寒い寒い冬の夜
ふいに気持ちが落ちていきます。
落ち込む、とか、でなくって
もっと深い無常観みたいなものかもしれません。
なぜか急に我にかえって
どうしょうもなく焦ったような気持ちになりました。
取り返しのつかない時間を
たくさん過ごしてきてしまった、というような…
何か言いようのない寂しさを感じてしまったのです。
ただの寂しさとは比べようのない
深い深い寂しさを、ふと感じてしまいました。
小さいころから
ときどき襲ってくるこの深い寂しさの津波。
今、この津波が行き去るのを、じっと待っています。
寒い寒い冬の夜に。