しあわせなリンゴのかけら
日曜日。私と夫はお寝坊の日。息子は早起きしてテレビの子ども番組を見る日。プリキュアのエンディングで目が覚めた私、スーッと襖を開けるとテーブルにK太が用意した朝食が!「きゃ~~~!K太、ありがと~~!」と大騒ぎしていると、K太は照れくさそうにはにかんで笑った。「今日はリンゴもやったんだよ」と、皮を剥いたリンゴを見せてくれた。ず~っと以前に教えたやり方で、孤軍奮闘していた様子をデコボコのリンゴが教えてくれた。お皿の上には、リンゴのかけら。お刺身のような薄いリンゴなのに、胸を張って得意げな息子。昨日買ったカメの形のメロンパンも、食べやすいようカットされていてパンくずの山のようになって...カメ、見る影もなし。でも、こんな些細な事が「よし、今日もガンバロウ!」という私のエネルギーに変わるんだなぁ。いつも、ほんとにありがとう。・・・私が小学2年生の時、友人宅へ遊びに行ったら友人が包丁で器用にスルスルとリンゴの皮を剥いてくれてそれを見た私がとてもショックを受けた事を思い出した。当時の自分は包丁さえ握った事がなかったので。なんでも「おもしろい」と感じる年齢に、暮らしに関わる色々な事を自然に身に付けていければ、と思う。その為に私はこれからも「できないフリ」をして息子に協力を仰いでみようかな。日曜日の朝寝坊も、然り。