深呼吸をしたら気分がすっきりしました　



今、日本には約20か所の鳴き砂海岸があるらしい。

普通の砂浜と違ってガラス質の砂で出来ていて歩くとキュッキュッと鳴るのだそうだ。



鳴き砂で有名な琴引海岸に行ってきた。

楽しそうな海水浴客を尻目に歩く。


歩く。


歩く。


全く音がしない。


「きっと場所が悪いんだろう」と人気のない場所まで歩く。


歩く。


歩く。


........なぜ？(-_-;)


海岸は強い日射しのせいで火傷をしそうなほど熱くなっている。

しかも砂地は結構疲れる。（時々、TVで空手家が海岸で走り込みをしているのを見かけるが横ちょはスポーツマンではないし、ましてや筋骨隆々な空手家でもないただの散歩好きなのであまりハードなことは苦手なのだ）


かれこれ30分は歩いた。それなのに、なぜ鳴らない？


あきらめて帰りかけた時、鳴き砂のボランティアの方と出会った。事情を話すとpointまで案内してくれるという。（なんでも日によって鳴る場所、音の大きさが違うんだという）


「今日はこっちのほうが鳴るよ」とさっき私たちが歩いた更に先を指差す。

そして「こうやって歩くんだ」といいながらかかとを引きずるように歩いてみせてくれた。

ギューッ....ギューッ...と想像してたよりも太い大きな音で鳴き砂が鳴いた。

続けて横ちょたちも歩いた。かかとを引きずっているので砂に足を取られてなかなか前に進まない。

ギューッ...ギューッ...砂が鳴る。感動した。どこかの首相ではないが感動した。

前を歩いていたボランティアの人がふと立ち止まった。

「ここ手でこうすると鳴るんですよ」と砂をギューと押し分けた。さっきとは違う音。「ね、音が違うでしょう」



たっぷりと遊んだあと手に付いた砂を払っていると「夏は汗で肌に付くけど普段はサラサラとしてて払わなくても大丈夫なんですよ」と教えてくれた。

確かに真水で洗われているという細かいガラス質の鳴き砂は汗がにじんだ手の上でさえ1、2回払うとさらさらと落ちていく。


砂遊びに、こんなに夢中になるとは思っていなかった横ちょの肌は炎天下にさらされてほんの少し赤く焼けてしまった。




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