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カテゴリ:ART
先週、ミレイ展に行ってきた。
有名なオフィーリアが展示されるというので、 前から楽しみにしていたものだ。 ほんとうに久々の絵画鑑賞だったが、 行ってみたら、全体の作品数の多さにまずびっくり。 平日にもかかわらず、ギャラリーも多くて盛況なよう。 回顧展ということで、初期の作品から代表作まで 約80点という、かなりの数の作品を展示してあり、 それを年代別に追っている。 ミレイは、幼少時から傑出した才能を持っていたようで わずか10歳の時に描いたというデッサンのなんという素晴らしさ・・!! (この洞察力と技巧、ちょっとハンパじゃないよ・・) ミレイらを代表とする ラファエル前派(1848年に旗揚げされたイギリスの若い芸術家たちのグループ)の特徴として、 自然を細部まで忠実に表現する・・というのがあるらしい。 代表作のオフィーリアは 繊細なタッチの筆遣いに嘆息が漏れる。 川面に浮かぶ花々、植物郡、溺れているのに優雅なオフィーリアの、 その肌のなんと瑞々しいことか かじかんだ指先の色と、 薄く開いた口元の狂気。 一度みたら忘れられない強い印象を残す作品だ。 その他、 肖像画やファンシーピクチャー、 インクとペンによる本の挿絵や植物の群生など、 これまであまり見る機会のなかった彼の作品の多くを この機会に堪能できてかなり満足。 子供の服装や、仕事場の写真などをみると 彼が画家として成功していたことが伺える。 可愛らしい子供を描いたファンシーピクチャーが 今でいう、ブロマイドやキャラクターものの原点だというのが面白い。 こんなところから発展していったのだ! ミレイは芸術の才能と共に、商業的センスと商才も併せ持った画家だったようである。 *イギリスには、この川が、今もほぼ同じ景観のまま残っているそうで・・ すごい!偉い!(><) *ミレイの娘たち。(美人姉妹!)、 ドレスの光沢、背景、それに娘たちのばら色の頬など、 それら写真にも勝る色の表現と筆遣いが素晴らしいのです・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月30日 23時51分21秒
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