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カテゴリ:千葉の風景
これはなあに。 上の方に木が生えているので、斜面らしいことはわかるでしょう。でも不思議な模様が描かれています。 わざわざ斜面に抽象画を書いていたら、そんなことをして何になるのですかと叱られてしまいます。 自然の地層にしてはめちゃくちゃです。では、本当に、これはなあに?
正解は、自然の地層です。場所は南房総市に新しくできた安房グリーンラインという農業用道路のトンネルのそば。 でもこのような地層は見たことがありません。 この模様(地層)はどうしてできたかというと、200万年前に発生した巨大地震で海底の砂層が液状化して地滑りを起こし、固い地層も分断、破砕、回転しばらばらにされたまま固まってしまったものです。パイの皮をぐしゃっと崩して、アイスクリームと混ぜた物を想像してください。 「白浜巨大乱堆積層露頭」という名の大規模海底地すべり地層だそうです。 200万年前という地球の歴史としては新しい時代に発生した海底地滑りを陸上で見られるところはたいへん珍しいそうです。それというのもこの地域は7千年間に35mも隆起している地殻変動の激しいところだからだそうです。 荒波に削られても千葉県が消滅しないのは隆起し続けているからだとしたら、千葉県て人間はおとなしいけど(ハマコーみたいなのもいますが)地質的にはダイナミックですね。
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