フィッシュ・アイ

内容を知ったときからず～っと観たいと思っていた、
『ブロークバック・マウンテン』、
やっと公開されたので、即観てきました。

一言で言えば、男同士の愛（ゲイ）の話ですが、
純粋で美しい愛が描かれていました。


今のアメリカなら、同性愛が認められて
結婚も同棲もできますが、
舞台は１９６３年～１９８２年、
同姓愛者は、それが理由でリンチにあって殺されていたような
封建的な西部の田舎町。
ブロークバック・マウンテンで芽生えた男同士の愛は、
許されるはずもなく、ひそかに心に秘めるほかはないはすでした。
しかし、ある１枚の絵葉書がもとで再燃してしまう……


イニス役のヒース・レンジャー、ジャック役のジェイク・ギレンホール
どちらも体当たりの演技でしたm(__)m

特にヒース・レンジャーは、
内に秘めた思いを、
普段は静かに仕舞い込み、時には激しく吐き出すイニスを
みごとに演じていました。


本当に、せつないラブストーリーです。


二人の愛を知った家族の思いが、
直接的なののしりの言葉でなく表情だけで演じられているところが、
この映画のすごいところでもあると思います。

まあ、自分が彼らの奥さんだったとしても
自分の口に出していうのは怖いし、
辛いとは思いますが……

イニスの奥さんも
理由を言うことなく離婚をします。

何年か後に本当の理由をほのめかされたイニスは
自分をさらに追い詰め、
愛と罪の間で葛藤することになるのです。


最後の結末までがせつなく悲しい映画です。

（ネタばれするので書きませんが）


テーマは衝撃的で
ストーリーは純粋で
映像は美しくて
そのハーモニーが不思議で、心に突き刺さるような映画でした。


娯楽映画ではありませんので、
スカッとしたい方、ハッピーな気持ちになりたい方にはおすすめしません。

でも、私は観てよかったと思いました。
満足度は１００点です。

見終わってすぐより、
いろいろ考えているうちにじわじわ胸を打つ作品です。




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