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2006.09.04
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画像 040.jpg
誰だこの針金みたいな男は。。。(画像、カメラに収まりきらず、少し合成しました。見苦しくてスミマセン)

 

昨日は佐川美術館というところへ行ってきました。

佐川って、あの佐川ですよ。佐川急便。

琵琶湖大橋のあたりに佐川マークの体育館やらすごいグランドがあるのは知っていましたが(ものすごくでっかい飛脚像もあるんだよ)、美術館はその奥にあり、目にするのも初めてでした。

大変シツレイなことに、わたくし実は、ギャラリーにちょっと毛が生えた程度の美術館を想像していたのですが、( ̄▽ ̄;)!!なんでしょう、この壮大さは。。。すみません。びっくりしました。建物の周りに浅く水をめぐらせて、まるで池の中に浮かんだ建物のような錯覚を起こさせます。いや~、ゴージャス。

美術館の内部も、静謐の中に、なかなか贅沢な雰囲気が漂っておりました。

画像 045.jpg

そうそう、休憩コーナーのベンチはこんな、昔の長持ちだったりして、さり気に宅配の会社らしさを演出したり。。。

驚いたのは展示室に一切監視員が居ないこと。これって、セキュリティにかなりの自信を持っているということなんではないでしょうか。すごい唐三彩や、平山郁夫の巨大な日本画もガラス張りせず、囲いさえありません。触ったら、どうなるんでしょう。すんごいアラームが鳴るんでしょうか。ある意味、監視員が居るより緊張いたしました。(^▽^;)

常設は平山郁夫(言わずと知れた現代日本画壇のドン)と佐藤忠良(絵本「おおきなかぶ」の作者、本業は彫刻家)の作品でしたが、かなりのコレクションでした。企画展も併せて見ると、なかなかのボリューム。滋賀県立美術館に劣らないほどの規模でした。

とりあえず、佐川のお金持ち度と、平山センセの絵の具のお金持ち度に、びっくりしました。

しかしね。毎日汗ずくで頑張ってる佐川の兄ちゃんたちは、自分たちの労働のおかげで、こんなすごい美術館がこの近江の地に建っていることをどれぐらい知ってらっしゃるんだろうか。なんてことをちらりとよぎってしまいました。



 

 

arimoto.jpg

え~、前振りが長くなりましたが(どんだけ長いねん)、今回の目的は企画展「有元利夫展」でございました。ご存知ですかねえ。名前を知らなくても、こんな絵は見たことあるんじゃないでしょうか。雑誌や単行本などの書籍(宮本輝さんの小説の表紙によく使われた)、CDジャケットでもおなじみだと思います。

西洋の絵のような、それでいて日本的な感じもする、新しいのに古びている、とても不思議な絵です。テンペラやフレスコのような西洋古典の技法を学びながら、日本の岩絵の具やアクリル絵の具などを使うことで独特の有元利夫の世界を作り出しています。

また、とにかく古びたものが好きだったようで、キャンバスや紙をくしゃくしゃにして広げたり、絵の具をはがしたり、額縁を虫食いにしたり、この人も滅び行くものの美に取り付かれた人だったのだなあと思います。

さて、有元さんは1985年、38歳の若さで逝去されました。
あまりにも突然の死でびっくりしたことを憶えています。この展示や画集を見ても83年ごろに有元さんのスタイルが確立した感がありましたから、それからわずか2年後の死というのは、早すぎるとしか言いようがありません。
製作途中のタブローも何点か展示されていて、今生きておられたら、ここにどんな世界が描かれていたのか、様式というものがことごとく崩れ去った2006年の今を生きてらっしゃったら、どんな作品が生まれていたのか。。。虚ろなキャンバスを前に、ただ想像するしか、私たちにはできません。

たった10年間の画業。その作品群はまだまだ進化の途上にあることを感じさせるだけに、悔しいような寂しいような気持ちが残る美術展でした。

しんみりしちゃいましたが、とても不思議で静かで懐かしい、そしてとてもパーソナルな(自分ひとりに呼びかけてくれるような)絵です。興味があれば一度画集など図書館ででもご覧になっては如何でしょうか。お近くの方は是非佐川美術館へも足をお運び下さい。

■佐川美術館

■彌生画廊

 






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最終更新日  2006.09.05 00:13:58
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