この本は関東地方の大手私鉄と準大手私鉄を経営の視点から見て書かれた本です。大手私鉄は
東武鉄道と
東京急行電鉄(東急),
小田急電鉄,
京浜急行電鉄,
京王帝都電鉄,
西武鉄道,
京成電鉄。準大手私鉄は
相模鉄道と
新京成電鉄。
相模鉄道は大手私鉄の仲間入をしたようです。もともとは線路に敷く砂利を相模川から採取して運ぶことを目的に敷設された鉄道ですが,砂利はその後コンクリートの材料としても使われました。しかし,川床がえぐられて,治水上問題になったために昭和30年代の終わり頃に川から砂利を採取することが法律で禁止されました。今の相模鉄道は乗客を横浜駅に運ぶのが主な役目です。乗客数は順調に伸びていたのですが,数年は少子化の影響を受けて乗客数が前年度を下回りました。今はどうなんだろう? 沿線の宅地開発が今以上の進んで乗客数が増加したとしても,少子化の流れが止まらない限り結局数十年後には減少しちゃうんだろうなあ。
新京成電鉄は,だいぶ前に耳にした話では親会社の京成電鉄より経営状態が良かったそうです。今も多分良いと思います。って言うか,京成電鉄の経営状態が良くなかったんですよね。今も新京成電鉄と比較したらよくないんだろうなあ。新京成電鉄は鉄道連隊の跡地に線路を敷設したから,線形がくねくねと曲っていて,遠回りしているから余計な時間がかかります。京成電鉄も軌道の名残りで線形が曲っています。そのためどちらの鉄道も時間短縮が他の私鉄に比べると難しそうです。
京成電鉄は成田空港に,京浜急行電鉄は羽田空港に乗り入れていて,京成電鉄と京浜急行電鉄は
都営地下鉄浅草線と相互乗入れしているので,国際線の成田空港から国内線の羽田空港まで直通する列車が走っています。航空機の乗り換え時間がうまく取れる場合はこの列車に乗ると便利です。
この雑誌は
スイッチバックを特集した号です。蒸気機関車時代はいっぱいあったスイッチバックですが,電化したりトンネルを掘削して新線に変更した際にスイッチバックは廃止されていきました。電車は蒸気機関車と比べると上り坂に遥かに強いですから,スイッチバックがなくても坂を上れちゃいます。地下鉄が良い例ですね。ビルの3階に駅があるかと思えば地下数十メートルまで潜ったり。貨物列車は電車のようにはいかないので蒸気機関車から電気機関車に変わっても路線によってはスイッチバックが残っています。あとローカル線も電化されてもスイッチバックが残っている路線があります。
和歌山線北宇智駅のスイッチバックは廃止されましたが,
篠ノ井線姨捨駅のスイッチバックは健在です。(^^)
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