bourgogne aujourd'hui 最新号から
旅に出て、体を労わる良い機会と、少し酒から遠ざかっている。オーストラリアワイン圏内であり、そこそこの物は飲めるが別段食指を動かされない。今回の旅が終ったらフランス語の社内検定試験があるので夜はそれを兼ねてBourgogne Aujourd’huiを良む。そのの記事の中から面白いと思ったものを幾つか。-Bio-Lunaire Domaine Thomas-Moillardというドメーヌが中心となって創始。直訳すると月を考慮した有機農法とでもなるのであろうか。所謂ビオディナミと一般的な有機農法(ビオロジック)の中間で有機農法を基本に剪定や収穫、摘心等の作業は月の運行(満ち欠け及び昇降)に合わせて行い、ビオディナミのような植物による管理は無い。個人的には理に適っていると思うがこの協会が現在このドメーヌ一つしかないところを見るとちょっと胡散臭い気もする。-Domane Rene Engel売却。かねてから判っていた事であるがFnac, Printempsを所有するF. Pinault一族が買収。ここはCh. Latourも93年に傘下に収めている。因みに06の醸造はBichotが担当。-天然コルク、スクリューキャップ。スクリューキャップと天然コルクの2ヴァージョンでワインを出荷しているスイスのあるドメーヌのワインをテースティング。面白いのは87、93という熟成ワインも含めて検証している(全てドメーヌ提供で蔵出し)。結論は若いワインはスクリューキャップだが熟成にはコルクというまあ、想像のつくものであった。合成コルクに関しては前回のアルザスの検証で駄目だと結論付けられている。-気候変動 Colmarの農業研究所によるとこのまま温暖化が進めば、Colmarの天候は2030年にはLyon, 2060年にはMonpellierと同様になるとのシミュレーションを纏めた。ブルゴーニュでは20年後にはピノは全滅でグルナッシュだろうか?さて、仏語の仕事のレポートに戻る。今度の試験、筆記に「AOC制定が地域経済に与える影響について」なんていうものが出れば良いのだが(溜息)