霧島盆地の初冬風景に遊び、サンケイスポーツコラムに同感。
出かけたついでに市街地を離れ久し振りに大淀川に二つの支流が合流する堤防に行き、霧島連山の初冬風景を楽しむ。 サンケイスポーツ『コラム 甘口・辛口』より指導者は名誉のためでなく、人生の糧になることを教えてほしい バレーボールの春の全国高校選抜大会(春高バレー)で、長野県の岡谷工高を4度優勝させた壬生義文前監督が12月1日付で、同県の塚原青雲高の監督に就任するという。全校生徒49人中46人が野球部員で今夏、2年ぶりに甲子園に出て話題になった高校だ。 同校が来春から群馬県高崎市にある創造学園大の付属になる予定で、それを機にバレーボールのほか、サッカー、駅伝、空手の各部を発足させるそうだ。「積極的に外国人留学生を受け入れ、スポーツだけでなく勉強にも力を入れる。壬生監督は“新しい学園を作ることに、やりがいがある”と、力になってくれた」と、小池大哲理事長は話している。 こんなことがあった。壬生監督は優勝した今年3月の春高で、風邪をこじらせた主力選手が医師に入院を勧められたが、入院させなかった。この選手が一時、意識不明の重体に陥り責任を問われて6カ月の停職処分を受け、岡谷工を辞職した。「優勝のためには選手一人ぐらいどうなってもいいのか」との批判が渦巻いた。 半面、熱心な指導に共感する父母や市民の間では復職を願う署名運動もあったと聞く。今回の就任に際して「(事件は)行き過ぎがあった」と深く反省しているという。県立の岡谷工と違い、まずスポーツで名を広めようという学校である。小池理事長には「1年あれば春高で優勝できる」と語っている同監督が、どんな指導をするのか。 高校スポーツはただ勝てばいい、というものではないはずだ。技術とともに選手の人間性も伸ばしてこそ、真の指導者といえる。学校や監督の名誉のためでなく、ぜひ選手の人生の糧になることを教え込んでもらいたい。(サンケイスポーツ 今村 忠)