コミックベスト10の10-6位はこちらからどうぞ。
第5位
本屋の森のあかり(4) 磯谷友紀 著 少女マンガですが、書店の仕事をめぐってのお話が多く、引き合いに出される文学作品も古典がメインなのでむしろ大人が読んで面白い作品なのかもしれません。
文学作品とストーリーの絡め方も大変秀逸で、一人ひとりの人物の掘り下げも結構深くて、胸にぐっと来ることもしばしば。
恋愛の方は、相方の副店長がなんともいえず特殊なので、かなりあっさりとした感じになってますが、今後どうなるのかそちらも目が離せないところです。
第4位
宇宙兄弟(3) 小山宙哉 著 毎週借り読みしているモーニングで、気がつけば一番楽しみな作品になっていました。
絵がすっきりしていて読みやすいのと、宇宙飛行士物ではお馴染みの閉鎖空間テストのようなドロドロしそうな要素もムッタの妙な性格と妙な楽天さで楽しく切り抜けていくのが面白いです。最近ちょっと展開が遅くなってきたので、そろそろあっと言わせるような事が起きるのではないかと期待しているのですが。。。
第3位
イムリ(04) 三宅乱丈 著 独自の世界を持つ異世界ファンタジー(SF?)。
3つの種族の危うい関係と、不思議な力。未開の種族と思われていたイムリの潜在能力とは何か、兵器(と思われているもの)を身体に宿してしまったデュルクは?
今後の展開が気になってしょうがない作品です。
第2位
天顕祭 白井弓子 著 文化メディア庁芸術祭の漫画部門で奨励賞を取った同人作品という異色作。
独自の世界観に引き込まれました。読み応えもあるし、作者のここに至るまでの努力も素晴らしいと思います。今後商業的な展開があるのかどうかわかりませんが、力のある人なので是非次回作を期待したいです。できれば商業誌デビューを飾って欲しい!
第1位
蟲師(10) 漆原友紀 著
やはり、今年の1位はこの作品しかないという気がします。
幽玄で美しい世界を生み出し、その世界にふさわしい見事な引き際だったと思います。
いろいろ語り残されたこともあるけれど、それがある故に何ともいえない余韻、別れ難さを感じる終幕となったのではないでしょうか。
この物語は一応ここで区切りが付きますが、この世界観を継承する作品が今後も描かれることを願ってやみません。
そんな期待、あるいは全く新しい漆原作品の誕生も期待したいという意味も含めて今年の第1位です。
以上が私のベスト10です。
ベスト3がファンタジー作品で固められてしまいましたね。(笑)
次点でCOPPERS、3月のライオン、きのう何食べた、うごかし屋、岳、海街Diary、昆虫探偵ヨシダヨシミなどなど。
特にCOPPERSと3月のライオンは最後まで悩みました。結局3月のライオンは今回かなり羽海野さんのブラックなところが出てて、ハチクロのような甘さが無いのでちょっと保留しちゃいました。テーマが将棋なのと、主人公の生い立ちを考えればしょうがないのかもしれませんが、やっぱりもうちょっときゅんきゅんしたいのですよね~。
皆さんはどんな漫画が印象に残りましたか?
来年もいっぱい美味しい漫画に出会えるといいですね!