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カテゴリ:見仏
年末の京都日帰り見仏記 PART3です。
大報恩寺を出た私たちは、 2006年秋に東京国立博物館で行われた 特別展『仏像 一木にこめられた祈り』で前半の目玉となっていた、 願徳寺の国宝 菩薩半跏像(伝如意輪観音)に会いに行きました。 後半展示の向源寺の十一面観音菩薩立像もすばらしかったので、 絶対お会いしたいと車を飛ばすこと約30分三3 街からはちょっと離れた、山の中腹にあるので、 バスや電車では、ちょっと不便なところにあります。 車で来ててよかった 元は679年に持統天皇の願によって、向日市に創建されたお寺で、 応仁の乱によって焼失してしまいました 江戸時代に家康の加護を受けたものの、 平安時代の面影はなくなってしまい、 昭和に入って荒廃が進んだため、 本尊をはじめ諸仏は隣の勝持寺に移動安置されました。 そして、昭和47年に現在の場所に再建され、諸仏は帰座されたとのことです。 小さいお寺で、入口のインターホン♪で拝観を申し出て、入れてもらいます。 このお堂の中に菩薩半跏像(伝如意輪観音)がいらっしゃいます。 中に入ると、住職が5分ほどの、 縁起や仏様の説明をしてくださいます。 最初、菩薩半跏像は照明が暗くてよく見えず、 「あ~あ、夕方来たのがいけなかったのかな~」と気落ちしていたら… それは、住職の演出。 菩薩半跏像の説明になったら、 パッと厨子の照明がついて、 はっきりお顔を拝見できました 「何か質問はありませんか?」と言われても、 私ちはすっかり菩薩様に見とれていたため、 言葉も出ず。 住職を無視してしまいました 「では、ごゆっくり」と言われて、 私たちだけになっても、見とれたまま、 5分ほど身動きできず 放心状態でした。 それほど美しいのです 資料によると、 約1200年前に、カヤの一木から彫られており、 お顔の相や衣の様子から唐の様式のもの。 中国からの渡来仏、または渡来人の作だという説があります。 他にも、薬師瑠璃光如来(重文 平安後期)、青不動明王、 聖徳太子二歳像も安置されていました。 「来てよかったね~」と門を出ると、 「花の寺 勝持寺」という看板が目に入りました。 願徳寺の仏様を34年間も預かっていたお寺です。 せっかくだから、行ってみることにしました。 入ってみると、すごくいいお寺でした 680年天武天皇の勅によって創建された古刹。 ここも応仁の乱で、仁王門以外を焼失してしまい、 乱後に再建されました。 でも、かなり古い建物が残っています。 境内には、西行桜をはじめ数種類約100本の桜や、 もみじほかさまざまな植物が植えられていて、 花の寺として有名らしいです。 確かに高台にあって、景色もいいし、 さぞかし桜と紅葉の時期は賑わっているだろうな~と思うお庭でした。 ところが、紅葉が終わって、年末押し迫り、 しかも閉館時間ぎりぎりに駆け込んだので、 拝観者はまたまた私たち2人のみ 写真スポットもいっぱい 本堂の阿弥陀堂 桜が咲いていたらきれいでしょうね~ 本堂の隣には瑠璃光殿という収蔵庫があり、 そこに、本尊の薬師如来像(重文)、金剛力士像(重文)、 日光・月光菩薩像、十二神将像、西行法師像などが安置されていました。 薬師如来像は、左手の薬壺から 右手で薬を摘まみ取る、珍しいお姿でした 不動堂 岩窟の中に、石の不動明王がいらっしゃいました。 私は、勝持寺ではこの不動明王が一番印象に残っています ここで、もう薄暗くなってしまい、 最古の仁王門には、残念ながら行けず、 京都日帰り見仏の旅は終了です。 このあと、高速三3で私の実家愛知県豊田市に戻りましたとさ。 実は、このあと愛知で見仏があったのです。 その模様は、また次回。 またまた長くなってしまいました。 最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m ランキングに参加しています。 京都を堪能していただけたら ぽちっ ぽちっ としてもらえるとうれしいです。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年01月12日 16時18分54秒
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