テーマ:詩集 [愛の繭](57)
カテゴリ:詩集 「愛の繭」
そこに理由というものはない。恣意性もない。意図的にですらない。 それはふとした、そよ風のように、そこにある。 ぼくたちは、今日であわなかったとしても、それも時間の問題である。
あらかじめすべて、不如意なこと、祝福のこと、こもごも、その時に、 起こってきた、過去という時間の後ろすがたに、無意味という意味はなく、 蓋然性をもって、いずれにしろ私たちはこの星のどこかで、存在を知り、 やがて出会った。そして必然にひかれあい、愛し合ったに過ぎない。
だれもその愛をとめることはできない、なぜならば、私たちは 出会うまでの幾千年の、時のくりかえしに、 身をゆだねている旅人にすぎないから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 7, 2007 05:28:36 PM
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