フィッシュ・アイ

あのトリノオリンピックが行われたイタリアトリノが舞台の
イタリア映画です。

映画博物館で住み込み警備をしているマルティーノ（ジョルジョ・パゾッティ）、
その近くのハンバーガーショップで働くアマンダ（フランチェスカ・イナウディ）、
車の盗難で生活しているアマンダの恋人アンジェロ（ファビオ・トロイアーノ）の
三角関係がテーマになっています。

映画が好きで、現実の世界に背を向けて孤独にすごしている
マルティーノの前に、ハンバーガーショップでトラブルを起こして
映画博物館に逃げ込んできたアマンダが現れる。

実は、マルティーノはアマンダにひそかに思いを寄せていた。

こっそりアマンダを撮影していたのだった。

映画のシーンになぞって自分の想いを
フィルムに編集し、アマンダに見せるマルティーノ。

アマンダは素朴で、一途なマルティーに徐々にひかれていく。

恋人のアンジェロとマルティーノの間で
気持ちが揺れ動くアマンダ。

どちらをとるか決めないまま、
奇妙な三角関係を続ける。

そして、最後には…。

決してハッピーエンドではないけれども、
残った二人の未来は明るいのでしょう。

どろどろとした三角関係でなく、
３人ともとても潔いのは、
国民性なのでしょうか？

コミカルな場面もあり、
ラテンな香りのするラブストリーでした。

これが映画デビューとなる
アマンダ役のフランチェスカ・イナウディが
とても美しかったです

大物になる予感

監督・脚本・製作のダヴィデ・フェラーリオはシネマクラブ運営から
映画配給会社を興し、ジム・ジャームッシュ、スパイク・リーなど
アメリカのインディペンデントの監督をいち早くイタリアに紹介してきた人らしいです。

そういえば、ジム・ジャームッシュの映画を観たときの
感覚に似たものを感じました。

ジム・ジャームッシュ好きな人には
おすすめです