カテゴリ:お話箱
不思議な小部屋 その手もそのまつげも一本一本がみんな愛しくて君が見つめるたびに君が僕に見えて近くて遠くなるようだね。からっぽな文章で気位の高い君には口先ばかりに聞こえてしまう。思い出した。僕は素直に打ち明けよう。女の子はみな姫君にしたてたし男の子はみな勇者にしてあげられた。違うのかな。それも違う劇場ではすくなくともそうだった。おとぎ話は嘘ばかりだったね。それはまったくの観察力のない努力の嫌いな子供だましの作り話ばかり。無知なのは綺麗な飾りでキラキラまぶしくしてごまかしてしまえばわからない。けど本当の光は違う僕はごまかされたりしないの。大好きな歌のように、きみたちにぴったりな歌をあげたくて、ちょっとかっこつけて、せのびしてみたくって、大人になったそんな僕が、子供だった頃のことを思い出して、なつかしくとても楽しかった黄金の日々。きみたちが喜ぶ顔がみたくってつくるこの小部屋は偶然みつかってそっと鍵をかけられてとあるおまじないだけを覚えておけばたどりつける不思議な小部屋忘れないで。子供の頃そんな黄金の部屋にいたこと。 誰かのために血を流したこともないほど愛された私という人に、、僕はその人を、私そのものだと思う。 私は誰かに守られるほど弱くて、小さくか弱いのに、きわめて少女のようで人形のよう。蝶よ花よと、夢ばかり話して、希望を口ずさむばかり。ある時弱いくせにゲームやマンガみたいな強い魔法使いや格闘家になったつもりで、僕に食いかかってきたけど、あっさり押さえ込まれて、夢を少し崩されたみたいに愕然としたらしかった。それはまるではじめて無力を知ったかのようで、立ち直るのに時間がかかりそうだった。生意気さが消えたのはそれを機にだと思う。素直すぎるくらいだ、いう事もよく聞く、ただ生意気ではなく、遠い目だった。だから僕には、まるでいつも泥だらけの子犬か、何かだった、生き物が人間になっていく、と書いた。人間にみえた。というより女の人だった。それが僕の回想だ。結論から言うと守れなくてどうする、それだけは、許されない事があってたまるか、ということだ。たとえ血を流そうとも、そんな私が、僕にはいる。それでいい。僕は私を守るためなら、夢を叶えられるなら、何と引き換えにしてもかまわない。ただ、私がそれを止めるだろうから私を大事にしたい。私は夢を語る、ちいさな夢だけど、僕に、語る。いつも私の夢は、僕を思いやる暖かさがある。ただ僕だけにむけられる。それがせめて、約束したことただ一人愛する事。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.06 00:43:39
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