして失格だと思います。注意を書くときの順番は、本当に悩ましい...

  2005/08/01

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