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カテゴリ:書籍
この長ったらしい名前は3学期の倫理の授業で出てきました。
そんなものはすっかり忘れていたのですが、本屋で古本を漁っているとき偶然発見。 これも何かの縁だと思い、宿題で読まされた夏目漱石以外では初めての恋愛小説を読むことに。 物語の核は最後の、ある2人の25ページにも及ぶ手紙の応酬です。 んで私はといいますと、ここにたどり着いて自分が見事に騙されていたのに気付いたクチです。 純文学ではここに書いてあるような事を物語を読んでいる時点で分からないといけないんだろうなぁ~~と、自分の鈍感さを痛感しました。 2人のうちの1人の行動には2面性があって、それの一方しか私には見えてなかったんですよね。 ただ、相手が人の心を描いている作品ならば、そういう平坦でない展開が必ずラストにあるはずだ!!とひたすら疑ってかかって読むのもなんだか味気ないといいますか。 物語に浸らず傍観者としてその世界の全ての人間関係を知ろうという態度は、文学者とかなら当然なのかもしれませんが、単に暇つぶしで読もうかという程度の一般の読者としては何かが間違っているような気がします。 買った本のもう1つの長編『愛と死』は、そういった疑いの目で今読んでしまっているので、30ページ読んだあたりで最後が何となく読めてしまいました。 タイトルが毎ページ左上に書いてあるんで、その考えを尚更意識せざるを得なくなってきます。 先を分かった上で展開を楽しむってのが、こういった本の面白さなんでしょうかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/18 07:18:47 PM
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