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テーマ:車に関するお話(10507)
カテゴリ:仕事 と 成長
震災による自動車各社の生産停止が続いている。 直後は、まずは生産に直結する一次部品に影響が現れたが、 ここに来て、各種部品に使われる機能部品や原材料など、 二次的・三次的なサプライヤーの被害による影響が見えつつある。 自動車のみならず、家電を含めた多くの製造業に影響があり、 JR西日本では、車両の部品欠品による運行本数削減を実施するとのこと。 設計図面・仕様を再現させる形で仕事を進める最終製品の量産では、 たった一つであっても、部品の不足があれば製品として成り立たなくなる。 海外調達部品が増え、国内産業が空洞化しつつあったとは言え、 部品の世界では、国内のサプライチェーンが複雑に絡み合っている。 もちろん、国内でしか作れない高度な機能部品も少なくないだろうが、 これまで「取るに足らない小部品」だと思われていた部品の数々や、 コストダウンネタにならないほど安く、汎用の部品もそこに含まれている。 今は、工場や調達バイヤーが青ざめた表情をしているだけだろうが、 設計仕様を満たす代替部品・材料の採用がうまく進まなければ、 営業活動や市場供給そのものへの影響が、広がるかもしれない。 リケンショックのあと、BCPという言葉が流行っていた時期もあったので、 それが最も進んでいた自動車各社だからこそ、影響がすぐに見えただけ。 最終製品の量産が止まれば、そこに使われる他の部品の発注も止まる。 この先、見えていなかった経済への影響がじわりじわりと広がるのでは... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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