テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:イーネ・イーネの一歩一歩
恵比寿の「くつろぎのワインカフェ ワインカフェ イーネ・イーネ」との出会いは・・・ 「同窓会」でした。 ゆみの小・中学校は、今で言う一貫校でしょうか、ほとんどの仲間と9年間過ごすため、 男女を(全く)問わず、同級生は仲がいいです。 そして先生との縁も深いです。 2003年のこと。中学の先生がイギリスに赴任するというので、送る会をやらないか? という話が持ち上がった時、なぜか、その二年前の同窓会でも幹事だったゆみがまた幹事に なりました。この時のパートナーはO君。 彼はたぶん学年で一番有名だった人で、当時のゆみの憧れの人でした。(バスケ部。) 全くの余談ですが、当時ゆみはO君とは卒業したらもう会えないんだろうなと思ってました。 イメージ的に、きっと遠くに行っちゃって、永遠に憧れの人になるんだろう、と思ってました。 全然知らない人と結婚するだろうと思っていたら、なんとゆみと同じ通りに住む仲良しの後輩と 彼は結婚し・・・そして同級生同士はいつまでも仲が良くて、 「〇〇と〇〇と飲んでるんだけど、お前も来ない?」と12時ごろ電話がかかってくるような、 そんなものになりました。・・・中学の時に考えてた未来とはだいぶ違う。 そしてその時の、〇〇と〇〇はなんと!結婚することになりました。 実はバツ1とバツ2なのですが、結局同級生がよかったのですね。 男の子のほうは、ゆみが小学校に入学した時初めて隣になった子で、 女の子のほうは、ゆみが5,6年生から仲良くて、中学の時交換日記もしてた子です。 彼は生徒会長とかになるような子で、彼女も学年一の美女で、 当時ベストカップルだったのです。 「先生を送る会だけど、サプライズで、二人の結婚式をやらないか?」 とO君は言いました。ゆみはすぐ賛成しました。 「会場なんだけどさ、同窓会のHPにさ、先輩が恵比寿でワインカフェやってるって書いてある。」 「へえ、先輩なんだ。じゃあ、そこにしてみよう。」 これが、イーネ・イーネを見つけた由来です。 「メールしたらさ、マスターがすごくいい先輩で、かわいい後輩のためにできる限りのことを しましょうって言ってくれた。」とO君から嬉しそうに報告がありました。 「よかったね~。さすが先輩だね。」とゆみも安心して、先輩との打ち合わせは、すべてO君に 任せて、ゆみは新郎新婦の、ベールやコサージュを手作りしてました。 ところが日程が、2月15日で決まった1月の終わり… 「悪いな。韓国に出張になっちゃったよ。当日には帰ってるから後はよろしくな。」 と、O君は突然いなくなってしまい、 ゆみが、「はじめまして。O君から幹事を変わったゆみです。」と、先輩との打ち合わせを 引き継ぐメールをしました。 これがイーネ・イーネのマスターとゆみとの出会いです。 同窓会当日までの二週間、毎日メールのやり取りするうちに、小・中学校の思い出の中に 共通点があって盛り上がって、意気投合して、すっかり打ち解けてしまってました。 そして、O君から聞いていた以上に、先輩は親身になって会を考えてくれてました。 ゆみたちのサプライズウェディングプランに賛同してくれた先輩は、なんと! 名前入りのウェディングケーキを手作りしてくれる先生に発注して、 当日自分で受け取りにまで行ってくれました。 なんて親切な先輩なんだろう、と感激のゆみでした。 おかげで、サプライズな結婚式は大成功で、本当に感激してもらえました。 そして(大切な)余談ですが・・・この時食べたオペラのケーキが、 今まで食べたケーキの中で一番おいしかったので、ゆみはこれを作ってくれた先生に 弟子入りしたい!と思って・・・ いつかオペラを自分が作れるようになって、先輩を驚かせよう、と計画し、 マスターに内緒で、この先生の門を叩くのでした。 ・・・これが今のゆみのお菓子作りの始まりなんです。 こうやって考えると、今のゆみのやってることの初めは、すべてイーネ・イーネなんですが、 その一歩を連れてきたのは、小・中学校時代の憧れだったO君なんですよね。 いつか感謝の気持ちを伝えなくてはね。。。 さて、この2003年2月15日の先生を送る会とサプライズウェディングの同窓会は、 25席しかないイーネ・イーネに45人が入る大盛況でした。 場所が恵比寿駅から1分ってことで、あとからあとから人が増え、お店もてんてこまいに。 いつのまにか、ゆみも厨房にまでお邪魔して、サラダを盛り付けたりしてました。 なぜそこまでしてたのか、自分でも未だに謎ですが、自然にそんなことになってしまって。 マスターの手伝いをゆみがする、という図式が自然に、この同窓会の日に出来上がっていました。 ずうっとずうっと後になって知ったのですが、あの時同級生のみんなは、もうすでに、 ゆみがイーネ・イーネで働いてるんだ、と思ったそうです。 一人や二人じゃなく、そう思ってた、って人があまりに多いので、びっくりします。 当のゆみはそんなことは全く思ってなくて、ゆみはワインが全く飲めなかったし、 もちろんこの日初めて、イーネ・イーネに行ったんだし、もちろんマスターにも初対面でした。 ところが人生何が起きるかわからないもので・・・ 一か月後の3月15日、ゆみはイーネ・イーネと正式契約してました。 「トータルコーディネーターとして、力を貸してください。それには、夜も実地でフロアで 働いてください。」と言われてしまったのです。 「家族が反対する」と言い訳したら、家族にもマスターが手紙を書きました。 「門限が」とか「お酒が飲めない」とか、どうにか言い訳してお断りしてみました。 テディベアテラスをやってる主婦でいい、と思ってたところに、いきなり恵比寿で夜のお勤め、 なんて、そんな勇気が急に出るはずもありません! ところが家族が、「ゆみちゃんに向いてる。できるんじゃない?」と言いました。 どうにか断るいいわけがないかと思案してたら、親友Ricaちゃんが、 「こんなチャンスは一生に一度だよ。ゆみちゃんは自分が考えてるよりずっとできる子なんだ!」 と、背中を蹴っ飛ばして、ゆみを恵比寿まで放り投げました。 かくして、2003年3月15日、初めて会った同窓会の日から一か月もたってない日、 いきなり貸切パーティーのパートナーとしてデビュー、 「いーねさんとこのゆみちゃん」が、始まっちゃったのでした。 あんなにこの仕事にはまるとは、その時思ってなかったし、そこからこんなにも出会いがあって、 こんなにも人生が動いていくとは、まったく想像もできなかったです。 その信頼を受けた原点は、「先輩・後輩」であったこと。 ここには、自分たちでさえ理解しきれてない、自分たちの人格を作ったであろう 「原点の絆」がありました。 同窓であったことが、始まりの時も今も全てです。 あまりにも多くのことがあって、振り返ることもできないほどの思い出を秘めて、 2011年4月25日、ワインカフェイーネ・イーネは、恵比寿の地を去っていくことになりました。 最後の日は、先日日記に書いたように、 ここで知り合ってお世話になって、これからもいい友人でありたい方とゆっくりお話できました。 そして、次の日記に書きますが、マスターの指名で呼ばれた同級生は、ちゃんと家族で 遊びに来てくれました。 本当は、もう一度恵比寿のイーネ・イーネで会いたかった方がいます。 いつかまた、と別れた方・・・もう一人、次にここで会う日を決めていた方・・・ ここがなければ、巡り会うことがなかった方です。 ここでもう一度語り合う夢は叶いませんでした。 でもゆみがこれからもずっと幸せを祈り続ける方です。 どこかでこの日記をご覧になってますか? いーねさんちのゆみちゃん、卒業しました。 よく頑張ったね、と頭を撫でてくれたら嬉しかったけど… そんな甘いことは言わないで、また歩き出さないとね。 どこかで見ててね。 自分の道を一歩一歩、歩いていきます。 これからが、ゆみの本当の道なのかもしれないですね。 でも、この素晴らしく長い、紆余曲折な経験を伴う寄り道は・・・ ゆみの人生の中でいつまでも価値ある財産になることは間違いないです。 イーネ・イーネが教えてくれたものは、すべての始まりで、果てしなく広がるその後の原点です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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