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TEMPORARY ILLUSION

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「物語の大切さに気… New! 森の声さん

こーいっちの休憩所… こーいっちさん
2006/04/02
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カテゴリ:剣道
試合は向こうの女子が来なかった為、相手校には1人2~3試合出て頂くことになりました。
私の出番もあるらしいのがうれしいようなうれしくないような・・・。
ただ勝つと言ったからには、みっともない試合だけはしないようその場で腹を括りました。


試合は新中学2年生からやっていきます。
私は得本の記録係に指名されてしまったので、いつになく真剣に他人の試合を見ていました。
中学の方は、言ってしまえば凄惨たる結果でしたね。
高校含め全部で30強の試合数の中で7連敗とかしてましたから。
まあ試合初めての部員もいましたから、しょうがないといえばしょうがないのですが。
高校の方も、剣道始めてから1年半の部員が4人いて試合結果は苦しいものとなりました。
しかし、剣道初めて本当に1年足らずの現部長が勝ってくれたのは心の中でガッツポーズでしたね。


で、私の試合は最後から3番目でした。
何も強いからこんな後ろになったわけではなく、相手の高校生が3人しかいなかったことによる順番調節だと思って下さい。
相手は1才下の初段。
負けるわけにはいきません。
序盤は互いに打ち合ってなかなか決まらず。
そんな中私が出小手いったときに相手の出頭面がかすりました。
数秒たっても声がなかったときはひどく安堵しました。
そのあと再び打ち合いが続きます。
このままでは引き分けになってしまうので、相手の面を誘い出すよう仕掛けてみます。
そこで相手が腕を上げたところを防御の形で待ち構え、応じ胴。
打ちはちょいと浅かったのですが、何とかとってもらえました。
ここで安心してはいけない、と気を引き締めて『2本目!』。
相手は誘ってこなかったのでこちらから中心を攻めてはいたのですが、どうにも防戦一方。
出小手がこわいというのがあって、積極的になれません。
・・・・・のはずなのに、何を血迷ったか捨て身で面をとりにいってしまいました。
このまま終わったら後味悪いと考えたのまでは覚えているんですが、そこからどうして苦手な面をとりにいったのかはよくわかりません。
無心の打突とかいうかっこいいものでは決してなく、色々悩みながら打ちましたので前に踏み込んだ瞬間『ダメかな』と思いました。
ですが結果は・・・・・・・・・・『面あり!』
懸念していた出小手とかは食らわなかったので、その点ではいい打突だったのですが、あれは高校の試合とかではとってもらえんだろうな・・・・。
打ちも浅く、音とかもほんとカスッって感じでしたから。
同級生に聞いてみても『あれはないやろな』と言われました。
審判の1人に7段の師範もいたのですが、一般的に高段者になるにつれ打突自体よりも『気』でとるようです。
そういう意味であの面は相手の『気』を殺せていたというわけですから、価値はかえって上なのかもしれません。
でも私に『気』の生き死になんて分かりませんから、何だか随分後味の悪い勝ち方になっちゃったなぁ~~という印象の方が強いです。
まあ宣言通り勝ってきましたので、細かい事は気にしないでおきます。


時間があれば試合の後地稽古だったのですが、予定を30分もオーバーしていたので当然のごとくなしになってしまいました。
相手校の中学生とやってみたかったのですが、時間切れとあってはどうしようもありません。
『合宿は家に帰るまでが合宿。』という7段師範の声を胸に、普段より足元に気をつけながら帰路を行きます。
・・・・・・3時間睡眠だったので、こうでもしなければ重い荷物を持った状態で本当にこけたかもしれません。


部活はこれにて終了です。
どっかでキッパリと終わらないとけじめがつかない、と同級生の1人が言っていました。
いつも『しんどい、だるい、つかれた。』を連発していた私でも、この期に及んで思わず名残惜しさを感じてしまいました。
5年間ずっと同じクラブに在籍してればこうもなりますか。
来年のOB会には、是非とも笑顔で(つまるところ大学受かって)出席したいですね。
それまではどうやってもクラブは無理ですから、高2有段者1人という非常に厳しい状況にはなりますが、後輩らには我慢してもらうしかありません。
あんましうまくない先輩ではありましたが、クラブにいる間ぐらいは私の名前を忘れずにいて欲しいなと勝手に期待しています。





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Last updated  2006/04/05 09:36:08 PM
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