本好きへの100の質問、今日は41～60問までです。

本好きへの100の質問　【1～20】

本好きへの100の質問　【21～40】

041. 本は内容を先に読む方ですか、それとも、あとがきから読む方ですか？

グインサーガはあとがきから読みますが、他はおおむね内容から。かなり突っ込んだ解説をされている場合もあるので、うっかり読めませんよね。

042. 読みたいのに読めない本はありますか？　その理由は。

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの作品。
タイトルがものすごく印象的でかっこいいのです。例えば。。。
「愛はさだめ、さだめは死」
「星々の荒野から」
「老いたる霊長類の星への賛歌」
「故郷から10000光年」
「たった一つの冴えたやり方」
見事にアフィリ画像が一つも出てこない。ははは

ついつい読みたくなって何冊も買ってはいるのですが、未だに1冊もまともに読めていないという不思議。（笑）何ででしょうね。読んでみるとどうも面白いと思えないんですよ～。誰か、ティプトリー・ジュニアを面白く読むコツを教えてくれないかなあ。

小説より本人のプロフィールの方が面白いんですよねえ。。。

043. ノンフィクション作品のおすすめを教えてください。

ルポルタージュといって良いのかな、これは。
「デジデリオラビリンス　1464フィレンツェの遺言」という作品。

前世への冒険　森下典子
（デジデリオラビリンスを後に加筆修正して文庫化したものらしい）

筆者は、ある日前世が見えるという人に、「貴方の前世はルネサンス時代のフィレンツェの彫刻家デジデリオ・ダ・セッティニャーノである。」と言われることから始まる、前世を探る旅のお話です。
見たものしか信じられないと言う筆者は、最初はどうせ裏があるに違いない、そのネタを看破してやろうという動機で資料探しを始めるのですが、探れば探るほど、宗玄さん（森下さんの前世を見た方）の話が裏付けられていくという不思議な現象が続くのです。最初は意味がよく分からなかった言葉がぴたりぴたりと資料に符合していく様は鳥肌が立つようなゾクゾク感で、読み始めたら最後、ラストページまでノンストップの面白さです。デジデリオが森下さんの前世かどうかはともかく、時間という砂に埋もれていた夭折の美しき芸術家の姿が、膨大な資料の中から掬い上げられ、宗玄さんの語る（妙に具体的でリアルな）言葉に肉付けされて、生き生きと現代に蘇る。何だか遺跡発掘とかトレジャーハンティングにも似た冒険談です。お勧めですYO！

044. あなたの好きな恋愛小説を教えてください。

マリオン・ジマー・ブラッドリー「アヴァロンの霧」シリーズは、アーサー王物なんですが、妖姫と呼ばれるモーガン・ル・フェイの視点で描かれた物語です。キリスト教にやがて駆逐されるドルイド教の悲劇であり、弟を思う姉、または結ばれることの無い恋の物語です。随分昔に読んで、内容はうろ覚えですが、読んだ時の切ない気持ちが忘れられません。

漫画だったら「エマ」だなあ。夜のクリスタルパレスでの甘いくちづけを思い出すと、今でも溜め息が出ます。

045. 泣けてしまった本を教えてください。

「アヴァロンの霧」
「天の光はすべて星」
「ハリー・ポッター7巻」
「アルジャーノンに花束を」
「天と地の守り人」
「獣ノ奏者」
「夕凪の街 桜の国」

ぱっと思い出せるだけ。

046. 読んでいるだけで、アドレナリンが分泌されてくるような本は？

「グインサーガ」特に辺境編はもう間違いなく！
「夏への扉」は素晴らしく痛快です。
「大聖堂」ページをめくるのがもどかしい程の面白さ。最近続編が出ました。
「守り人シリーズ」読み始めたら最後、怒涛の面白さ。まあ、上橋さんの作品はどれを読んでも大興奮ですが。

047. もう２度と読みたくない本は、ありますか？

「真夜中の天使」　栗本薫
栗本薫と名がつけば全て買って読み漁っていた頃読んだんですが、これだけはどうしても駄目でした。と言うか、これを最初に読んだがゆえに、ヤオイを受け付けない体になってしまったという、トラウマ本。。。
一応吐き気をこらえながら全部読みましたよ。ええ。

048. 良くも悪くも「やられた！」と思った本はありますか？

「新しい太陽の書」はいろいろとやられた感が。
「天の光はすべて星」も最後数ページで「なーーーーっ！？」と。。。

049. 読む前と読後感が違っていた（食わず嫌いだった）本は？

「朗読者」は読み始めの印象と読み終わった後の印象がまるで違うのでビックリしました。

朗読者

050. 子供にプレゼントしたい本のタイトルを教えてください。

「ゲド戦記」「守り人シリーズ」「十二国記」「ナルニア物語」「指輪物語」
一応全部仕込んであります。（笑）
ここに「勾玉三部作」も追加するつもり。

051. お気に入りの出版社と、その理由を教えてください。

早川書房　国内海外を問わずSFやFTというジャンルにたゆみなく光をあて続けている姿勢は賞賛に値する。

052. それでは苦手な出版社は？　その理由を教えてください。

ん～、特には。。。
そりゃ～、トンデモ本の総本山とも言われるサン○ーク出版とかは御免被りますが。

053. この本で読書感想文を書いた、という記憶に残っている本はありますか？　あれば、そのタイトルは？

「十三湖のばば」
青森は津軽の、十三湖という湖のほとりに住む貧しい農家のおばあさんの語る話。このおばあさんは何と11人もの子どもを産むのですが、生き残ったのは男の子一人と女の子二人だけ。貧しさと重労働、劣悪な環境の中で一人また一人と死んでいくという強烈な話。5年生か6年生の課題図書だったけど、強烈過ぎて未だに忘れられません。どんな感想を書いたかはさっぱり思い出せないけど。

054. 装丁が気に入っている本を教えてください。

「墜ちたる者の書」タニス・リー
「トワイライトサーガ」栗本薫
「parepori」古屋兎丸
「百物語」杉浦日向子
「コーリング」岡野玲子

055. あなたは漫画が好きですか？

むしろ漫画のほうが。（笑）

056. お気にいりの漫画家ベスト５と、好きな作品について教えてください。

山田章博さん　「Beast of East」「おぼろ探偵帖」が特に。美しく華麗で、その上面白い！
杉浦日向子さん　「合葬」「ニッポニアニッポン」「百日紅」「百物語」などなど胸に沁みる物語
獸木野生さん「PALM」「The World」切なく詩的。
萩尾望都さん「銀の三角」「スター・レッド」「11人いる」「モザイクラセン」「マージナル」といったSF方面の作品。

もう一人がどうも絞りきれないのです。あとはもう同列で数十人居るって感じで。。。今、三宅乱丈さんが赤丸急上昇中なのだけど、一生涯の友となれる漫画家かどうかはまだ断定できないな。
とりあえず私にとって上の4人の漫画家が究極の漫画家ということです。

057. サイン本を持っていますか？（タイトルと作家名は？）

持ってます。
栗本薫さんの「花陽炎 春之巻」という句集。その昔、GUINCON（笑）というイベントで、何かの抽選に当たってその場で書いていただきました。シャイというか、ちょっと対人恐怖症気味の方だったので直接お話しすることはかないませんでしたが。チラッと書いてらっしゃるところが見えてドキドキしました。実はこの日ゲストで来られていた天野喜孝さんと握手することが出来て、生涯忘れられない日になりましたですね。

山田章博さんのサインは3冊くらいあります。１冊は雑誌で、既にサイン済みの本を買いました。2回はサイン会です。一度目は京都のサイン会で「カフェ・ド・マキニカリス」に。高知に行ったときはランチの間ずっと斜向かいに座らせていただいて、フリーズしてました。このときは画集でしたっけ。舞い上がっててうろ覚え。はははは。

058. 持っているのを自慢したい。そんな本はありますか？

別に珍しい物は無いと思います。しいて言うなら↑上のサイン本?

059. 東・西・南・北......漢字を選んで、浮かんだ本のタイトルを書いてください（実在する書名に限ります）。

　東...「東のエデン」「Beast of East」「東方見聞録」
　西...「西の魔女が死んだ」「西遊記」
　南...南南。。。ん～。「タッチ」とか。（浅倉南で。。。）「南君の恋人」とか。。。苦しいのぅ。(^。^;)
　北...「急行北極号」「北極のムーシカミーシカ」「北斗の拳」

060. 短編小説集を買ったら、全部読みますか？　それとも、その中から気に入った作品しか読みませんか？

読みます。読まないともったいないじゃないですか。