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カテゴリ:漫画好きに捧げるアート案内
先日(いつだったかもう忘れた(^▽^;)1月の末~。)安土城考古博物館へ行ってきました。
「企画展 甲賀郡の風土と遺宝」という展覧会だったのですが、意外や意外。素敵な仏像がいっぱい。何ていうか、造形美しか興味が無いので、罰当たりなことこの上ないのですが、美しかったり、可愛らしかったり、非常に楽しめる展覧会でした。 甲賀郡(今は合併して甲賀市になっています)というのは、甲賀忍者でおなじみの甲賀の里なんですが、実は宗教美術の宝庫であるらしいです。滋賀県は重要文化財の件数が全国第4位なのだけど、その滋賀県の中でも、1位の大津市に次いで、甲賀郡は第2位の59件を数えるとか。 成る程、質が高いわけです。 その中でも、私が一目惚れしたのがこのお方!
飯縄権現像です。とりあえず、お狐様がかわいい。(笑) ここから少し図録からの引用です。 飯縄(綱)権現というのはもともと長野の飯綱山に祀られた尊格で、戦国期には軍神として勝軍地蔵や妙見菩薩、魔利支天、毘沙門天などと共に武家の信仰を集めた。(中略)剣と羂索とを持つ不動明王の形制を基本としつつも、嘴や翼によって天狗のイメージを重ね、さらに白狐の上に立つというまことに異形異相の姿に現される。白狐の存在は、いうまでもなく荼吉尼天、あるいは稲荷信仰との密接な関係を示すものである。。。 見事にごった煮の神様ですね。日本人の良いとこ取り精神に溢れた神様。カッコいいわけです。 江戸前期の作だそうですが、破綻の無い美しい造形、これでもかというデコラティブなお衣装。思わずうっとりしました~。何でこんな山の中の田舎の寺にこんなキラキラしい戦の神がまつられているのか。実はもう一枚、飯縄権現の絵図があるのですが、この絵図を所有する嶺南寺を菩提寺としていた望月家との関係に着目されているらしいです。この望月家は飯綱山のある信州の出身で、山伏や忍びとして活動していたとか。なんだか、甲賀と言う土地ならではという気がしますね。 そういえば、今日NHKの風林火山のオープニングを見ていたら、飯縄さんがチラッと出てきました。長野が舞台でしたね。こちらの飯縄さんもかっこいいなあ。飯綱山って一度行ってみたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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